【PR】ふうせん宇宙撮影家・岩谷さんに聞く3 子どもの挑戦をどう見守るか

「ふうせん宇宙撮影」に、日本で初めて成功した岩谷圭介さん。エリアベネッセ青山のイベント「宇宙パラシュート」づくりトレポートに続き、最終回では、失敗から学ぶ粘り強さを育むために、子どもの挑戦見守る大切さについてうかがいました。

● 自分で考えた失敗の大切さ

「失敗から学ぶ」ことの大切さを、頭ではわかっていても、子どもを見ているとどうしても心配になって、手や口を出したくなる……というのが、多くの保護者のかたの本音ではないでしょうか。岩谷さんのご両親の場合はどうだったのでしょうか。

「僕は自分のしたいことを貫いてしまう子供だったので、親は放任してくれていました。これはとてもありがたいことだったと思っています。お陰で好きなことをして、失敗も経験もたくさんできました。浪人も2回しましたし、さらに留年も1年しました。しかも、大学を出る時には就職も進学もしないという選択まで取ることができました。ここまで放任してくれた親には感謝しています。

親でも先生でもほかの誰でもいいのですが、「こうしなさい」と言われて実行した場合、上手くいったら、それは言った人のお陰、手柄です。それは自分の自信に結びつきません。いつでも頼らなくてはいけなくなってしまいます。これはとても不幸なことです。もし助言通りやってみて、上手くいかなかったら、もう目も当てられません。失敗の責任を助言した人に求めるでしょうが、人生の責任は常に自分が取らなくてはいけないものです。本人だけが所在のわからない苦しみを抱え続けることになるでしょう。

自分自身で考えてやったことは、成功しても失敗しても、その経験が成長させてくれます。「やってみる」ことがすべての始まり。考えた末の挫折や失敗は決して無駄にならない」とご自身の経験を通じて岩谷さんはいいます。

● やってみて、好きなことの「芯」を見つける

「やってみることってとても良いことだと思うんですよ。考えても自分が何が好きで、どんなことに興味があるのか、なかなか見つけられません。やっぱり、自分の体を動かして、自分で触れてみないと。
やってみて、好きなことが分かっていって、好きなことをやっていって、もっと好きなことがわかっていく。僕は人より3年も長く学生をすることができて、その後就職せずに自分で会社をやることでたっぷり自分のしたいことに打ち込むことができました。いわば、猶予期間をもらったからこそ、「好き」の本質と向き合い、進むべき道を決めることができたのではないかと思います」という岩谷さん。
現在は、「ふうせん宇宙撮影」と並行し、様々なメディアを通じて宇宙や科学と自分のつながりを実感できるようなプロジェクトを企画中です。

「たとえば漠然と医師になりたいと思っていた子が、医療現場を知って自分には向いていないとわかったら、それも意味のあることです。自分は医師のどんなところに魅かれていたのか考えてみればいいのです。人体に興味があるのか、人の痛みを癒してあげたいのか。そうすることで、教育の仕事、カウンセラー、スポーツトレーナー、など様々な道が見えてきます」

● 「好き」の本質を見極めれば、すべてがつながってくる

「科学って僕たちと縁遠いものだと思われがちです。けれども、科学と無関係そうな芸術や歴史ですら科学と密接なものなんですよ。例えば、音楽でよく使うピアノについてお話すると、現代のピアノは西暦1800年ころに発明されたものです。ピアノの中にあるピアノ線をたたくことで音を出しているのですが、ピアノ線はとても丈夫な金属ワイヤーで、これなしにはピアノは音が鳴らせません。
ピアノ線を作るためには、金属を加工しなくてはなりません。加工技術が必要です。上質な金属も必要です。自然界には上質な金属は存在しないので製錬しなくてはいけません。製錬の技術も必要です。製錬には炉が必要です。炉の建築技術も必要です。それぞれの技術の蓄積そのものも歴史があるのですが、このような科学的、技術的な土壌の上にピアノという楽器が生まれたのです。
そして、トランペットやホルンなどの管楽器の発明もちょうどピアノの発明と時期が同じです。これは偶然ではなく、ピアノと同じ基礎技術で作れるものだからこそ誕生時期が同じなのです。
科学が好きになると、そこから様々な学問、歴史や芸術や地理や法律などへ繋がっていきます。実は学問は一枚岩だったことに気付かされるのです。「好き」を突き詰めることってよいものだなって思います。」

そんな岩谷さんも、現在は1歳の息子さんの父親でもあります。
「子どもを見守るって難しいですよね。でも、どうか子どもたちの考えを大切にして、やりたいことをやらせてあげてください。自分で考えた結果の成功も失敗も、その子のかけがえのない財産になります」
「困ったときは一緒に考えるよ」という姿勢は伝えつつ、子どもが世界と向き合い、「好き」の芯を見つけるまで黙って見守る。失敗に学ぶ粘り強さを育むために必要なのは、保護者のかたのそんな忍耐力かもしれません。

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