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数え年で7年に一度の『御開帳』で有名な『善光寺』、御本尊は日本最古の仏像

善光寺善光寺

多くの偉人が関わっていた『善光寺』とは?

日本へ伝えられた最古の仏像をご存じでしょうか?

『善光寺』の御本尊、『一光三尊阿弥陀如来』(いっこうさんぞんあみだにょらい)こそが、仏教伝来のため百済(くだら・古代の朝鮮半島南西部にあった国家)から伝えられた日本最古の仏像だと語られています。

年間約600万もの人が参詣に訪れる『善光寺』は、創建から約1400年もの長い歴史をもっており、長野県の誇りとも言われています。国宝の本堂や重要文化財の『山門』(寺の正門のこと)をはじめ、まっ暗闇の中、本堂床下の回廊を歩いて『極楽の錠前』を触ると「極楽往生」できるという『お戒壇巡り』(おかいだんめぐり)なども有名です。

仲見世通りも見どころたっぷりで、お蕎麦の有名店などが軒を連ね、ランチをするのにも最適なスポットとなっています。

642年に現在の場所にうつし、644年に本堂が創建されたそうで、奈良時代後期にはすでに『大寺院』として名をはせていたそうです。しかし、草創期を記した資料は『善光寺』には残っておらず、さまざまな史料などからその様子をうかがうことができます。

『善光寺』には、歴史上のさまざまな人物が関わっています。

鎌倉時代には、源頼朝(みなもとのよりとも)や北条一族が『善光寺』の諸堂を建てたり田地の寄進を行っていました。

また、『東大寺』再建の責任者だった「真言宗の僧・重源」(ちょうげん)、「浄土真宗の宗祖・親鸞」(しんらん)、「時宗(じしゅう)の創始者・一遍」(いっぺん)らも『善光寺』に参拝していたと伝えられています。

戦国時代には、武田信玄(たけだしんげん)と上杉謙信(うえすぎけんしん)が『善光寺』からほど近い場所である川中島で合戦を繰り広げますが、1555年に武田信玄が『善光寺』の組織を御本尊ごと甲府にうつしています。そしてその後は、織田氏、徳川氏によりまつられ、豊臣秀吉(とよとみひでよし)が京都の『方広寺』(ほうこうじ)にまつった時代もありました。

豊臣秀吉の死後となる1598年に御本尊は『善光寺』に戻ったということですが、実に40数年間ものあいだ、不在だった時期もあったそうです。

さまざまな偉人たちが関わってきた『善光寺』ですが、江戸時代頃には『一生に一度は善光寺参り』という言葉があったそうですから、いつの時代も広く愛されたお寺だったことがわかります。

思いがけない誘いにのれば運気上昇? 『善光寺』から学ぶ【教え】

『善光寺』にまつわる有名な例え話に、『牛に引かれて善光寺参り』というものがあります。

むかし、信心のない欲深い老婆がいました。老婆が布を干していたところ、隣家の牛が布を引っかけて走り出してしまい、その牛を追いかけているうちに『善光寺』の金堂前に辿り着きました。これがきっかけで、老婆は『善光寺』に参詣するようになり、その後厚く信仰するようになったというお話です。

このお話から、思ってもいなかった他人の誘いや偶然がきっかけで、よい方向に導かれることを意味する言葉として使われています。

もしお子さまが未知のことへの挑戦を思い迷った場合などに、『牛に引かれて善光寺参り』という言葉とその意味を教えてあげてはいかがでしょうか。

お子さまの心にも、思いがけない誘いやほんの少しのきっかけから、「新しいことにもどんどん挑戦してみよう!」という前向きな気持ちが芽生えるかもしれません。

次回の「御開帳」はいつ? 『善光寺』に行ってみましょう

『善光寺』はどの宗派にも属しておらず、全ての人々から広く信仰を得ています。檜皮葺(ひわだぶき)が荘厳な本堂は国宝指定されており、木造文化財としては東日本最大級の建造物です。また、絶対秘仏(非公開、写真などの画像も公開されていないこと)である御本尊の身代わりとして、同じ姿をした『前立本尊』を本堂に迎えてお参りするという『御開帳』は、『善光寺』最大の儀式として有名です。『御開帳』は数え年で7年に一度の儀式であり、前回は2015年に開催されています。次回は2021年(予定)となります。

アクセスマップ

名 称:善光寺
時 間:本堂の内陣参拝、『お戒壇巡り』はお朝事の1時間前~16時00分頃(お朝事の時間は公式ホームページ参照)
休 日:無休
料 金:本堂の内陣参拝・『お戒壇巡り』・善光寺史料館の拝観料 大人1000円、高校生400円、小・中学生100円 山門拝観料 大人500円、高校生200円、小・中学生50円
住 所:長野県長野市大字長野元善町491
電 話:026-234-3591
※情報は変更されている場合があります。

監修者プロフィール
河合 敦(かわいあつし)
多摩大学客員教授。歴史研究家。1965年東京都生まれ。多数の歴史書を執筆するとともにテレビやラジオなどのメディア出演多数。
代表的な著書に『日本史は逆さから学べ!』(光文社知恵の森文庫)、『もうすぐ変わる日本史教科書』(KAWADA夢文庫)などがある。

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