哺乳瓶はいつまで?実践例から学ぶ哺乳瓶卒業のポイント

哺乳瓶は、離乳食を始めてからも、フォローアップミルクのため、あるいはお子さまを寝かしつけるために使うことが多いかと思います。とはいえ、歯が生えてきて離乳食をしっかり食べるようになると、哺乳瓶の卒業を考えるようになりますよね。
哺乳瓶はいつまで使ってもいいものなのでしょうか。また哺乳瓶の卒業はどのようにすればスムーズなのでしょうか。
今回は哺乳瓶卒業の時期とポイントについて、実践例を交えてご紹介します。

哺乳瓶はいつまで?卒業のタイミング目安とその理由

哺乳瓶はいつまで使っていても大丈夫なのでしょうか。以下で卒業が必要な理由とあわせて見ていきましょう。

◆哺乳瓶卒業のタイミング
離乳食をしっかり3回食べられるようになったら、そろそろ哺乳瓶の卒業を考えましょう。
お子さまによって個人差がありますが、1歳~1歳半が哺乳瓶卒業の目安です。

◆哺乳瓶を卒業させた方がいい理由
上記のタイミングで哺乳瓶を卒業した方がいい理由は2つあります。
1つ目は、ミルクを飲むことで食欲が減退してしまう可能性があることです。離乳食からしっかりと栄養がとれなくなってしまいます。
2つ目は虫歯になるリスクが高まることです。歯が生えてくると、特に就寝時のミルクが虫歯の原因になる危険性があります。

【哺乳瓶卒業実践例その1】コップやストローへ移行させる

多くの保護者が成功している哺乳瓶卒業の方法が、コップやストローの活用です。
まず哺乳瓶をきっぱりしまってしまいましょう。「今日でバイバイしようね」とお子さまに見せて話しかけながら捨てたり、箱にしまったりすると効果的です。
コップやストローから飲み物を飲むようにするための工夫としては、たとえばお風呂上がりのタイミングを活用してみてはいかがでしょうか。喉が渇いているため、哺乳瓶じゃなくてもごくごくと飲んでくれることが期待できます。
ほかにも、「お兄さん・お姉さんだもんね」「コップやストローはかっこいいね」という言い聞かせに効果があったという意見もあります。ぜひ試してみてください。

【哺乳瓶卒業実践例その2】食べることに興味をもたせる

ミルクより食べ物に興味をもたせることで哺乳瓶を卒業できたという実例もあります。
たとえば離乳食については、食材を増やしたり、とろみをつけて味付けしたりして、お子さまがよりおいしく食べられる工夫をしてみましょう。
またおやつも効果的です。手づかみで食べられるおやきを作るなどして、食べることへの興味をもたせてあげてください。

【哺乳瓶卒業実践例その3】外遊びをたくさんさせてみる

昼間に外遊びをたくさんさせると、子供はしっかり遊んで疲れるので、夜に哺乳瓶がなくても寝つくようになる可能性が高くなります。
さらに哺乳瓶から離れられない情緒的な理由が大きい場合も、外のいろいろなものに触れることによって、哺乳瓶以外のことに興味を向けられます。
体の発育にとってもいいことですので、ぜひ外遊びをたくさんさせてあげてください。

【哺乳瓶卒業実践例その4】おしゃぶりを使ったり歌ったりして寝かしつけ

寝かしつけの道具として哺乳瓶を使っている場合には、哺乳瓶以外の方法で寝かしつける習慣をつけましょう。
保護者が歌を歌ったり、お子さまの背中を軽くトントンと叩いたりする方法を試してみてください。またおしゃぶりを使うのも効果的です。

哺乳瓶の卒業はお子さまのペースで!

哺乳瓶は時期になったら自然と離れていくお子さまがほとんどです。無理やり取り上げるようにやめさせる必要はありません。
今回ご紹介した内容を参考に、できるだけお子さまにとってやりやすい方法でスムーズに卒業できるよう、実践してみてください。

プロフィール



子どもの心身の成長に向き合う現場を20年以上経験するドクター。経験に加え、日本小児科学会専門医・指導医、日本小児神経学会専門医・指導医、日本てんかん学会専門医・指導医、と数多くの認定資格を所持し、日々、てんかんや熱性けいれんなどのけいれん性疾患、頭痛、発達の遅れ、脳性麻痺など、主に神経疾患のお子さんの診察を行う。東京医科大学主任教授としても、次世代の医師の育成に力を入れている。

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