幼稚園を転園することになった!準備はどうすればいいの?

仕事などの都合で幼稚園を転園することになった…そんな場面に遭遇したら、保護者として気になることがいろいろありますよね。
転園に必要な手続きは?どんなことに注意すればいいの?といった保護者の疑問解決をサポートする、幼稚園の転園準備についてご紹介します。

転園手続きって、どんなことするの?

転園手続きの主な流れ
・転園先の幼稚園を探す
・転園が可能か問い合わせる
・現在の幼稚園にも転園する旨を伝える
・転園先が見つかったら、必要書類や道具などを揃える
・現在の幼稚園に挨拶をする
・転園

まず、転園先の幼稚園を探す場合、候補をいくつかピックアップしておく必要があります。年度始めである4月以外の月の場合、定員に達していて空きがない可能性が高いため、選択肢を多めにしておきましょう。ほとんどの幼稚園では転園の1か月前から受付を開始するので、少なくとも1か月以上前に転園準備を始める必要があります。

また、幼稚園探しに欠かせないのが転園前の見学です。転園先の地域が離れている場合、期限が間近に迫っている場合はなかなか難しいですが、なるべく実際に足を運んで雰囲気を掴むことをおすすめします。
見学ができない場合は、公式ホームページを見たり、ネット上で口コミを探したりするのもひとつの方法です。見学と情報収集期間を考慮するなら、スケジュールに余裕をもたせるためにも、少なくとも2か月以上前には行動しましょう。

転園先が見つかったら、必要な書類と道具を揃えます。申し込みに間に合うように、余裕をもって対応しましょう。書類はホームページからダウンロードできる場合もありますが、各園に問い合わせて書類を取り寄せておくのが確実です。転園先や地域によって内容が異なり、園によっては途中入園でも入園準備金がかかる場合があるので、合わせて確認を取っておくといいでしょう。

転園先が決まると準備に追われて新しい園に目が向いてしまいますが、現在の園への対応も忘れずに! お子さまに転園することを伝え、仲の良い先生や友達とお別れできる場を設けてあげましょう。

幼稚園の転園のメリットと注意点

【メリット】
・人間関係が広がり新しいお友達ができる
・以前と違った方針の園であれば、新しいカリキュラムの中で過ごすことができ、お子さまの興味が増える
・トラブルがあって転園する場合、その問題が解決されれば、お子さまにとってもストレスなく楽しい園生活につながる

【注意点】
・お子さまが環境の変化についていけるかしっかり見守る(特に年長児の場合には、慣れ親しんだ園やお友達と離れることでストレスを感じてしまうこともあるため、気を配る)
・希望の幼稚園にはいれるとは限らない(空きがない場合もある)
・「前の園ではこうだったのに」ではなく、新しい園のやり方に従うようにし、お子さまにもそうするように伝える
・前の園でできたお友達とのつながりを保つために、たまには電話やビデオ通話を使って子ども同士でお話しさせてあげるなどし、お子さまとお友達との関係性をフォローする

転園後の園生活は、お子さまにとって変化の大きいものとなるでしょう。
今までとは違う先生と友達に囲まれて過ごすことが、お子さまにとっての新たな刺激になります。新しい友達や興味が増えることは転園の大きなメリットですが、デメリットもあることを忘れずに。
転園後の日々を楽しく過ごしているように見えても、環境の変化に対するストレスを感じている場合があります。お子さまの小さな変化に気付けるように、親子のコミュニケーションをいつも以上に取るよう心がけましょう。

また、希望する幼稚園に転園できないことや、前の園との違いが保護者のストレスとなって、何気ない言動から保護者のストレスがお子さまに伝わってしまう可能性もあります。お子さまの新しい園での生活をサポートする立場として、保護者が前向きな姿勢でいることを心がけましょう。

転園前の場所でやっておきたいこと

大切なのは、お子さまがお友達や先生ときちんとお別れできることです。「バタバタしていて結局できなかった…」と後悔しないためにも、転園準備と並行してお別れ会の開催を検討してみましょう。

では、転園の際に、どのように「お別れ会」を企画したらいいのでしょうか。幼稚園の役員の方がお別れ会を企画してくれたり、仲のよいお友達を呼ぶお別れ会を企画したりと内容は様々です。その際、餞別としてお子さまが好きなキャラクターのついた文具や、実用的な歯ブラシなどを渡す方もいます。プレゼントとして食べ物を渡すのは、食物アレルギーのあるお子さまもいるので、避けた方が無難です。

保護者同士の餞別は、渡された方が気負わないよう高額なものは避けましょう。保護者向けのプレゼントとして、ハンカチや人気のお店のお菓子、ハンドクリームなどがおすすめです。幼稚園でお別れ会をする際、園全体で贈り物を禁止にしている場合もあるので、餞別の品を渡す場合は事前に先生に確認しましょう。

お別れ会の中で、お子さまがお友達同士できちんと挨拶できると、転園するための心の準備にもつながります。可能な限りお別れ会を企画し実施してあげましょう。

早めの行動が大切

転園準備はなるべく早めの行動を心がけましょう。時間に余裕をもっていれば、途中で準備漏れがあった場合でもあせらず対応することができます。転園までに時間が限られている場合でも、スケジュールを組んでひとつずつ確実にこなしていけば準備することができるでしょう。

プロフィール



保育士として15年以上にわたり、福祉施設、託児所、保育園などさまざまな場面での保育業務に携わる。
食育実践プランナー資格も有している。

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