チーム作りの参考になる4つのステップ

運動部で頑張る中高生必見! みんなが100%の力を発揮するためには、どうやってチームを作ればいいのでしょうか。オリンピック選手などトップアスリートを支えるメンタルコーチ・ファシリテーターの小田桐翔大さんにお話をうかがいました。


チームは絶えず変化し、成長するもの

 チームスポーツについてお話しします。ひとりひとりの選手が変化して成長するように、チームもひとつの生き物のように絶えず変化し、成長するものです。全く同じメンバーなのにも関わらず、チームの雰囲気が良い時もあれば、悪い時もあると思います。

 

たとえばチームの状態が悪くて、ひとりひとりの持っている力が50%しか出せないとしたら、もったいないですよね。ですからチームのメンバーにとって大事なのは、それぞれが持っている力を100%出せるチーム状態を目指すこと。たとえスター選手がそろっているチームが相手であっても、それぞれが持っている力を100%近く出せるチーム状態であれば、個々の能力は劣っていても勝てる可能性はあるでしょう。個々の能力を高めていくことももちろん大切ですが、チームを成長させていくこともとても大切です。

 

 

チームの発達段階

 あくまでもひとつの考え方ですが、「チームの発達段階」というモデルを紹介したいと思います。チームは4つのステップを行ったり来たりしながら、成長していくと考えられています。

 

4つのステップは、最初に来るのがフォーミング(形成)期、次にストーミング(嵐のようなぶつかり合い)期、次にノーミング(規範形成)期、最後はパフォーミング(チームとしてのピーク)期と呼ばれています。

 

まず初めのフォーミング(形成)期は、チームが始動したばかりの様子見の段階です。メンバーはお互いのことをよく知らないため、自分の居場所を探したり、全体的によそよそしいような状態です。

 

次のストーミング(嵐のようなぶつかり合い)期は、お互いのことが分かるようになってきて、チームの目的やそれぞれの役割・責任などについてさまざまな本音の意見が出てくる段階です。「もっとこういう練習をやったほうがいいのに」とか「あのキャプテンにはついていけない」とか、そんな本音の意見がぶつかり合うかもしれません。

 

そんな時期を乗り越えたチームには、ノーミング(規範形成)期が訪れます。他人の考え方を受け入れて信頼感が芽生えたり、チームの目標や大切にしたいことなど、チームの規範が作られていきます。

 

そして最終的には、パフォーミング(チームとしてのピーク)期を迎えます。プレー以外の面も含めて、それぞれが持っている力を100%近く発揮できる状態です。

 

僕は「チームの発達段階」を知るまでは、「本音を言う=チームの雰囲気を悪くする」ことだと思い込んでいました。しかし、このモデルを知ってからは、本音を伝え合うことはチームが成長していく上で必要なプロセスなんだと思えるようになりました。

 

部活などでは、毎年メンバーが入れ替わり、チーム状態も絶えず変化しているかと思います。日々、個々の能力を高めていくことに加えて、4つのステップを参考にしながら、チームも成長させていってほしいと思います。

 

 

プロフィール

小田桐 翔大(SHOTA ODAGIRI)

FLY HIGH 代表 メンタルコーチ・ファシリテーター。1985年青森県生まれ。中学校・高校は岩手県にて野球部に所属。筑波大学体育専門学群卒業。在学中はバスケットボール部に所属し、全国ベスト8を経験。 (株)JTB法人東京で約4年間勤務した後、2013年1月に「FLY HIGH」を起ち上げ、アスリート・スポーツチーム向けにメンタルコーチング・チームビルディングプログラムを提供している。

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