【幼児の生活調査】子育てへの肯定的な感情は15年間でほぼ変わらず
ベネッセ教育総合研究所では、1995(平成7)年から20年にわたり、幼児を取り巻く環境に関する調査を実施してきました。2015(平成27)年の調査結果では、幼児の生活や母親の育児に対する意識、子育てのサポート環境に至るまで、興味深い変化が見られました。早速、結果を見ていきましょう。
子育てへの意識については2000年から調査をしています。2015年調査の結果をみると、多くの母親が「子どもがかわいくてたまらないと思う」「子どもを育てるのは楽しくて幸せなことだと思う」などの肯定感をもつ一方で、約4~6割の母親は「子どもが将来うまく育っていくかどうか心配になる」「子どもがわずらわしくていらいらしてしまう」などの不安や負担を感じていることがわかりました。この傾向は15年前から大きくは変わりません(図2-1-1)。
また常勤者よりも専業主婦のほうが、子育てに不安などを抱えている傾向も変わっていません(図2-1-2)。子育てには心配や不安があると同時に楽しくて幸せでもあるということは、時代に関わらない多くの母親の思いであるようです。
Q.あなたは最近、子育てについて次のようなことを感じることがありますか(母親のみの回答)
- 出典:ベネッセ教育総合研究所「第5回 幼児の生活アンケート」(2015<平成27>年)
- http://berd.benesse.jp/jisedai/research/detail1.php?id=4770
(筆者:ベネッセ教育総合研究所)
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