中学受験、志望理由は?

Benesse教育情報サイトでは、中学校の受験について志望校選択の際のさまざまな観点をお伝えしてきました。森上展安先生、小泉浩明先生からのアドバイスはもちろん、先輩保護者のかたの声からも、いろいろなケースがあることがわかります。今回は、先輩保護者のかたが志望校を選んだ理由をBenesse教育情報サイトメンバーへのアンケートから具体的に紹介しましょう。

森上先生のコラムにもあるとおり、保護者のかたの声がお子さまの中学校を志望した理由について、「教育サービス(大学合格実績・教育方針・校風等)」や、「学校のイメージ(志望校難易度・施設・制服・伝統等)」を挙げ、また必須条件として「立地・環境(=通学時間)」を挙げるかたが多くなりました。

教育方針・校風がよかった! 気に入った!

  • こんな男子を育てます、という教育方針がはっきりしていたから。先生がたが、正直に子どもの様子を話してくださり、他の学校がマニュアルのような答えしか返ってこないのに対して、正直な、嘘をつかない学校だな、と思いました。校長先生が熱心に指導してくださり、加えて登下校の生徒の姿にも好感が持てました。

  • 説明会やオープンスクールに行った際、生徒たちが気持ちよくあいさつしてくれました。中学生くらいの年齢の男の子は、照れがあったりして他人にあいさつするのは勇気がいると思うのですが、きちんと教育されているなぁと好印象を受けました。オープンスクールで運動部に参加した際、お手伝いに来られていた保護者のかたが「この(顧問の)先生に人生を任せていれば大丈夫!」と言われたことも印象的でした。そこまで信頼できる先生に出会える学校とは素晴らしいなと思いました。

  • 全くの予備知識なしに、家族で初めてこの学校の説明会に行った帰り道に、家族全員が「いい学校だね」とつぶやいていました。何か本能的に息子にぴったりの学校を探し当てた気分がしました。息子もそう思っていたと思います。

  • 4年生の時に文化祭に行き、子どもが絶対行きたいと心に決めた。生徒の雰囲気も明るく、とても優しく、息子に合った雰囲気だと思った。その後多くの学校を見たが、この学校以上のところはなく、また、3年間文化祭に通ったが裏切られることはなかった。

  • 学校説明会で学校のしっかりした理念とそれを実践する様々なプログラムに魅力を感じたのがきっかけです。その後、娘を連れて文化祭やオープンキャンパスに参加し、その学校の生徒さんの雰囲気が気に入り、子どもも充実した学校生活が送れるのではと思ったからです。

  • 交通の便がよく、校舎がきれいで、説明会での先生がたの感じもよかったこと。娘が文化祭での小学生探検隊で案内してくれた生徒さんを気に入ったこと。全体的にギスギスした感じがなく楽しそうで文化的な経験もいろいろでき、女子校のよさが残っていると思ったからです。

  • 夏・冬年二回、中学校主催講習会があり、その時の授業がとても魅力的だったようです。普段小学校で受けている授業に比べ、難しいけれどやりがいがあり、学ぶことの楽しさを教えてもらったようです。「この学校で学びたい!」志望理由はこれに尽きます。



実際に学校に見学や体験授業に行き、その学校の生徒さん、先生がたから教育方針や校風を感じてそれが大きな志望動機になったというかたが多数いました。学校見学は4年生、5年生などの早いうちに行ってみることをお勧めします。5月以降、学校見学の情報をこまめにチェックしましょう。

大学合格実績・進路が魅力だった

  • 子どもと波長が合いそうな生徒が集まる学校で、進学先の大学も8割以上が我が家が希望するレベル以上の大学であったため。子どもとしても、通える範囲で一番優秀な学校でかつ制服も校則もない自由な雰囲気が気に入った。

  • 理系の学校を子どもが目指しており、無理なく通える範囲でレベルも中の上を維持しており校風も子どもに合っていると感じた。多数の中学校の状況を知っている小学校の進学指導の先生も一番よいと薦めてくれた。5年のときからいろいろな学校を訪問し、その中で気に入った現在通っている中学校は何度も学校訪問し、この学校なら問題ないと確信したから。

