【分詞】能動関係、受動関係の違い
分詞構文の説明にある、「能動関係」、「受動関係」の意味がわかりません。
どういう意味ですか?
進研ゼミからの回答
こんにちは。
早速、いただいた質問にお答えします。
【質問内容】
分詞構文の説明にある、「能動関係」、「受動関係」の意味がわかりません。
どういう意味ですか?
というご質問ですね。
【質問への回答】
分詞構文で使われる「能動関係」「受動関係」は、分詞の主語となる名詞と分詞の関係が、 以下のどちらになっているかで判断します。
①〈名詞+is[was]-ing(現在分詞)〉
※能動態の文ですから、このときの主語(名詞)と分詞の関係を「能動関係」と言います。
②〈名詞+is[was]-ed(過去分詞)〉
※受動態の文ですから、このときの主語(名詞)と分詞の関係を「受動関係」と言います。
これを理解しておくと、分詞構文で現在分詞、過去分詞のどちらを用いるかを判断するときに役立ちます。実際の問題で考えてみましょう。
【問題1】次の日本文に合う英文になるように、[ ]の中の適切なものを選びなさい。
「テッドは、犬を従えて走った」
Ted ran along with his dog[following / followed]him.
注目する語はwithの後ろにあるhis dogとfollowです。
これらを文にしてみると、
His dog was following him.「犬は彼(=テッド)に従った(ついて行った)」という能動態の文が成り立ちます。したがって、ここではhis dogとfollowの関係は能動関係なので、現在分詞followingを用いるのが正解です。
His dog was followed.と受動態の文にしてみると、「犬は従わされた」という意味になり、もとの日本文と合わなくなってしまいます。
【問題2】次の日本文に合う英文になるように、[ ]の中の適切なものを選びなさい。
「レースで縁どられているので、そのドレスは豪華に見えた」
[ Bordering / Bordered ]with lace, the dress looked gorgeous.
これは分詞で始まっているので、分詞構文だと見当をつけます。接続詞を用いた文に直すと、
Because it was bordered with lace, the dress looked gorgeous.になります。この場合、The dress was bordered with lace.「ドレスはレースで縁どられていた」という「受動関係」になります。したがって、[ ]内はBorderedとするのが正解です。
【学習アドバイス】
能動か受動の関係は、分詞の主語と分詞の関係が<S + is -ing>か<S + is -ed>の関係になります。
日本文が与えられている場合は、日本文がヒントになります。
なお、第5文型(SVOC)でCに分詞がくる場合も判断の方法は同じになります。第5文型の場合は、OとCの関係が能動(普通の文)か、受動(受け身、「・・される」)の関係かをしっかりと見極めることがポイントです。演習問題にたくさんあたって、この判断の方法を自分のものにしておきましょう。
これからも『進研ゼミ高校講座』にしっかりと取り組んでいってください。応援しています。