歯磨きが嫌い!そんな時、どうしたらいいの?【2~3歳】

イヤイヤ期に入ったお子さまがいらっしゃる保護者の方は、「歯磨きイヤ!」とお子さまが駄々をこね、困ってしまった経験があるのではないでしょうか。
今回は、そんな保護者の方にむけてお子さまが歯磨きを嫌がる理由や、歯磨きの重要性、さらにスムーズに歯磨きをしてもらうコツをご紹介しましょう。

なぜ歯磨きを嫌うの?

お子さまが歯磨きを嫌いになる理由は、さまざまです。その原因がお子さまにあてはまるかどうか考えながら、解決につなげましょう。

◆歯磨きよりも遊んでいたい
お子さまの「遊びたい」という気持ちが強い場合は、今は遊んでいたいので歯磨きしたくないと感じている可能性があります。なぜ歯磨きをしなければならないのか、遊ぶことよりも歯磨きが大切な理由を教えてあげましょう。

◆保護者に怒られたくない
「ちゃんと磨きなさい」と保護者に怒られることが嫌で、歯磨きを拒否していることもあります。保護者の方は、お子さまが歯磨きをする時、自分自身がお子さまに対して機嫌悪く対応していないかどうか、振り返ってみましょう。

◆歯磨きは痛い(むず痒い)
歯磨きをされると「口の中が痛い(むず痒い)」から、したくないと思っているお子さまもいます。歯ブラシを入れられること自体が怖くなってしまうと、スムーズに歯磨きができなくなってしまうでしょう。歯磨きをすることについて「痛い」、「むず痒い」、「怖い」というイメージをお子さまから払拭してあげることが大切です。

◆歯磨きよりも寝たい
お子さまが眠くなってしまい、歯磨きを嫌がることもあるかもしれません。眠気がやってきているときは、歯磨きだけではなく、何をするにも機嫌がよくないことが多いのではないでしょうか。
眠くなってしまう前に、歯磨きを終えておくのが理想的ですが、まずは夕食後すぐに歯磨きをする、ということを試したり工夫してみましょう。

◆触られるのが嫌
そもそも歯磨きをするために「口の中に手や歯ブラシを入れられるのが嫌」または「顔を触られるのが嫌」「押さえ付けられるのが嫌」というお子さまもいます。徐々に慣れていくように、保護者の手が触れる機会を増やしていくことが大切です。毎日スキンシップをとるように、心がけましょう。

歯磨きは練習すればできるようになる!

日本小児歯科学会(※1)は、乳歯が生えた頃から歯磨きを始め、徐々に習慣化していくようにと提言しています。どんなに歯磨きを嫌がるお子さまでも、毎日続けていれば3歳半くらいには、きちんとできるようになると言います。歯磨きの習慣化のために、気を付けたいポイントをおさえておきましょう。

◆痛みなく短時間で
歯磨きをするときの力が強すぎると、お子さまは「痛い」と嫌がります。歯茎にできるだけ当たらないよう、注意深く磨いてあげましょう。
また、歯磨きの時間が長すぎるのは、お子さまにとっては苦痛です。歯をきれいにしてあげることに保護者が夢中で、お子さまの口を開けた状態が長くなってしまうこともあるかと思います。口を開け続けると、呼吸しづらくなり、また唾液も溜まって苦しい状態になってしまうため、時々歯ブラシを口から出して閉じさせてあげると、お子さまも楽になるでしょう。
また、長い時間をかけることができない場合、磨きやすいところに偏って磨き残しをしてしまう可能性があります。それを防ぐために、時々、いつもと逆の順番で歯磨きするようにするのも良いですね。

◆褒める
お子さまが歯磨きを上手にできたときは、しっかりと褒めてあげることが大切です。歯磨きは誰もができる普通の習慣だと思ってしまいがちですが、一つひとつの行動をしっかり見て、お子さまのいいところを見つけてあげましょう。
歯ブラシの持ち方、動かし方、口の開け方など、なんでも構いません。楽しく感じるように、気分を高めてあげましょう。

