【PR】子どもが反抗期に向かう前に見直しておきたい会話力(現場レポ)【後編】

前回に続き、エリアベネッセ青山で行われたコーチング・ワークショップを取材し、キャリア教育の専門家である小寺毅氏に、子どもの主体性と自信をはぐくむコミュニケーションについてうかがうシリーズ。最終回は、「承認力」について聞きました。

あらためて言葉にする、気持ちを伝える

ワークショップの最後には、親子で「カード交換」を行いました。会場に用意された、様々なカードに色鉛筆やサインペン、シールを使って、保護者から子どもへ、子どもから保護者へ、メッセージを渡します。「お子さん・お父さん・お母さんへの気持ち、感謝していること、こんなところが好きだよといった気持ちを、ふだんからいろいろ伝えていらっしゃると思いますが、ここであらためて言葉にしてみてください」と小寺さん。
子どもたちはお母さんやお父さんの似顔絵を描いたり、花や動物のシールをびっしり並べて貼ったりと、独創的なカードづくりに余念がありません。保護者のかたたちはじっくりと言葉を選びながら、思い思いのメッセージをしたためていました。完成したカードをそれぞれ読み上げ、親子で交換し合うと、会場はふわっとはなやいだ空気に包まれました。

「できたことをほめる」のではなく存在そのものの承認を

子どもが小さいうちは「生まれてきてくれたことが嬉しい」「一緒に過ごす時間そのものが楽しい」と感じることが多いのではないでしょうか。ところが、子どもが成長するにつれて「あれができていない」「ここが間違っている」と、ほかの子どもとの比較を始めてしまいがちです。それはもちろん、愛情の裏返しでもあるはずですが、その思いが子どもに伝わっていないケースが多いと小寺さんは指摘します。「研修で多くの大学生や社会人と接していますが、『親から大切にされている』という実感を持っている人は少ないですね。保護者からダメ出しをされ続けた体験をもつ子ほど、自信が持てず、人の顔色をうかがう傾向があります」。
では子どもをほめればいいかというと、そうとも限らないといいます。「無意識のうちに、何かが『できたらほめる、できなかったらほめない』という世界に陥っているかたが多いと感じます。その結果、子どもの中で『勉強ができなかったら、自分は認めてもらえない』という疑念が大きくなってしまうのではないでしょうか」。

「待てない」社会だからこそ「信じて待つこと」

とはいえ、ほかの子どもとの比較を止めることは、決して容易ではありません。「比較」「チェック」の世界から抜け出すためには何が必要なのでしょうか。
「現在、生き方や働き方は多様化し、偏差値といったひとつの物差しで『良い悪い』をはかるのが難しくなっています。子どもの個性を生かし、表現する舞台は広がっているといえます。ですから、今大切なのは『子どもは必ず自分で、自分の生きたい人生を見つけられる』と信じて待つことだと思います。
ところが一方で、長引く不況やグローバル化の影響からか、学校現場も企業も、成果主義からなかなか抜け出すことができません。『待つ』ことが最も必要なのに、『待てない社会』になっているのも事実です。学校や企業側の努力も必要ですね」。

「チェック」の世界から抜け出すために

小寺さんはアメリカ、ロシア、ヨーロッパで暮らした経験を持ちますが、「好きだよ」「大切に思っているよ」ということを、言葉だけでなく、抱き合う、手を握るなどのゼスチャーで伝え続ける文化に、日本との違いを感じたといいます。「欧米と同じ伝え方である必要はありませんが、気恥ずかしさを越え、少しでも想いを伝えあう機会を増やしていただけたらと思います。親に愛されているという実感を得られた子は、どんな状況であってもチャレンジを恐れない社会人に育っていくんですね」。
まずは、それぞれの方法で子どもに「信じているよ」と伝えること。それが親子のコミュニケーションのいちばん大切な基本かもしれません。

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