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Benesse進学フェア2014 私立中高一貫校 合同相談会&講演会

2014(平成26)年5月、東京国際フォーラムで開催された『Benesse進学フェア2014』講演会をダイジェストでお送りします。講師は、花まる学習会代表高濱正伸氏、時事問題のスペシャリスト早川明夫氏、森上教育研究所所長の森上展安氏の3名です。

【幸せな中学受験をつかむ力】

講師:高濱正伸氏

カリスマ塾講師の高濱正伸氏が、子どもの成長段階に合わせた大人の接し方や、学校選びのポイントなどについてお話しします。

1 メシの食える大人に育てるには

子どもは10歳前後から親のテリトリーから抜けて、外に「師匠」を求めたがります。子どもの自立という意味でも、この時期に中学受験をすることは意味があります。

2 中学受験をすべきか否かの判断

小6の夏になっても片付けができない子どもには、受験はすすめません。計画を立てる、振り返って反省する、ということができないと受験で力を伸ばせないからです。

3 校長の覚悟を見極める

何か問題が起こった時、即座に動いて解決を図ってくれる人なのかどうか。受験校を選ぶ時には、校長先生の覚悟を見極めてください。

4 学校を選ぶポイント

トップで組織は決まります。学校の長(理事長や校長先生)の話を聞いたうえで、受験校を選びましょう。さらに在校生とその保護者にも話を聞くとよいでしょう。

5 中学受験における母親の心構え

お母さんの心の安定が子どもの心に響きます。子どもが帰宅した時に、お母さんが不安定だと子どもも不安定になる。お母さんをおおらかにするのがお父さんの力です。

プロフィール

高濱正伸

東京大学・同大学院修士課程卒業。1993年より設立した「花まる学習会」では、「数理思考力」「国語力」「野外体験」に重点を置いた教育を実践し、魅力ある子ども、自立する子どもを育成。算数オリンピック委員会理事。

【押さえておきたい時事問題】

講師:早川明夫氏

社会科入試問題の専門家、早川明夫氏が、2015年度入試における時事問題の傾向と対策をお話しします。

1 中学受験における時事問題

入学試験における時事問題は、主に受験する前の年に起こった国内外の重大な出来事です。今、6年生ならば、今年起こった出来事の中から出題されることが多いです。

2 チェックしておきたい周年問題

今からちょうど100年前に、第一次世界大戦が起こりました。「周年問題」といって、こういう節目の年に起きた歴史上の出来事が出題されることがよくあります。

3 2014年度入試で出題された問題の傾向

2013年に参議院の選挙があり、2014年度入試では多くの学校で出題されました。国政選挙が行われた翌年には、選挙関連のニュースが取り上げられるのが常識です。

4 試験でねらわれる時事問題の特徴

よく出題される時事問題は、皆さんが学校で学んでいる社会科の学習内容からかけ離れたものではありません。学校で習った内容に関係が深いニュースに注目しましょう。

5 2015年度入試に向けた出題予想

2015年度入試で押さえておきたい時事問題は、ズバリ消費税に関わる問題です。その他、6つの予想されるテーマを、その根拠やポイントを交えて解説します。

プロフィール

早川明夫

社会科入試問題研究の第一人者。大学附属中学・高等学校の教頭を経て、現在、文教大学で社会科の教員養成にあたっている。『考える社会科地図』『総合資料日本史』など、テキストや参考書の監修・執筆多数。小中学生向けニュース誌『ジュニアエラ』の総監修者。

【2015年度入試 後悔しない受験校選び】

講師・森上展安氏

私学教育研究の第一人者である森上展安氏が、受験校選びの秘けつについてお話しします。

1 学校の文化・家庭の価値との差

受験校を選ぶ時、学校の文化と家庭の価値に差がないかを気にしてほしいと思います。学校が自由な校風だと、厳しい家庭ではしつけに苦労することになります。

2 教員の指導力

子どもの成長力は指導者によって一瞬にして変わります。特に思春期は顕著です。学校の偏差値より、指導力のある先生がいることのほうが重要です。

3 変わりゆく大学受験

グローバルエリートを育てる大学=「グローバル大学」を、政府がテコ入れしています。「どこで学ぶか」というこよがすごく大事になってきます。

4 中学受験をする際の注意

併願校を選ぶ時は、受験する順番も考慮します。初日は合格可能性の高い学校を、2日目に実力相応校、チャレンジとなる学校は最後の日、というのが理想です。

5 これからの学校教育

これからの時代は、「どうやって解くか」より、「どういう問題があるのか」と発問する力のほうが大事です。問題の立て方がまちがっていれば解決法もまちがってしまうからです。

プロフィール

森上展安

早稲田大学法学部卒業。1988年に民間の教育研究所「森上教育研究所」を設立。私立中学の動向に詳しく、民間教育の立場から幾多の提言を行う私学教育研究の第一人者。「わが子が伸びる親の『技(スキル)』研究会」で、受験生の保護者のための講演会を実施している。