読書感想文のコツ!読むことや書くことを楽しむ には?【小学校1・2年生向け】

夏休みや冬休みなど長期休暇の宿題の定番である、読書感想文。
本を最後まで読んだり、感想を文章にしたりすることは、小学校1・2年生(低学年)のお子さまには難しい場合も多いのではないでしょうか。
小学校1・2年生(低学年)は、まずは読書の楽しさや、自分の感想や気持ちを文章で表現する楽しさを知ることが第一です。どうすれば、そのように楽しく読書感想文に取り組めるのか、コツをご紹介しましょう。

【ステップ1】本を選ぼう!

低学年のお子さまひとりでは、膨大な本の中から自分に合った本を探すのは難しいですよね。保護者が一緒に本を選んであげるときは、お子さまが興味を持って楽しく読めそうな本を選ぶことが大切です。選ぶときに失敗しないポイントをご紹介します。

◆本を選ぶコツ
まず、児童文学にはカバー裏やあらすじなどの部分に対象年齢や対象学年が記載されていますので、そちらを目安にしましょう。ただし、対象年齢が合致していても、興味が持てない内容だとお子さまが難しく感じる場合もあります。お子さまと一緒に「これはどう?面白そうかな?」と話し合い、選んでいきましょう。
また、読書に慣れていないお子さまの場合は、数日かけてがんばって読み切らないといけない本よりも、1時間ほどかければ読むことができる本を選ぶこともポイントです。

興味の面では、「スポーツや音楽など、お子さまの好きなことに合った内容か」「登場人物の年齢や題材、舞台などが共感しやすいものになっているか」などを考えていくと、選びやすいでしょう。
また、夏休みに帰省しておばあちゃんに会う予定があるのなら、おばあちゃんの出てくる本をすすめてみる、お子さまが歯磨きが苦手ならむし歯について書いている本をすすめてみるなど、生活に関係のある本から選ぶ方法もあります。

◆なかなか選べない場合は、課題図書から
本を決められないときは、課題図書から選ぶのもおすすめです。毎年、全国学校図書館協議会による青少年読書感想文全国コンクールが行われており、課題図書が選定されています。
課題図書は多くの場合、学校で紹介されていたり学校の図書室や地域の図書館で貸し出されていたりします。こちらは、学年や年齢に合わせて難易度やお子さまの興味を考えて、毎年選ばれていますので、なかなか決められない場合はこの中から選ぶとよいでしょう。

【ステップ2】楽しんで読むためのコツ

低学年の場合は読書に慣れること、本を読む楽しみを知ること、1冊を読み切って感想文を書いたという達成感などが大切です。そのため「どういう読み方をするか」ということはまだそこまで意識しなくてもよいでしょう。それよりも、「本を読むのって楽しい!」と感じられるようになることが重要です。
お子さまによっては自分から本を読もうとしなかったり、ただ文字を追うだけになったりする場合もあるかもしれません。なかなか本を読みたがらない場合は、保護者の方も近くで一緒に読書をしてあげたり、「今度はひとりで最後まで読んでみようか。それでパパやママに感想を教えてね」など、ひとりで読書ができるよう促してみましょう。
また、文字を追うだけになっているようなら、繰り返し読むようすすめてみましょう。「ゆっくり主人公の気持ちを考えてもう1回読んでみて、それでどう思ったか教えてね」など伝えてみるとよいでしょう。
このように、繰り返し読むこと、感想などを保護者のかたに伝えてみることを促すのがおすすめです。

もし時間がとれるようなら、「夏休みの読書タイム」などというふうに、家族で本を読む時間をもうけて、読書に親しむ環境づくりをしてみる方法もあります。さらに、お子さまが自分から本のあらすじや感想を伝えてくるようになったら、「それはびっくりだね!」「それからどうなるのかな?」など、一緒に楽しい気持ちで聞いてあげましょう。
そのようにして、読書を「宿題だからやらなきゃいけないこと」ではなく、「楽しいこと」とお子さまが思えるような環境づくりを保護者のかたが意識することが大切です。

【ステップ3】読書感想文を書いてみよう!

では実際に読書感想文を書いてみましょう。
小学校1・2年生(低学年)の場合、前述したように、まずは感想を口頭で保護者のかたに伝えてもらうとよいでしょう。そして、それを具体的に文章にするステップを踏んでみましょう。
なかなか感想がでてこない場合は、Q&A方式も効果的です。

Q1.どんなお話だった?
Q2.どんな内容や場面(挿絵なども含めて)が心に残った?
Q3.読み終わって、どんなことを思った?
Q4.主人公や出てきたキャラクターにどんなことを言ってあげたい?

などの形で質問をして、それに対するお子さまの答えをメモにまとめておきましょう。それを元に、感想文にとりかかると書きやすいでしょう。

◆楽しく書くためのコツ
文章を書くこと自体に慣れていないお子さまも多いと思います。書きやすいようにポイントを伝えてあげましょう。すると書くことのハードルが下がり、書くことを楽しみやすくなります。

また全体の構成を大きく3つに分けて書くのがポイントです。
まず1つ目は、その本を選んだ理由やきっかけを書きます。「表紙が可愛かったから」「お母さんが選んでくれたから」など、簡単な理由で問題ありません。
2つ目として、どんなお話だったか、どんな場面が楽しかったり心に残ったりしたかを書きましょう。ここでさきほどのメモが役に立ちます。ここが読書感想文の中心となるため、親子で会話しながら内容をふくらませていってもよいでしょう。また、楽しかった場面や心に残った場面を思い出すことは、楽しく書くことにつながります。会話をしながら「ここでびっくりしたよね!」など声をかけ、読んだときの興奮を思い出させてあげましょう。
そして3つ目はまとめです。読み終わってどう思ったか、主人公やキャラクターにどんなことを言ってあげたいかなど、ここでもさきほどのメモを活用しましょう。

また、書き終わった読書感想文を読んだときには、「すごいね!上手に書けたね」と褒めたり、「お話のなかでこんなことがあったんだね!」と内容の感想を言ったりしてあげることが大切です。そうするとお子さまは、自分の気持ちや感想を文章で伝えることの楽しさを感じてくれるでしょう。

読書を楽しむことを第一に

小学校1・2年生(低学年)は、まだ読書そのものや自分の気持ちを文章にすることに慣れていないお子さまがほとんどです。そのため、どんな感想文を書くかではなく、本を読むことや文章を書くことに慣れることが、読書感想文に取り組むことの効果といえます。まずは楽しいと感じられるように保護者のかたもサポートしていきましょう。
読書や文章を書くことを楽しめるようになれば、漢字の読み書きなどにも効果的ですし、本の内容から新たなものごとに興味を持つきっかけにもなります。宿題だからとあまり構えずに、「これをきっかけに本を楽しもう!」という気持ちを持って親子で取り組んでみてはいかがでしょうか。

プロフィール

監修:辻恵実

保育士資格・幼稚園教諭免許・小学校教諭免許を保有。教育学科を卒業後、小学校・幼稚園・民間ベビーシッター会社などで教育・保育分野に携わる。

教育のお役立ちコンテンツ

おすすめトピックス

子育て・教育Q&A