進むネットの低年齢化、10歳未満の約4割が利用

スマートフォン(スマホ)の急速な普及など、社会の情報化はどんどん進んでいます。まだ子どもが小さいから関係ないと思っている保護者も少なくないでしょう。
ところが、内閣府の実態調査で、10歳未満の子どものうち39.2%がインターネットを利用していることがわかりました。利用している子どもの保護者のうち35.4%が、子どものネット利用に関してトラブルを経験しています。現在の情報化社会では、子どもが小さいからといって情報化の波から逃れることはできないようです。

携帯ゲーム機など多様な手段で

調査は2017(平成29)年1月、訪問調査員による調査票の配布・回収の方式で(一部ウェブ・郵送)、0~9歳の子どもを持つ保護者2,000人を対象に実施し、1,550人(77.5%)から回答を得ました。

ネット利用率を年齢別に見ると、0歳3.1%、1歳9.1%、2歳28.2%、3歳35.8%、4歳39.7%、5歳36.8%、6歳45.0%、7歳49.7%、8歳49.5%、9歳65.8%となっています。2歳児の約3割、9歳児になると約7割がネットを利用しています。

ネット利用のために使っている機器は、スマホが19.4%、タブレットが18.3%、携帯ゲーム機が7.2%などで、0~1歳児については保護者がネットを使わせているようです。

ネット利用のための機器を「子供専用」で持っているのは43.8%でした。ただし、7歳児は51.1%、8歳児は64.7%、9歳児になると72.6%が「子供専用」の機器を持っています。機器を「ひとりで操作することがある」という子どもは77.5%で、3歳以上の子どもは、いずれの年齢でも7割以上が自分一人で機器を操作することができるようです。「子ども専用」の機器は、「学習用タブレット」88.5%、「子供向け携帯電話」80.5%、「子供向け娯楽用タブレット」72.7%、「子供向けスマホ」71.4%などでした。ゲーム機など多様な機器でネットを利用しているのが、小さな子どもたちの特徴です。

3割以上の保護者がトラブルを経験

では、小さな子どもたちは、ネットでどんなことをしているのでしょうか。最も多かったのは「動画視聴」で85.4%、次いで「ゲーム」が65.8%、「知育(言葉、数遊び等)」が30.4%などの順でした。ただし「ゲーム」は年齢が上がるにつれて増加し、6歳以上では7割を超え、9歳児では81.7%となっています。動画を見たり、ゲームをしたりするのが、0~9歳児のネット利用の中心のようです。

一方、子どもたちのネット利用で、トラブルなどの経験があると回答した保護者は35.4%でした。その内容の1位は「注意してもインターネットをやめない」の24.2%、2位は「パスワードを解除した」の7.4%などで、あまり深刻なトラブルは多くなく、食事の時間になってもネットをやめないなどが主なトラブルのようです。

また、保護者の93.0%が子どものスマホ利用に関して「大人の目の届く範囲で使わせている」などの取り組みをしている他、保護者の88.8%がネット利用の時間や場所などについてルールを決めています。小さな子どものネット利用に対して、多くの保護者が注意を払っていることがうかがえます。

※低年齢層の子供のインターネット利用環境実態調査
http://www8.cao.go.jp/youth/youth-harm/chousa/net-jittai_child.html

(筆者:斎藤剛史)

プロフィール

斎藤剛史

斎藤剛史

1958年茨城県生まれ。法政大学法学部卒。日本教育新聞社に入社、教育行政取材班チーフ、「週刊教育資料」編集部長などを経て、1998年よりフリー。現在、「内外教育」(時事通信社)、「月刊高校教育」(学事出版)など教育雑誌を中心に取材・執筆活動中。

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