  • 大学まであるということ。子どもがサッカーをしていて、中学、高校とサッカー部が強かったこと。駅から近く、便利であり、学校の設備も整っていること。

  • 中高一貫校のため高校受験をパスできる。県内で有数の進学校で卒業生に有名大学入学者が多い。見学会にも数回参加したが、先生がたが信頼できそうだった。

  • 寮生活が経験できること、夏休みの体験入学を経験して本人が学校を気に入ったことなどです。 中高一貫で大学の進学率が高くなってきたことも決め手になりました。

  • 男子校で、家から近い(自転車で教室まで10分かからない)。中学から自転車通学可。数年前に大改革があり、最近伸びてきている学校在校生(保護者)の評判がよい(詰め込みではなく勉強は厳しく、楽しそうな雰囲気)。

  • 系列校である。友人関係、自律、自立を大事にしている。生徒がいきいきしている。先生がたが生徒に向き合い大事にしてくださる。


志望校難易度が合っていた

  • まず、実力相応だったこと。乗り換えなしで通学でき、駅から近いこと。学費が高すぎないこと。オープンスクールや説明会で、熱心な指導をしていると感じられたこと。また、そこに来ている保護者や子どもが、我が家と同じような雰囲気であったこと。

  • まずは子どもの行ける偏差値であったこと。次に校長先生の教育方針や各先生がたの取り組みがよかった。学習指導、生活指導も考え方が近く、安心して子どもを預けられると思った。また、学校の雰囲気が派手すぎず、好感がもてたことと、子どもも見学に行ったら、好印象だったので。家から学校までの通学路も安全(電車が空いている)。

  • 県内でも評判の難関中学であったし、同じ塾の子たちも、その学校を第一志望にしている子が多かったため。家から近く通うのが楽ということもあった。


偏差値だけで選ぶものではありませんが、徐々に学年が上がるにつれて現実的な面も見て志望校を考えさせることは親の大切な役目です。子どもに「自分の偏差値よりも5~7程度ならば成績を上げられるかもしれない」と思わせることができるかどうかがポイント、と森上先生はおっしゃっています。
偏差値はどのくらい上がるものなのか、射程圏内なのかどうか、その点を冷静に判断して動きましょう。

クラブ・部活動など

  • 学校見学で各クラブの紹介がありいくつかのクラブの質の高さに感心しました。その中に子どもがやってみたいというクラブがありました。一番感激したクラブ活動でした。活動もかなりハードに感じましたが、このクラブでがんばることができれば大きなプラスになると考えて選びました。

  • 文化祭で、管弦楽部、演劇部、美術部、書道部、文芸部の質の高さに感心しました。体育祭も、生徒により自主的に運営されていて、先生がほとんど出てこない。それなのに、真剣に取り組んでいるところが素晴らしいと思いました。

  • 子どもは幼稚園の時から音楽教室に通っていたのですが、受験が近づいた6年生の春、音楽教室をやめようかどうしようか迷っていました。そんな時、この学校の吹奏楽部の演奏会を観に行って、その演奏の素晴らしさと、生徒一人ひとりがお客さんを楽しませようとがんばっている姿、OBの方々がボランティアとして多数お手伝いに駆けつけ、朝から夜遅くまで熱心に働く姿に深く感動しました。親も「この中に子どもが参加することができたら、どんなに感動するだろう」と思ったのはもちろん、子どものほうも「音楽教室をやめて、このクラブに入れるように勉強したい」と言い出しました。また、参加した説明会での校長先生はじめ諸先生方の熱心で誠意あるお話と対応にも、「この学校なら」と、思いました。

  • 落ち着きがあり、清楚な校風、新しく設備が整った学習環境、親身になって指導してくださる教師のかたがたの様子を小4の時から説明会や学校祭に通って目の当たりにし、こども共々しっかりと「この学校に入る!」と目標を持つことができた。また、打ち込んでいるピアノといった芸術面にも理解が深いのも決め手だった。


習い事・スポーツなども大切にしたい、また特別に力を入れているというご家庭には、クラブ・部活動への取り組みや指導、実績は重要なポイントです。
こちらも文化祭や大会、試合の様子を実際に見てみることが重要です。こまめに予定をチェックして出かけてみましょう。

受験する中学を決めるためにはよく言われる条件ですが、それぞれ見学後に「具体的にどんなことがよかったか」「見てきたもの、聞いたことのなかで何をいいと思ったか」をなるべく親子で共有することが、納得いく志望校選択につながります。学校説明会、合同説明会、学校の行事などの機会をうまく生かしていきましょう。

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