子どものイタズラは成長のチャンス!イライラしないで対処するには?

お子さまは成長とともに、いろいろなことに興味を持ち始め、好奇心から大人が考えもつかないことをすることがあります。特に幼児のうちは、男の子から女の子へのちょっかいなども「イタズラ」をしているという意識はありません。だからこそ、しっかりとお子さまを見守って、いけないことはいけないこととしてきちんと注意をしていくことも大切です。

なぜイタズラするの?

大人にとって、「イタズラ」と感じる行為をお子さまがしてしまうのは、一体なぜなのでしょうか。

・好奇心が刺激されるから
・大人の反応が面白いから
・友だちや保護者などの気をひきたい、注目されたい など

指先を使ってさまざまなものを触るのは、成長過程においてとても大切なことです。紙を見ると破ってしまうことや、繰り返し行動と言われる代表例としてトイレットペーパーをコロコロと引っ張り続けるなど、お子さまは、成長していくなかで視野が広がり、目に見えるものに興味を持ち触りたくなります。
これは、好奇心からの行動であり、お子さまの成長には大切な事なので、危険なことでない場合は無理やり止めるのではなく、時には思いっきり発散させることも大切です。

また、友だちと遊んでいる時にイタズラすると、友だちが注目するようになり、その喜ぶ反応が面白くて何度もイタズラをすることもあります。自然と友だちが寄ってくることや一緒にイタズラをしだす子もいますので、楽しくなるのでしょう。
時には、お子さまがイタズラをした姿を見つけた大人が笑ったり、反対に怒ったりすることがお子さまを刺激し、嬉しくて面白いと思うこともあります。お子さまによっては、保護者の気をひきたくて、わざとイタズラを繰り返してしまうこともあるでしょう。

イタズラをした時はどうしたらいいの?

お子さまにイタズラをされると、ついついイライラしてしまいがちです。しかし、感情に任せて叱ってはいけません。では、どのように対処したらよいのでしょうか?

◆可能なら1~2度、思う存分やらせてみる
人に迷惑をかけることもなく危険性のないイタズラなら、思う存分やらせてみてもよいでしょう。思う存分やってみることで満足することができますし、満たされると急にやらなくなることもあります。
しかし、お子さまの遊び方は、遊びながら変化していきますので、急に危険な遊び方に変わることもあります。しっかりと目は離さずに優しく見守っていきましょう。

◆やってはいけない理由を伝えつつも優しく見守る
強く怒ってしまうとお子さまは自分を否定された気持ちになり、自己肯定感を損なう可能性もあるので、「どうしてダメなのか」という理由をお子さまと目線を合わせて伝えてあげましょう。人に迷惑をかけることやケガの危険性のないイタズラなら、優しく見守ってあげることも大切です。

◆危ないイタズラは、「なぜダメなのか」という理由を説明することが重要
ケガの危険性があるイタズラについては、頭ごなしに叱らず、「なぜダメなのか」という理由をしっかりと説明してあげましょう。それでもお子さまは同じことを繰り返してしまうことがあります。
その理由として、まだお子さまは成長途中であり、どうしても楽しい気持ちが先に立ってしまうことが挙げられます。理解していないわけではないので、根気強く、その都度、イタズラをしてはいけない理由を伝えることが大切です。地道に伝えることで、成長する過程で、保護者に言われていけないことと、お子さま自身のルールに対する考えが一致する時が、いずれくるようになります。

◆大げさな反応はせず、理由を説明する場合にはまじめな顔で
イタズラを発見した時、ついつい大げさな反応をしてしまいます。保護者の表情が笑い出しそうな、許しているような表情だと、お子さまは「そんなに怒ってないでしょ」「おもしろいでしょ」という気持ちになり、また同じことをやろうとするかもしれません。
保護者は、なぜいけないのかを説明をする際には、同じ目線でしっかり目を見て、まじめな顔で話すようにしましょう。

◆代替案を提案してみる
代替案を提案してみるという方法もあります。例えば、大好きなおもちゃを渡すことや大好きな遊び、やってもいいイタズラに誘ってみるなど、興味を違うことに向けてみるのはどうでしょうか。
お子さまは好奇心旺盛ですので、新たに楽しいことを提案することで、気持ちが切り替えられることもあります。

◆イタズラ後の後片付けはお子さまと一緒に
保護者が認めたイタズラの場合は、満足するまでイタズラした後、お子さまと一緒に楽しく片付けるようにしましょう。楽しく一緒に片付けることで、そのイタズラのなかに「片付ける」ことが組み込まれるようになれば、そのイタズラをする時には、片付けることまでできるようになるかもしれません。

認められないイタズラの場合は、してはいけない理由を説明してから、片付けは一緒に行うとよいでしょう。この場合は楽しく片付けるのではなく、まじめな顔で理由を説明したばかりですから、静かに黙々と片付けることで「やってはいけないことをしたのだよ」と伝えることができます。
どちらの場合も、一緒に片付けることで保護者の気持ちがお子さまに伝えやすくなるところが重要なポイントです。

イタズラを防止するためにはどうしたらいいの?

お子さまのイタズラには、危険を伴うものもあります。対策方法はさまざまですが、以下の5つを参考にして、イタズラを予防しましょう。

・転倒の恐れがある場所(ステップ部分など)にはゲートを付ける
・触ったら危ない食器棚などにはストッパーをつける
・壊されたくないもの、使われたくないものなどは手の届かない場所に置いたり、隠したりする
・ある程度話せるお子さまなら、イタズラしてしまう理由、イタズラをしてどう感じたかを聞いておく
・お子さまのイタズラする時の心理を理解することで、日頃から対策をしておく

危ない場所には、ゲートなどを使って予防しておくことが大切です。赤ちゃん用品を扱う店舗などでは、イタズラ防止のグッズが販売されています。イタズラをされたくない場所には、防止グッズを用いるのもよいでしょう。

また、壊されたら困るものや、触られたくないものに関しては、お子さまの視界に入らない場所に置いたり、棚やクローゼットの中に隠したりといった工夫も必要です。
お子さまがある程度話せるのなら、しっかりと向き合っていくことも重要になります。イタズラを放っておくと、人に迷惑をかけていることに気付けなくなってしまうかもしれません。また、何かあった時にケガをしてしまうこともありますので、お子さまと目線を合わせて、きちんと向き合い説明することが大切です。

きちんと向き合うことは、お子さまの心理をより理解することにもつながります。そして、お子さまの心理をより理解することができれば、行動パターンも理解でき、自然とイタズラをされてしまいそうな場所、していまいそうなことも見えやすくなるでしょう。

ポジティブにとらえることも大切

お子さまのイタズラはかわいいものから、困ってしまうもの、危険なものまでさまざまです。一方で、好奇心の表れであり、積極性や集中力を養うというポジティブな面もあります。お子さまの成長のためにも好奇心を奪うことのないように対応することが必要です。
また、「お店や人の家で高価な物を壊して弁償することになったら」と心配になるようなイタズラをしてしまうお子さまの場合には、子供の物損などに対応した保険に入っておくと安心かもしれません。
後で笑って話せるように、お子さまの成長をポジティブにとらえつつ、事前にある程度の対策をとっておきましょう。

プロフィール

監修:市川由美子

保育士として15年以上にわたり、福祉施設、託児所、保育園などさまざまな場面での保育業務に携わる。
食育実践プランナー資格も有している。

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