「理想のチーム」になるために、本音の意見を伝え合おう

運動部で頑張る中高生必見! 「理想のチーム」を目指すとき、本音で意見が言い合えない状態で、本当にいいのでしょうか。みんなが100%の力を発揮するために必要なチーム作りの重要なポイントについて、オリンピック選手などトップアスリートを支えるメンタルコーチ・ファシリテーターの小田桐翔大さんにお話をうかがいました。


仲間に自分の意見を言えないチームは、本当にいいチームなの?

 チーム作りのヒントとなるプロセスを4つのステップにまとめた、「チームの発達段階」と呼ばれるモデルがあります。チームが始動したばかりの様子見の段階のフォーミング(形成)期、お互いのことが分かるようになってきて、チームの目的やそれぞれの役割・責任などについてさまざまな本音の意見が出てくる段階のストーミング(嵐のようなぶつかり合い)期、ストーミング期を乗り越えたノーミング(規範形成)期、プレー以外の面も含めて、それぞれが持っている力を100%近く発揮できる状態のパフォーミング(チームとしてのピーク)期。このモデルの中で特に知ってほしいことは、お互いの本音の意見を伝え合うという2つ目のステップです。本音の意見を伝え合うことは、チームの雰囲気を悪くすることではなく、チームが成長するために必要なことだということを、ぜひ知ってほしいです。

 

自分の本音の意見を言うこと自体がチームにとって迷惑なことだと思い、みんなが遠慮しがちというような状況は多くのチームで起こっていることかもしれません。でも、うわべの意見を出し合うのと、本音の意見を出し合うのとでは、その後のチームの成長に大きな差が出てくると思います。

 

 

本音の意見を言うときは、伝え方も工夫してみよう

 さらに、本音の意見を言うことは、必ずしも「チームの雰囲気を悪くする」ことや「対立する」こととイコールではありません。いろいろな本音の意見を出し合うとしても、相手が受け入れやすいように伝え方を工夫すれば、人間関係がぎくしゃくすることも防げると思います。同じ本音でも「どこにパスしてるんだよ!」と言うよりも「こっちにパスしてくれたほうが助かるよ!」と言ったほうが、相手が受け入れやすいはずです。 

 

 

「理想のチーム像」について、話し合ってみよう

 ところで、いざ本音の意見を伝え合おうということになっても、何について話すのかテーマを決めないと、話し合いがぼんやりしてしまいがちです。技術的な目標や、目指す成績については自然と話し合うチームが多いかもしれませんが、「どんなチームにしたいか」「チームとして何を大切にしたいか」などは、意外と話し合われていないと思います。

 

このような、自分たちにとっての「理想のチーム像」について、一度みんなで話し合う機会を設けてみてはどうでしょうか。その際、とても大切なことは、答えはチームの数だけあるということ。みんなちがってみんないいんだと思います。自分たちの目標が達成できる、自分たちが誇りに思える、それぞれが持っている力を100%発揮できるチームとはどんなチームなのでしょうか。それをみんなで話し合って、みんなで考えてほしいと思います。

 

 

プロフィール

小田桐 翔大(SHOTA ODAGIRI)

FLY HIGH 代表 メンタルコーチ・ファシリテーター。1985年青森県生まれ。中学校・高校は岩手県にて野球部に所属。筑波大学体育専門学群卒業。在学中はバスケットボール部に所属し、全国ベスト8を経験。 (株)JTB法人東京で約4年間勤務した後、2013年1月に「FLY HIGH」を起ち上げ、アスリート・スポーツチーム向けにメンタルコーチング・チームビルディングプログラムを提供している。

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