楽しく始めよう!「時計の勉強」上手な教え方

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時間を知ることは、集団生活をおくるうえでとても大切なことです。早い子では幼稚園、保育園のうちに時計を読めるようになります。時計の勉強は、どのように始めるのが効果的なのか、教え方のコツを見ていきましょう。

上手な教え方【ステップ1】まずは長い針と短い針を覚えよう

時計の勉強で多くのお子さまがつまずくポイントは、「長い針の読み方」。「短い針は、そのまま指している数字を読んで“○時”なのに、長い針はどうして1を指しているのに5分なの?」と、混乱してしまうのです。そこで、まずは長い針を無視して、短い針だけ見るように教えます。「短い針が○になったから○時だね」という具合に、ざっくり1時間刻みの時間を読むように導きましょう。短い針を読むことに慣れたら、今度は難関の長い針。少々手がかかりますが、大きなアナログ時計(紙に書いた絵でもOK)の、目盛りの部分に1〜59の数字を書いてあげるのがおすすめです。これを「長い針の数字」として、「長い針が○になったから○分」と覚えさせます。この2つを組み合わせて、「今は○時○分」というところまで、おおまかにでも理解できたら次のステップです。

上手な教え方【ステップ2】会話の中に「時間」を取り入れよう

時計の針の見方が理解できたら、会話の中に「時間」を取り入れてみましょう。初めは、「3時になったらおやつを食べようね」「5時15分になったら好きなテレビ番組が始まるね」など、お子さまが楽しみにしていることをテーマにするといいでしょう。慣れてきたら、「今は何時かな?」とクイズにしたり、「あと10分で○時だから、お風呂に入ろうね」と、時計が進む感覚を意識させたりしてみましょう。気をつけたいのは、あくまでも楽しい会話の一環として取り入れること。短期間で覚えさせようと焦ったり、お子さまがいやがっているのに続けたりすると、時計の勉強を拒絶されてしまう可能性があります。

幼稚園、保育園に通っているうちに時計の見方がわからなくても、小学校に上がり、時間割に沿って行動する生活が始まれば、自然に身につくようになります。焦らず、楽しみながら教えてあげましょう。

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