【子どものしつけに困ったら】知っておきたいしつけのアレコレ

子どもがなかなか言うことを聞いてくれない。子どもが何度言ってもわかってくれない。そんな悩みを抱えているかた、多いのではないでしょうか。子どものしつけの大切さは理解していても、どんなふうにやればいいのか、どうすればのびのびと育ってくれるのか、不安もたくさん抱えていらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は子どものしつけについて、いつから、どんなふうにすればいいのか、どんな点に注意するべきかを解説します。


子どものしつけはいつから? 子どもが親の言うことを理解し始めるとき

 小さくてかわいいうちは、つい許してしまったり、あるいは何を言ってもわからないだろうな、と思ってしまったり、なかなかしつけを始めるタイミングがいつかって、わからないものですよね。
もう少しこのままで、なんて思っていたら、わがままな子になってしまったなんていうことのないように、まずは何歳ごろからしつけを始めるべきか、理解することが大切です。

 

子どものしつけの時期については、個人差はありますが、一般的に親の言うことを認識し始めるのは、1歳半ごろであると言われています。
それまでは何を言っているかがなかなか理解できないため、たとえば何でも口に入れようとしてしまうのを叱っても効果はなく、お父さん・お母さんをはじめとした周囲の人が気を配ってあげる必要があります。

 

1歳半ごろになるとだんだん怒られているという認識も出てき始め、何について怒られているのか、ということも、少しずつ理解できるようになるので、しつけを行うのはそのころからがよいでしょう。

 

 

「ダメ!」は禁句? 叱るときの注意点

 子どものしつけ方については、さまざまな本で語られている通り、いろいろな方法があります。
また多くの本で言われている通り高圧的に「ダメ!」と叱ったり、感情的に叱ってしまうようなやり方は、子どもが情緒不安定になってしまうこともあるようです。

 

まずはなぜダメなのか、どうしてほしいのか、という理由をセットにすることを心掛けましょう。
そして「●●しないようにしようね」「●●できるよね」と子どもと約束するような形で、伝えたいことを伝えるようにしていくと効果的です。

 

また幼稚園くらいになってきたら、頭ごなしに叱るのではなく、「なぜそんなことをしたの?」と子どもの言い分を聞いてあげることも大切です。その対話の中で、「ここがダメだったのか」と子どもにも理解できるような形で話してあげられるとよいでしょう。

 

 

子どもの教育によくない3つの言葉に要注意!

 叱る時だけでなく、日常生活でもお母さんが何気なく発したひと言で、子どもの成長にとってよくない影響を与えることもあります。

無意識のうちに以下の言葉を使っていないか、見直してみましょう。

 

1.「早く●●しなさい」「たったの3ページだからすぐ終わるわね」

子どものやる気を引き出すために急かすような言葉をかける場面があるかと思いますが、子どもにとっては傷つく言葉でもあります。
「自分は遅いんだ」「たった3ページなのに、まだできないや」と、子どもの自信を奪うこともあります。子どもに言う前に、「自分がこれを言われたら嫌じゃないかな?」と考えてから話しかけるようにするとよいでしょう。

 

2.「かけっこで1位になってすごいわね」「テストで100点はすごいね」

子どもがよい結果を残した時はほめてあげたくなりますよね。
しかし、このように“結果をほめる”と子どもは「かけっこが早いから、私はすごいんだ」と自分の存在を数字で計るようになるケースもあります。

 

「100点をとれなかったから、もう私はすごくないのかな?」と自己否定につながる可能性があるので、こういう場合は“結果”ではなく“子どもの本質”をほめてあげましょう。つまり、「●●ちゃんが一生懸命集中してがんばったから、100点をとれたね!すごい!」など、“集中力”をほめるのです。こうすることで、子どもは自己肯定感をもつことができ、本質の部分で自信をもてるようになるのです。

 

3.「置いて行くよ!」

デパートのおもちゃ売り場などで子どもが駄々をこね、売り場から離れない時につい言ってしまうひと言。お母さんもイライラが募り口走ってしまいがちですが、実はこのひと言は大人が想像する以上に子どもを不安にさせるのです。
これと似ている言葉で「反省しないとお家に入れませんよ」「いい子にしないとおやつ抜きにしますよ」などありますが、これも同様によくありません。脅す表現を使うと、不安感の強い子どもに育ってしまうのです。

 

しつけの一環として使ったことがありそうなものばかりですが、今一度子どもにかける言葉を見直してみましょう。

 

 

親も一緒になって行動しよう

 子どもにしつけようとしている内容は、親も守らなくてはいけません。
ダメといったことを親がやっていると、子どもはちゃんとそれを見ており、「ママだってやってたもん」という事を聞いてくれなくなることもあるでしょう。

 

歯磨きをきちんとする、ごはんを食べるときの「いただきます」、食べ終わったあとのお片付けなど、子どもと一緒にできることはできる限り一緒になってやるようにして、まずは手本を見せてあげることが大切です。

 

 

ほめるポイントを積極的に見つけよう

 ほめられればうれしくなって、ますますやる気が出る。

 

これって、お子さまに限らず大人にも通じることですよね。
であれば当然、お子さまだってほめられればやる気が出るんです。
些細なことでもいいので、これまでできなかったことができるようになったり、言いつけをちゃんと守れたりしたときは、積極的にほめてあげるようにしましょう。

 

 

ここまで、子どものしつけのポイントについて説明してきましたが、実は多くの場合、こういうしつけ方は避けましょう、というのは、大人でもされたら嫌なことが多いのです。
「子どものしつけ」という風に意識しすぎる前に、一人の人間として、こんな風に言われたら嫌かな、とか、喜ぶかな、といった視点でお子さまに接してあげられると、よりよいしつけができるようになるかもしれません。

 

 

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