慣らし保育ってなに?いつから通うの?

お子さまが保育園や幼稚園という新しい環境にうまく慣れていけるかどうか、心配する気持ちを抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
慣らし保育という言葉は聞いたことがあっても、実はその内容について詳しく知っているわけではないという方もいるかもしれません。慣らし保育とは何なのか、メリットや注意点などもあわせてご紹介します。

慣らし保育とは?

慣らし保育とは、お子さまがこれから通う保育園や幼稚園で過ごしながら少しずつ園に慣れていくことです。保育園や幼稚園に入園することで、お子さまは今まで一緒に過ごしていた大好きな家族と離れることになります。
初めてのお友達や先生などと時間をともに過ごすことになりますので、不安な気持ちを抱くことになるでしょう。そんなお子さまのために保育園や幼稚園にいる時間を増やしながら園生活に慣れていくことで、少しでもお子さまのストレスを軽減させ、負担をなくそうというのが慣らし保育の目的です。慣らし保育の内容は、それぞれの保育園・幼稚園で異なっています。慣らし保育を実施するのかどうかも園によって異なりますので、直接園に確認してみると良いでしょう。

慣らし保育のメリットは?

慣らし保育を実施することで、お子さまや保護者にとってどのようなメリットがあるのでしょうか。いくつかご紹介します。
◆お子さまにとって
保育園や幼稚園の先生は通い始めたお子さまの不安が強いことを理解しています。細かいところにも配慮しながら関っていきますので、少しずつ先生に慣れていけるようになるでしょう。
また園には同年代のお友達がたくさん集まっています。お友達が楽しく遊ぶ姿を見ることや声をかけてもらうなどの関わりもあり、少しずつ慣れていくことができるでしょう。
そして、保育園や幼稚園にはこれまで遊んだことのない遊具やおもちゃなどがあります。お子さまが新たな楽しみに気づくことになるかもしれません。
生活面では慣らし保育をすることで、保育園や幼稚園に通うための生活リズムを少しずつつくっていくことができます。登園する時間に合わせて朝起きることや朝食を摂ることなどを練習することができるでしょう。
大好きなママやパパと離れて過ごす生活が始まりますが、初めての先生やお友達など家族以外の人との触れ合いを楽しむための準備期間になるはずです。

◆保護者にとって
保育園や幼稚園に預けることで、きちんと園生活を過ごしていけるのか、先生はどんな人なのか、どんなお友達がいるのかなど、不安を抱く保護者の方は多いのではないでしょうか。
慣らし保育はお子さまが入園する保育園や幼稚園のことを保護者の方が理解していくことができる時期でもあります。見学するだけでは分からなかった、園の雰囲気や特色なども少しずつつかむことができるでしょう。
また、通いながら気づいたことや確認したいこと、相談したいことなど、先生やほかの保護者に聞くことで、安心感を持つことや信頼関係を築くきっかけづくりをしていくこともできるでしょう。
実際に通ってみることで送迎時間なども把握でき、これからの生活リズムを調整することにも役立つでしょう。

慣らし保育中の注意点とは?

慣らし保育に入る前に、注意しておくべきポイントがいくつかあります。
幼稚園に入園予定の方で教育時間の前後や週末、長期休みの期間などの預かり保育を希望する場合、慣らし保育中などは実施しない園もあるため事前に確認をしましょう。保育園での延長保育を考えている方も、慣らし保育期間中は延長保育を利用できない場合もあるため、確認しておきましょう。
また、慣らし保育期間中はお子さまが早く帰宅します。仕事をしている方は保育園の入園日を仕事復帰日にしてしまうと、早退しなければならなくなる可能性も出てきます。慣らし保育期間を過ぎてから復帰するように予定を立てておくのが良いでしょう。
ただ、さまざまな事情で仕事を早退することができない場合もあるでしょう。保護者だけでは送り迎えができない場合は、家族や実家、ファミリーサポートセンターなどを利用するなど、さまざまな方法を検討することが良いでしょう。
万が一、慣らし保育中にお子さまが病気でお休みした場合は、慣らし保育期間が延びることもあるかもしれません。元気に登園できなかったときの対応も、事前に園に確認しておくと良いでしょう。

親子で徐々に慣れましょう

保護者の仕事開始やお子さま自身の入園をきっかけに、保育園や幼稚園での新しい生活をスタートさせ、新たなステップを踏み出すことになります。環境の変化はお子さまにとって不安や緊張でいっぱいです。家に帰ってくるといつも以上に甘えん坊になっていることや訳も分からず泣いたりぐずったりすることもあるでしょう。また、初めての環境の中で体調を崩してしまうこともあるかもしれません。
保護者の方も忙しい時期ではありますが、しばらく抱っこをして安心させてあげることやギュっと抱きしめてあげるなど、お子さまの気持ちを受け止め甘えさせてあげることも大切です。慣れるまでは温かい目で見守ってあげるようにしましょう。
園に慣れるスピードはお子さまによって異なります。慣らし保育を利用することで、親子ともに1歩ずつ新たな生活に慣れていけると良いでしょう。

プロフィール



保育士として15年以上にわたり、福祉施設、託児所、保育園などさまざまな場面での保育業務に携わる。
食育実践プランナー資格も有している。

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