「事件・事故の安全対策」や「ほめ方と叱り方」など、幼稚園保護者のよくある悩みに回答!

お子さまの成長に合わせて、育児の悩みも変わってきますよね。お子さまが幼稚園に入ると、家の外を出歩くことが多くなるため事件や事故に関する安全対策が気になるという声もよくきかれます。また、お子さまのできることや行動範囲も広がるため、ほめること・叱ること両方が増え、そのバランスに悩まれる保護者のかたも多いでしょう。
そこで今回は、幼稚園のお子さまをもつ保護者が抱く育児の代表的な2つの悩みである、「事件・事故の安全対策」と「ほめ方・叱り方」についてご紹介します。

Q1.事故や事件に巻き込まれるのが心配です。身近でできる安全対策はありますか?

A1.幼稚園に入ると、お子さまが外を出歩く機会も増えてきます。しかも親の目の届かないこともしばしばあります。そこで身の回りにある危険についてお子さまにしっかり伝え、危険を防止するとともに、万が一危険に遭ったときの対処法を教えておきましょう。
以下で、お子さまに指導しておきたい安全対策をご紹介します。

◆事故に対する対策
まず信号や横断歩道など、歩いていい場所の基本的な交通ルールは、幼稚園だけでなくご家庭でも指導しておくようにしましょう。絵本やビデオなどを使うとお子さまが親しみを持ちやすくなります。
もちろん一緒に出かけた時には、「こういう時にはこうするんだよ」などと実際に見本となって教えましょう。「歩いている時はよそ見をしないこと」「車に近づかないこと」といった形で具体的に教えると、お子さまも理解しやすいはずです。また、約束にするとお子さまはより意識しますので、「外を歩く時のお約束だよ」と伝える方法もおすすめです。
また、お子さまは、好きな動物や建物など、興味があるもの・気になるものを見つけると、突然走り出すこともあります。保護者が一緒の場合は注意するよう気をつけることが大切です。そうしたとっさの判断や注意が遅れないよう、お子さまと歩いている時にはスマートフォンをさわらないようにする、手をつなぐようにするなどを心がけましょう。

危険な行為をしてしまったお子さまには、すぐに「ママ、驚いちゃった。もうビックリさせないでね」「○○ちゃんがケガしたら、パパは悲しくなるからね」など保護者の気持ちを伝えましょう。そうした保護者の気持ちを知ることで、お子さまも事故が怖いものだという認識が強くなります。

◆事件に対する対策
事件を防ぐには、知らない人にはついていかない、話しかけられても無視することが基本です。万が一「怖い」と思うことがあったら、大声を出し、走って逃げることも教えておきたいところです。交番やコンビニ、図書館など逃げられる場所についても教えておいてあげてください。
しかし、「怖い」と思っても大声を出すには勇気が必要です。そこで防犯ブザーを活用するのも手です。ズボンやスカートなど、とっさの時でもすぐ手の届くところにつけておいてあげましょう。
また、休みの日に大声を出す練習をしておくのもおすすめです。広い場所や高架下など他人の迷惑にならないような場所で、遊び感覚で練習しておきましょう。

Q2.甘やかさず押さえつけすぎない、ほめ方や叱り方のコツを教えてください

A2.ほめることと叱ることはしつけの基本ですよね。とはいえ、適切なほめ方や叱り方については悩むことも多いかと思います。
以下でほめ方と叱り方のポイントをそれぞれご紹介しましょう。

◆ほめ方のコツ
もちろんほめること自体も大切ですが、ただ「ほめる」前に「お子さまを認めてあげること」も意識しましょう。なぜなら、ほめるのも叱るのも、お子さまのしたことを認めてあげることによって、「○○だから偉かったね!」と理由を伝えやすくなるからです。
そしてほめる時には、結果よりも過程を具体的にほめるようにしましょう。たとえばお子さまがかけっこで1番になったとしたら、「毎日一生懸命練習していたから1位になれたんだね、がんばったね」とほめてあげてください。「次もがんばろう」という前向きな気持ちにつながります。 「1番になってすごいね」という言葉を使う場合は、「ママ、○○くんががんばって走っていたから、すごくうれしかったよ」などと気持ちも一緒に伝えてあげましょう。自分がしたことで保護者が喜んでくれるのは、お子さまにとってとてもうれしいことです。
またほめる際は誰かと比べて相対的にほめるのではなく、お子さま自身の良さを認めて絶対的にほめてあげましょう。人と比べられると友だち関係に悪影響が出てしまったり、お子さまが過剰な劣等感や優越感を抱いてしまったりする可能性があります。

◆叱り方のコツ
叱る時に第一に注意したいのは、まずは保護者が冷静になることです。双方が感情的だと大切なメッセージが伝わらず、お子さまが同じ過ちを繰り返してしまうことにもなります。
また叱る時には、「だめでしょう?」「何をしているの?」などと抽象的に叱っても、お子さまにインパクトを与えません。何がどう悪いのか、どうするべきだったのかなどを具体的に説明しながら叱りましょう。
その際、原因と結果を意識して叱るのが効果的です。なぜ自分が叱られているのかが理解できないと同じことを繰り返してしまうからです。たとえば「朝ずっとテレビを見ていたから、幼稚園に遅刻してしまったよね」といった具合です。お子さまが先のことを見通して物事を考え、行動できるようサポートできます。
またほめる時と同様、他人とは比較しないよう注意が必要です。お子さまが劣等感を抱かないよう、お子さま一人ひとりに目を向けて叱るようにしましょう。
さらにお子さまに経緯を説明させる方法も効果的です。自分の感情と行動を整理することで、きちんと反省できるようになります。

身近な人や外部機関にも相談してみよう

子育ての悩みがある場合には、家族や幼稚園・保育園の先生など身近な人にも相談してみましょう。また地域の子育て相談窓口も相談に乗ってくれますので、ぜひ活用してみてください。悩みを自分だけで抱え込まず、お子さまの成長をしっかり見守ってあげてくださいね。

プロフィール

監修:倉岡明広

「チャイルドコーチングアドバイザー」(一般財団法人日本能力開発推進協会)、「スポーツ心理士」(日本メディカルスポーツトレーナー協会)の認定資格取得、「スポーツメンタルトレーニング講座」(NHK学園)修了。現在はジュニアを対象としたスポーツメンタルトレーナーとしても活動している。自身も一人娘を育てており、日々知識と実践を積み上げている。

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