語彙力につながる「言葉遊び」

語彙が豊かになれば、思考力も鍛えられることが、各種調査から明らかになっています。では、小学校低学年のお子さまが語彙を増やすには、おうちのかたはどのようなサポートをしたら良いでしょうか。今回は、楽しみながら語彙を増やすことができる「言葉遊び」のアイデアを「進研ゼミ」で国語の教材を開発する担当者に聞きました。

言葉遊びの王道、「しりとり」で語彙を増やそう

語彙を増やすための言葉遊びとしてまずおすすめしたいのは、「しりとり」です。普段子どもが使っている言葉だけでなく、他の人から知らない言葉がパッと出てくるため、どんどん新しい言葉にふれることができるからです。例えば、「る」のつく言葉がなかなか見つからなかった子どもが、しりとりを通して「留守番電話」という言葉を知り、日常生活でも使える言葉になります。

しりとりのなかで、子どもの知らない言葉や長い言葉をあえて言ってみると良いでしょう。「それ何のこと?」と聞かれたら、具体物を実際に見せると、その言葉への理解がより高まり、知識の定着が期待できます。

普通のしりとりでは物足りない、より語彙力アップをめざしたいという場合は、あえて最後に特定の文字がつく言葉ばかりを、おうちのかたが言うようにしてはいかがでしょうか。例えば、「かき」「たぬき」「かんき」といった具合です。子どもは「き」から始まる言葉ばかりを探さねばならず、難易度がぐっと上がります。また、しりとりのテーマを食べ物や動物などに限定したり、文字数を限定したりして楽しむのも良いですね。

「進研ゼミ」では、入学準備を進めるお子さま向けにしりとりアプリを開発しました。
ダウンロードはこちら!→http://sho.benesse.co.jp/n1_junbi/app/index.html

コラショとしりとりをしながら楽しく語彙を増やすことができるアプリです。どなたでも無料でダウンロードできるので、こうしたアプリも活用してしりとりを楽しんでいただきたいですね。

答えるのも、出題するのも楽しい! 「なぞなぞ」

より発展的な言葉遊びをしたい場合は、「なぞなぞ」がおすすめです。特におすすめなのが、「ものあてクイズ」です。おうちのかたがいくつかヒントを出し、お子さまがヒントを聞いて、そのものが何かを当てるゲームです。

皆さんもヒントから“何か”を想像してみましょう。
 「わたしは四本足です」
 「わたしは灰色です」
 「わたしは耳が大きいです」
……答えは「ぞう」でした

お子さまの発達段階に応じてヒントを簡単にしたり、難しくしたりしてあげると良いと思います。慣れてきたら、お子さまに出題してもらうと良いでしょう。出題する側になると、ヒントを出す順番も大事だということが理解できるはずです。また、ヒントを出題者から言うのではなく、回答者が質問する形式で答えに近づくというルールでも盛り上がるはずです。語彙力だけでなく、論理的に考える力も鍛えることができます。

日常生活のなかでたくさんの言葉にふれよう!

小学生になるとひらがな、カタカナだけでなく、たくさんの漢字を習います。それらを定着させるためには、家庭でもたくさんの文字にふれせることが大切です。机に向かってドリルなどに取り組むのも大切ですが、小学校低学年のお子さまにはそれだけでは退屈に感じてしまうことも。そこで、日常生活のなかで楽しくひらがなや漢字にふれるための、アイデアをいくつか紹介します。

◇新聞や広告などから習った漢字を1日1個見つける
見つけた言葉が子どもの知らない熟語などだったら、その意味も調べると良いですね。

◇買い物に行くときに、買い物メモを書く
小学1年生ならチョコレート、シュークリームなど、習ったばかりのカタカナをたくさん書かせるのがおすすめです。語彙を増やすために、子どもがあまり親しみのない食材をメモに書かせ、実際にスーパーで子どもに見つけてもらうのも良いですね。

◇車や電車などで移動中に看板や広告を読む
車や電車などで移動中に、看板や広告の文字を読ませたり、特定の文字がつくものを町の中で探したりするゲームもおもしろいですね。

◇自分や家族、友達の名前でアナグラム(言葉のつづりの順番を変えて別の語や文をつくる遊び)をして楽しむ
例えば、「れいぞうこ」なら、「ぞう こい これ いれこ」などの言葉をつくることができます。
しりとりやなぞなぞなどの言葉遊びは、入浴中やドライブ中など、いつでもどこでも楽しめるゲームが多いです。親子でのコミュニケーションを楽しみながら、たくさんの言葉にふれさせていただきたいですね。

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