海外の子どもの習い事 フランスでは男の子は武道、女の子にはダンスが人気

子どもにどんな習い事をさせるか、いろいろ考えているママやパパも多いでしょう。日本ではスポーツや音楽、英語などの習い事の人気が高いですが、海外の子どもたちはどういった習い事をしているのでしょうか? 今回はフランスの習い事事情をご紹介します。

クラブ活動の代わりに習い事を

フランスでは学校で行われるクラブ活動がないため、「子どもにもっとスポーツや芸術的な活動をさせたい」と考える親が多く、習い事をしている子どもは比較的多いようです。
また、さまざまな文化施設によって、子ども向けの劇、スペクタクル、映画、ワークショップなどが企画されていて、働く親の中には、こうした活動に子どもを参加させるために有給休暇を利用する人も多いです。
一般的にフランスの学校は、水曜が休みだったり、授業が早く終わったりするので、水曜にまとめて2~3個の習い事をする子も珍しくないのだとか。

男の子には武道、女の子にはダンスが人気

フランスの子どもの習い事として意外なのは、柔道を習う男の子が多いこと。オリンピックなどで、フランスが柔道で好成績を収めることが多いのも理解できます。柔道に限らず、空手、合気道、カポエイラ(ダンスと格闘技が一緒になったブラジルの腿法(たいほう))などの武道系は男の子に人気が高いようです。その他に、体操や乗馬などを習う子も珍しくありません。

女の子はやはりバレエに憧れる子が多いそうですが、バレエは完全に私立のサービスなので、金銭的に余裕のある家庭でないとなかなか通わせてあげられないのが現実とのこと。実際には、公的サービスなどを利用してダンスを習っている子が多いようです。

また、フランスは移民文化の国なので、両親の母国の言葉を習う「補習校」などに通う子どももたくさんいます。

芸術系の専門学校に通う子も多い

習い事の延長線上として、パリには音楽や演劇、ダンスなどの芸術の専門家を育成するための専門学校があって、芸術を極めたい子どもは、小学4年生からこのような専門学校に入って学ぶことができます。

学校の体育や音楽などの授業時間をここでの専門分野の練習に振り替えることができるので、学校との両立で挫折することもありません。授業とのバランスを上手に取って、芸術にも力を入れられるというわけです。フランスにハイレベルの芸術家がたくさんいることも納得できますね。

習い事で才能を伸ばすだけでなく、大人との関係を築く

フランスではスポーツでも芸術でも、日本とは違い、基本的に親はレッスンの場に立ち会えません。何をやっているのか知りたい親のために、説明会や公開レッスン、発表会などがあります。

フランスの子どもにとって習い事は、親と離れて先生と独自の信頼関係を結ぶことができ、第三者の大人との関係を構築する社会生活の第一歩となっているのですね。

参考:
「時間という贈りもの フランスの子育て」飛幡祐規 著(新潮社)

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