保護者の約7割が「男の子ってなんでこうなの?」と思っている!

アンケート期間 2011/11/09~2011/11/10 回答者数:2,620人
アンケート対象:本サイトメンバー 男の子どもを持つ保護者
※百分比(%)は小数点第2位を四捨五入して表示した。四捨五入の結果、各々の項目の数値の和が100%とならない場合がある

「男の子ってなんでこうなの?」と、育児のなかで思うことはありませんか? 特に女性の保護者にとっては、自分の子どものころと我が子との違いによって、子育てにとまどいや不安を感じることも多いのではないでしょうか。
今回は、男のお子さまをお持ちの保護者に限定して、男の子を育てるうえでの疑問や悩みなどについてアンケート。ちなみに、アンケートにご協力いただいた保護者のうち、「うちには男の子しかいない」というかたは約4割を占めています。男の子と日々向き合っている保護者の回答からは、男の子の行動や成長の様子だけでなく、それへの対応の仕方も見えてくるはず。子育ての参考にしていただければと思います。






保護者にとって予想外だった、男の子の行動とは!?

最初に、保護者が男の子を育てているなかで、不思議に感じたり驚いたりしたことがあるかどうかを伺いました。また、驚いたりしたのはどのようなことかもお聞きしています。

【図1 あなたはお子さまを育てていて、「なんで男の子ってこうなんだろう?」と予想外だったり、不思議だったり、驚いたりしたことはありますか?】

図1 あなたはお子さまを育てていて、「なんで男の子ってこうなんだろう?」と予想外だったり、不思議だったり、驚いたりしたことはありますか?

「男の子を育てていて、『なんで男の子ってこうなんだろう?』と感じたことがある」という保護者は、約7割。大多数を占めています。
そう感じた具体的場面としては、次のような声が寄せられています。

●口を酸っぱくして注意しても一向に改まらないとき。多分、親であるわたしの話をまったく聞いていないのだと思います。けっこう強く叱ってもケロッとしている姿を見ると、「反省しているの!?」とますます声が大きくなってしまいます。それから、ズボンや靴下はもちろん、靴にまで穴をあけること。「どれほど激しく遊ぶとこんなふうになるの?」とあきれています(小3の保護者)
●男の子の繊細さを知ったとき。ただただ乱暴でがさつなイメージしかなかったのに、胸のうちはすごく優しかったり、傷つきやすかったりすることを知って、驚きました(小6の保護者)
●学校での出来事を、娘は聞かなくても話してくれますが、息子は何も言いません。しつこく尋ねても、「何もないって!」と言うばかりで、学校の様子は何もわからないまま。性別の違いを感じます(中2の保護者)

一方約3割の保護者は、『なんで男の子ってこうなんだろう?』と感じたことはない」と答えています。その理由を見てみましょう。

●父親のわたしが、「自分はそんなことはしなかったぞ」というようなことはありません。「そういえば、小さなころは自分もこんなことしたよな」とか「やっぱり小さな男の子は、やることがバカげているよな」とか、そう思うことばかりです(小1の保護者)
●性格や行動に性別はあまり関係がないと思います。「男の子だから」というより、「その子だから」ではないでしょうか(小4の保護者)
●わたしに男の兄弟がいたので、予想外も不思議もなく、「まあ、男の子はそういうことをするものよね」といった感じです。親の対応を見て慣れていたのかもしれません(中1の保護者)



約8割の保護者に「こういうところは男の子ならではだなあ」という実感あり!

では保護者は、我が子を「男の子ならでは」と感じることはあるでしょうか。あったとしたら、それは何かも伺っています。

【図2 あなたはお子さまについて、予想どおりまたは思ったとおり「こういうところは男の子ならではだなあ」と感じたことはありますか?】

図2 あなたはお子さまについて、予想どおりまたは思ったとおり「こういうところは男の子ならではだなあ」と感じたことはありますか?

結果は圧倒的で、「子どもを『男の子ならではだなあ』と感じたことがある」という保護者が約8割を占めました。具体例として、次のような声が寄せられています。

●戦いごっこが大好きなところや、どんなに寒くても上着を着ないで遊びに行ってしまうところに、「男の子らしさ」を感じます。女の子だったわたしとは、えらい違いです……(小2の保護者)
●下ネタが大好きなところ。排せつ物の話に興味津々だし、その手のギャグに笑い転げています(小3の保護者)
●友達との付き合いがさっぱりしているところ。あまり仲が良くなさそうな友達のことも、わたしの前で悪く言うことはありません(中1の保護者)
●力仕事を手伝ってくれること。家の中で何か壊れると、息子が率先して修理してくれるので助かります(中2の保護者)

一方、「子どもを『男の子ならではだなあ』と感じない」と言う保護者からは、こんな声が挙がっています。

●男の子ってヒーローものが大好きというイメージがあるんですが、うちの子はまるで関心を示しません。お姉ちゃんの影響なのか、おままごとや折り紙など、いたっておとなしい遊びばかりしています(就学前の保護者)
●泣き虫だし、わたしの子どものころによく似ているので、どちらかと言うと女の子っぽいと思います(小4の保護者)
●うちの子どもの行動は、いつも予想外。あまりにも予想がつかなさすぎて、男の子っぽいとかぽくないとか、そういうことを思うゆとりもありません(小4の保護者)



男の子の「行動」「体の成長」「考え方」、約6割の保護者が「わからない」!