◆優しく
歯磨きのときに保護者が優しく語りかけるのも、嫌がらないようにするには大切です。また、そっと歌ってあげることも役に立ちます。さらに、笑顔でいてあげれば、お子さまは安心するでしょう。

◆姿勢に慣れる
お子さまが動いて歯ブラシが口の中でぶつかってしまわないように、体を固定して歯磨きできる姿勢を見つけることもポイントです。万が一、体が動いた拍子に、歯茎に強く歯ブラシが当たって痛い思いをすると、歯磨きをすることが怖くなってしまいます。安定して歯磨きができるように、リラックスできる体勢を取りましょう。
歯磨きをするとき以外にも、似たような姿勢で遊ぶなどして、慣れていく方法もおすすめです。

◆タイミングを見計らう
お子さまの機嫌のいい時間帯、保護者に心の余裕がある時間帯など、歯磨きをするタイミングを選ぶことも大切です。寝ている時間には唾液が分泌される量が減るため、虫歯菌が増えやすくなります(※2)ので、最後の食事となる夕食後から寝る前までの間に歯磨きするとよいでしょう。その際も保護者の方がタイミングを計ってあげてください。

お子さまが歯磨き好きになる4つのコツ

お子さまが歯磨きを好きになるために、できることをさっそく試してみましょう。

◆歯磨きアイテムを好みに合わせて
歯ブラシをお子さまの好きなキャラクターにしたり、歯磨き粉を味付きのものにしたりすると、歯磨きの時間が楽しくなるお子さまもいます。お子さま自身が選んだもので、習慣づけしていきましょう。

◆歯磨きを身近に
教育番組の中で同世代のお友達が歯磨きをしている場面を見せたり、ほかにも楽しく歯磨きしている動画を一緒に見たりして、みんなも歯磨きをしていることを教えてあげることも大切です。
歯磨きがテーマになっている絵本を読み聞かせるというのもいいでしょう。真似っこが好きなお子さまは、保護者と洗面台に一緒に並んでお互いの姿が見えるように鏡の前に立ち、歯磨きをすると、気持ちよくできる場合もあります。

◆遊びに入れて
歯医者さんごっこなど、遊びを交えて一緒に磨いてあげるのも、オススメの方法です。保護者も遊びを一緒に楽しんであげましょう。また、歯を磨く時にお子さまを保護者の膝に寝かせる場合は、お子さまに手鏡を持ってもらい、歯磨きの様子を見てもらうことで、慣れてくれるかもしれません。

◆シールでモチベーションアップ
ご褒美シールを作り、毎日歯磨きを続けることを意識させるという方法もあります。
例えば、歯磨き1回に1個のシールを貼るというルールにしてみてはどうでしょうか。お子さまにはシールを購入する際に「歯磨きができた時に貼ろうね!」と説明し、シールは買う時も、貼る時も、好きな絵柄をお子さま自身に選んでもらいます。そうすることで、意欲を高めていくとよいでしょう。「次は○○のシールが貼りたい」という気持ちになるように、ゲーム感覚で楽しめるといいかもしれません。

一緒に少しずつ慣れていきましょう

歯磨きは、日々の小さな積み重ねで、次第に上手にできるようになります。保護者が諦めてしまわずに、いつかはきっとできるという前向きな心持ちで、お子さまと一緒に歩んでいけるといいですね。

(参照元)
(※1) http://www.jspd.or.jp/contents/main/proposal/index03_07.html
(※2) http://www.jspd.or.jp/contents/main/faq/faq02.html#faq_b0101

プロフィール

監修:市川由美子

保育士として15年以上にわたり、福祉施設、託児所、保育園などさまざまな場面での保育業務に携わる。
食育実践プランナー資格も有している。

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