年中から始めたい思考力のトレーニングって?【PR】

 将来の幸福度を左右しうる、とまでいわれる「非認知能力」。いわゆる学力とは異なり、努力する力、諦めない精神力、想像力、好奇心、物事の対応力、リーダーシップなどいわば人生を豊かに生きるための能力といえる。この能力を引き出すことを教材開発の根本姿勢にしてきたのが〈こどもちゃれんじ〉。

 2018年4月号からの年中・年長コースでは、選択制の3つのコースを開講。コース制を導入する背景についてグローバル商品開発部じゃんぷ講座編集長の橋本里奈さんに聞く。

——3つのコースを開講するのはなぜですか。

 年中・年長になると、お子さまの個性や興味、習熟度合の差、またご家庭における教育ニーズも細分化されてきます。そこで、そのご要望にお応えし、お子さまにぴったり合った教材を用意したいと考え、年中向け<こどもちゃれんじすてっぷ>と年長向け<こどもちゃれんじゃんぷ>は、3つのコースから選んでいただくことにしました。
「総合コース<基礎>」と「総合コース<基礎+応用>」は、これまでの<こどもちゃれんじ>同様、DVD、絵本、エデュトイ、ワークのマルチメディアで、社会性や探究心、知育などさまざまなテーマをバランスよく学べるよう工夫しています。<基礎>と<基礎+応用>の違いはワークの難易度になります。<基礎>の方はつまずきやすいテーマをより丁寧に解説を加えるなどのサポートをしています。

 一方、「思考力特化コース」はワークや添削課題(年3回)を中心とし、知育を重点的な柱に据えています。就学前に身につけたい基本的な学習理解に加えて、さらに思考力を伸ばしたいかたに選んでいただきたいコースです。

——4~6歳というのは脳が最も発達し、好みや性格も形成される時期といわれています。

 私たちは、その子なりの人格を形成していく大事な時期の成長のお手伝いしているという責任を感じながら教材開発に取り組んでいます。また、30年間の歴史の中で培われてきた経験、結果、エビデンスなどに基づき、時代のエッセンスを織り交ぜながら日々教材を進化させています。

 このところ「非認知能力」※の重要性が世界的に叫ばれ始めましたが、私たち<こどもちゃれんじ>は、30年前からこの非認知能力の醸成を「学びに向かう力」として、とても大事にしてきました。それが最近「非認知能力」という言葉で評価されることになり、私たちのやってきたことはやはり間違っていなかったと思いました。

 0~6歳まではとても成長スピードが速く、それに伴っておうちのかたとの関係も変化します。赤ちゃんの頃は親子で密着の時期ですが、2~3歳は一人でやりたいという気持ちの芽生えを大切に、おうちのかたがサポートしていくときで、4・5歳になると自分一人でできるという気持ちが強くなるので、おうちのかたは見守るというような関係に変わります。私たちの教材も年齢に合わせ、おうちのかたとの距離感も考えた作りになっています。そして教材を通してお子さまの成長やエピソード、変化をしっかり見届けられるようになっています。

 また、知識を身につけていくためには、同じことにいろいろな側面から繰り返しふれて確認・定着を促すことが大事になってきます。ですからワークも、さまざまな演出で飽きずに繰り返し同じテーマに取り組める工夫をしていますし、習ったことのおさらいと新しい学習テーマをバランスよく構成し、無理なく学習理解が定着していくよう工夫をしています。

——「思考力特化コース」の特長を教えてください。

 今の子どもたちが社会人になる頃には、まだ世の中に存在しない職業が半分近く占めるとも言われています。目まぐるしく変化する時代に対応するには、「思考力」がより重要になりますが、幼児期における思考力とは、「豊かな発見力があること」が土台にあると私たちは考えています。幼児期は自己中心的なものの見方をしがちですが、その自己中心性からの脱却が論理の芽生えであり、さまざまな視点から考えられることにつながります。ですから、課題も身近な素材を題材にしながら「解答が複数ある」などいろいろな見方を広げていく工夫をしています。

 また、もう1つ大切にしているのが「親子の対話」です。幼児期は安心できるおうちのかたに考えたことを話して、反応してもらって、思考を伸ばしていきます。正解かどうかではなく、どのように考えたのか、どうしてそう考えたのかを振り返り、言葉にしていくことが大切です。おうちのかたは、お子さんの考えたことを受け止め、言葉で考えたことを伝え合うことを楽しんでほしいですね。

(文=吉井妙子)

※非認知能力…IQや学力テストで計測されるチカラのことを認知能力、測れないチカラを非認知能力と言います。「忍耐力がある」「社会性がある」「意欲的である」といったような、人間の気質や性格的な特徴のようなものを指します。

プロフィール


吉井妙子

スポーツジャーナリスト。宮城県出身。朝日新聞社に勤務した後、1991年に独立。同年ミズノスポーツライター賞受賞。アスリート中心に取材活動を展開し2003年「天才は親が作る」、2016年「天才を作る親たちのルール」など著書多数。

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