続いて、保護者が男のお子さまのどのようなことについて、「わからない」「困った」と思っているかを伺いました。

【図3 男の子だから「わからない」「困った」ということはありますか? 以下であてはまるものすべてをお選びください】

図3 男の子だから「わからない」「困った」ということはありますか? 以下であてはまるものすべてをお選びください

最も多かったのは、「子どもの行動がわからないことがある」という保護者。6割を超えました。「体の成長のこと」「ものの考え方」も6割近くに達しています。
では保護者は、具体的にどのように困っているのでしょうか。次にご紹介します。

●体のこと、特に性器については、母親のわたしにはよくわかりません。息子は包茎ぎみなのですが、医者に連れていくべきかどうか迷っています(小4の保護者)
●息子は中学校に入ってから、性的なことに興味を持ち始めたようです。ネットの履歴をとおしてその手のものを検索していることはわかるのですが、注意すべきかそっとしておくべきかに、悩んでいます(中1の保護者)
●子どもが中学生になったころ、親から第二次性徴について話したほうがよいかどうか迷いました。息子のほうから「毛が生えてきた」などと話してくれたので、それをきっかけに親子で話し合いました(中3の保護者)
●いつ一緒にお風呂に入るのをやめるべきか、息子が小学生のころはよく気をもみました(高校生の保護者)
●息子が思春期に入るころから、体の成長のことなど、母親にはわからないことが増えました。身だしなみについてもどう声をかけるべきか悩むことがあります(高校生の保護者)
●子どもが中3のときのこと。人生で初めてできた彼女を家に連れてきて、息子の部屋で2人きりになっています。わたしはリビングで、「何か間違いがあってはいけない」「でも息子を信じたい」と、そわそわしっぱなし。お茶を持っていこうか、どんなタイミングで声をかけようかと思い悩んだものです(大学生の保護者)



男の子の保護者はこんなことに悩んでいる!

最後に、男の子の保護者だからこそ困ること、専門家に聞いてみたいことなどを伺いました。

☆男の子だからこその困っていること、ほかのサイトメンバーや専門家に聞いてみたいことがありましたら、お書きください。

●うちの子はとにかく活発で、家の中が散らかって大変です。ほかのご家庭ではどうされていますか?(就学前の保護者)
●反抗期に入ったときにどう向き合うか。うちの子はまだねんねで、「ママ大好き!」と言って甘えてくれますが、やがてわたしに対して冷たい態度をとるようになるのかと思うと、今から胸が痛みます(小4の保護者)
●よく忘れ物をするのは男の子だからでしょうか? それとも性別は関係なく、本人の性格の問題でしょうか? うちは2人きょうだいなのですが、上の男の子のほうが、下の女の子より断然うっかりさんで、よく忘れ物をします(小5の保護者)
●体の成長のこと、特に性教育について。子どもの学校ではあまり教えてくれないようなので、親から伝えたいと思うのですが、どう話すべきかがわかりません(小6の保護者)
●思春期の心と体の発達に、母親としてどう対応すべきでしょうか(中2の保護者)
●息子とその彼女との交際について。高校生同士ですから、親がとやかく言わなくても責任ある行動をとってくれると思っています。でも正直なところ、きちんと避妊しているのかが心配です。親がどこまで口を出してよいかに悩んでいます(高校生の保護者)


今回のアンケートは、実は回答者の9割近くは女性(母親)でした。男の子の言動は、男性の保護者にとっては当たり前のように見えても、女性には驚きや疑問、不安を感じることが多いようです。「話を聞かない」「落ち着きがない」「片付けられない」といった行動に、「どうしてこうなの!?」という声が目立ちます。
また、お子さまの体や心の成長についてとまどう声も少なくありません。「反抗期」「性教育」「異性との交際」などは、確かに女性の立場では理解しづらいところです。保護者ご自身に男の兄弟がいなかった場合には、なおさらではないでしょうか。
子育ての悩みは誰しもが抱くものです。「女性だから男の子の気持ちがわからない」と深刻に構えすぎても、不安は増すばかりです。「男の子ってこういうものなんだ」と納得するだけでも、お子さまへの接し方や見守り方は変わってくるのではないでしょうか。このアンケートを、悩みや不安の解消に少しでも役立てていただければ幸いです。


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