子ども同士の喧嘩(小学生)、知っておきたい対処法4つのステップ

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「お友達と喧嘩した!」とお子さまから聞いて、焦ってしまったことはありませんか? 喧嘩はダメでしょと注意したり、事情をあれこれ出したりしてしまうこともあるかもしれません。
でも、ちょっと待ってください。小学生の喧嘩に保護者が介入しすぎるのは、子どもの社会性の発達の面からもNG。正しい対処法を4つのステップにわけて見ていきましょう。

この記事のポイント

1.まずは子どもに任せてみるが大原則!

幼児期に比べて、ぐっと友達とのコミュニケーションも増える小学生。当然ながら、トラブルや揉め事、喧嘩も多くなってきます。

子どもが喧嘩になっていると聞けば、保護者は心配になってしまうもの。つい、あれこれ口を出し、ときには仲裁に入ろうとしてしまいがちですよね。でも、それは子どもの成長機会を奪っていることにもなりかねないので注意が必要です。

なぜなら、子どもは様々な人とのやりとりやトラブル、意見の対立などを通して、人間関係を築き、社会性を身に付けていくからです。行き違いや、衝突を繰り返して乗り越えることで、生きていく上で大切な対人能力も磨いています。

そのため、保護者が介入しすぎることは、子どもがそれらのスキルを身につけることを阻害してしまうことになりかねません。まずは、子どもに任せてみるというのが大原則であることを心に留めておきましょう。

2.聞き役として言い分を聞く

子どもに任せるといっても、子ども1人で喧嘩に対処するのは難しいもの。うまく対処していけるように保護者が導いていってあげることが大切です。
まずは子どもの言い分をしっかり聞いてあげましょう。喧嘩をした子どもは、怒りや不安で感情が落ち着かないもの。それを和らげ、安心させるには保護者の「共感」「寄り添い」が大きな役割を果たします。

保護者としてはつい「あなたにも悪いところがあったんじゃないの?」と子どもを注意してしまいたくなりますが、まずは我慢。子どもの言い分をしっかり受け止めてあげましょう。話しているうちに、子どもも興奮した気持ちを落ち着かせ、冷静になることができるでしょう。

3.子どもが落ち着いたら、相手の気持ちを想像させる

子どもも安心し落ち着いてきたと感じたら、次のステップに進みます。それは、相手の立場に立って気持ちを想像させるということです。

喧嘩をした際は、興奮してつい「自己中心的」な物の見方をしてしまいがちなもの。それが続くと、いつまでもトラブルは収束しません。

そのため、子どもが落ち着いて心理的安全性が確保できたところで「喧嘩相手の●●ちゃんは、どうしてそんなことしたのかな?」「今、どんな気持ちでいるかな?」と視点を変える声かけをしてみましょう。

喧嘩の興奮状態が冷めやらぬ状態では、相手に思いを馳せることができなくても、保護者の共感が得られ落ち着いた段階では、子どもも冷静に考えることができるようになっているはずです。

4.解決策を子ども自身が考える後押しを

子どもも落ち着き、相手の気持ちを想像し理解することができたら、「じゃあ、どうしようか?」「どう話せばいいと思う?」と解決策を子どもが考えられるような後押しをしてあげましょう。

相手の立場も踏まえたうえでの仲直り方法を子ども自身が考え出すはずです。そして、これこそが子どもが対人関係スキルを身に付け、社会性を育んでいくプロセスとなるのです。

まとめ & 実践 TIPS

小学生の子どもに喧嘩はつきものです。喧嘩を通して、人間関係や対人スキルといった社会性を身に付けていきます。そのため、喧嘩をタブー視するのでなく、成長の機会と捉え、見守っていきましょう。保護者の共感、寄り添いがあることで、子どもは安心してトラブル解決への勇気を持つことができるはずです。

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