【PR】リアルのもつ威力!昆虫とのふれあいから生まれること(後編)【現場レポ】

昆虫をばらばらにして、体のつくりを調べる……そんな経験のあるかたは、かなり少ないのではないでしょうか。
エリアベネッセ青山で行われた「カブトムシの解剖から学ぶ昆虫の体」は、理系の大学生でもなかなか経験しない、本格的な解剖標本づくりのイベント。その模様を取材するとともに、生き物の命とふれあうことの意義について、講師である石川県ふれあい昆虫館の福富先生にうかがいます。

「昆虫にはまだわからないことだらけ。体の内側を調べるために、解剖という手段があります。衝撃的な内容ですが せっかくやる以上は中途半端なことはしません。一生懸命やって、本当にばらばらにしていきますよ。かわいそうという感じでやると、かえって昆虫に失礼なので、腹をくくって、カブトムシの体をきちっと最後までみてあげてください」
福富先生の説明に、みんなの表情が引き締まります。イベントの対象は小学校4年生以上の子どもとその保護者。難しい内容ですが、参加者は大の昆虫好きから、虫が苦手で触れないという子まで様々。先生のお手本に従い、保護者と子どもで一体ずつ、協力して解剖を進めます。

● 生き物の体と「向き合う」ことで伝わるもの

カブトムシの頭と体を外すところが最初の関門。映像などとは違い、自分で手を下さなければ前に進むことはできません。
「うわぁ」「怖い!」といった声が、しだいに静まり、皆がしだいに作業に没頭していくのがわかります。脚にはいくつもの関節があり、精密な機械のよう。黒く固いはね(前翅)の下に、半透明の長いはね(後翅)が複雑に折りたたまれ、きれいに収まるようになっています。
「胸の中には、羽を動かす筋肉がたくさんつまっていますよ」「お腹の中にあるのが交尾器です」先生は説明しながら、時には作業を手伝います。
出来上がった解剖標本は、理系の大学生でもなかなかここまで経験しないという本格的なもの。ひとりが完成させるたび、拍手がわきます。

「この子はふだん虫に触れないので、自信をつけてほしいと思って参加したんですけど、想像以上にいいものができましたね」と語る、男の子のお母様。男の子は「集中しすぎて、疲れたー」と満足げです。
黙々と作業を進め、きれいに完成させた別の男の子は「最初は気持ち悪かったけど、羽を広げるところがすごく楽しかった」といいます。「虫に強いほうじゃないので心配でしたけど、来てよかった。貴重な経験をさせてもらいました」とお母様。

「皆、真剣に取り組んでくれましたね。本物の昆虫ととことんむきあうからこそ伝わる何かが、きっと伝わったのだと思います」と福富先生。
その「何か」とは、「命の尊さ」といった単純な言葉では表現しきれないものに違いありません。
「今回は、僕らのおぜん立てに従った解剖でしたが、『自分なりの疑問をクリアするために、生き物と命のやり取りをする』というふうに目的と手段がつながれば素晴らしい。小学生の自由研究では難しいかもしれませんが、自分なりの疑問を追求する姿勢は大切にしてほしいですね」

● 責任をもって「命を最後まで見届ける」体験を

生き物の命と向き合うことは、子どもの感受性や観察眼を育てるかけがえのない体験。おすすめなのは、身近な生き物を飼ってみることだと先生はいいます。
「昆虫なら、できるだけ自分で捕まえたものを飼って、その命を最後まで見届けてほしいですね。弱ったからと逃がすのはやめてほしい。大切に育てて、最後は埋めてあげても標本にしてもいいですね」
ゲームと違い、本物の生き物は二度と生き返らない……そんな体験を、ぜひ小さいうちにさせてあげてほしいと先生は語ります。
「捕まえてきた虫が死んでいたとき、心が痛まない子はいない。残酷にみえるかもしれませんが、そのとき、命に対する感受性は必ず育っています」

● 図鑑を入り口に、本物の自然の中へ!

最後に、本物の生き物と接するための入り口として、図鑑の選び方についてうかがいました。昆虫図鑑にも、情報をわかりやすく伝える子ども向けのもの、大人向けの専門的なものがあります。どちらにも良さがありますが、ときにはあえて大人向けのものを与えて、子どもの背伸びしたい気持ちをくすぐるのも手だと先生はいいます。
「わかりやすい図鑑は入り口として素晴らしいのですが、実物を見なくても満足してしまう場合があります。大人向けの図鑑は難しく不親切ですが、自然の中で実物を見たいという好奇心をかきたててくれることも。お子さまの適性をみて選んであげてください。どちらにせよ、図鑑は自然の中へと導いてくれる、夢の本ですね」
図鑑や映像を入り口に、本物と接する体験はかけがえのないもの。お子さまのために、そんな機会を、ぜひたくさんつくってあげてはいかがでしょうか。

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