【関係詞】関係代名詞の制限用法と非制限用法の表現の違い
①He has two daughters who are studying music.
②He has two daughters, who are studying music.
①が制限用法、②が非制限用法の英文になると思うのですが、訳す時にどのように違いを出せばいいのか理解が不十分です。
教えてください。
進研ゼミからの回答
こんにちは。
今回の質問についてお答えしていきましょう。
【質問の確認】
①He has two daughters who are studying music.
②He has two daughters, who are studying music.
①が制限用法、②が非制限用法の英文になると思うのですが、訳す時どのように違いを出せばいいのかよくわからない、というご質問ですね。
【解説】
①が制限用法、②が非制限用法の関係代名詞whoを用いた文であることはよくつかめていますね。
①のwho are studying musicはdaughters を限定的に修飾しています。①を訳すと、「彼には音楽を勉強している2人の娘がいる」となります。 この場合注意しなくてはいけないのは、「彼には音楽を勉強している娘が2人いるが、そのほかにも娘がいる可能性がある」ということです。
例えば、He has two daughters who are studying music and three daughters who are studying math.
「彼には音楽を勉強している娘が2人と数学を勉強している娘が3人いる」
⇒つまり5人の娘がいる可能性だってあるということです。
これに対して②の非制限用法は先行詞について補足的に説明を補う用法です。
この文ではまずHe has two daughters「彼には娘が2人いる」ということを述べ、その2人の娘に関する情報として
,who are studying music 「彼女たちは音楽を勉強している」ということをつけ加えています。
⇒「彼には2人娘がいて、彼女たちは音楽を勉強している」と訳せば文意が明確になりますね。
例文で2つの用法の訳し分け方を確認しておきましょう。
例1)She has an uncle who lives in London.
「彼女にはロンドンに住んでいるおじがいる」
*このおじさんのほかにも別のおじさんがいる可能性がある。
例2)She has an uncle, who lives in London.
「彼女にはおじが一人いて、その人はロンドンに住んでいる」
*この人以外におじはいない。
【アドバイス】
制限用法、非制限用法を理解することは関係代名詞を正しく運用するうえでとても重要なことです。
今回の英文でしっかり訳し分けられるようにしておくと、さらに複雑な文に出合ったときも理解しやすくなります。
基本をきっちり押さえておくと安心ですね。