水を怖がる子ども。どんなふうにして慣れさせていくべき?

夏はプールや海、河川などで水遊びをする機会も多くなります。ところが、「うちの子は水を怖がってなかなか楽しく遊べない…」と困っているママ・パパも多いようです。怖がるのを我慢させる必要はありませんが、今後幼稚園・保育園でもプール遊びがあることを考えると、やはり少しでも水に慣れて欲しいものです。では、どのようにして水に対する恐怖心を取り除いていけばいいのでしょうか。


日常生活の中で「水が体の一部に触れる」ことからスタート

 水が怖いと感じる子どもも、コップに入った水や洗面器に入った水は平気です。もし、お風呂でも顔に水がかかるのを嫌がる子どもであれば、「コップ以上お風呂未満」のところから始めましょう。

 

まずは大きめの洗面器にたっぷりと水をためて、水遊びをしてみます。シンクに水をためてもいいのですが、まわりが水びたしになっても構わない場所のほうが、思い切り遊ばせてあげることができます。楽しさを知ってほしいのに「濡らさないで」と叱ることになっては本末転倒ですので、お風呂場やベランダ、庭などで試してみましょう。びしゃびしゃと顔や体に水が飛ぶくらいが理想です。

 

その後、お風呂やビニールプールに水をため、同じようにして遊んでみましょう。ただし、お風呂やビニールプールにためる水は、最初のうちは浅くしておきます。子どもが水の中で座っても、お腹までの位置に水面が来る程度です。徐々に「たっぷりの水(あるいはお湯)」にしてください。毎日のお風呂でこのような遊び方をしてもいいのですが、できれば時間に制約がなく、眠くない時間がおすすめです。

 

 

ママ、パパと一緒に遊ぶことで恐怖心を忘れられる

 重要なのは、ママやパパも一緒に遊ぶことです。濡れた手で子どもの顔に触ったり、手ですくった水に触らせてみたりしてみてください。お風呂やビニールプールを使うときには、ママやパパも一緒に水の中に入って、ときには抱っこもしてあげましょう。子どもに安心感を与える親子のスキンシップを織り交ぜることで、水に対する恐怖心を忘れさせていくのです。抱っこしたら、子どもが怖がらない程度で結構ですので、波に身を任せるようにゆらゆらと揺れ、大きなプールや海にいるのと同じような感覚に慣れさせていきましょう。

 

 

朝の洗顔を習慣化させる

 もうひとつ、遊び以外のところで水に慣れる方法があります。それは、朝の洗顔です。自分で顔を洗うことができるようであれば、シンクや洗面器にためた水を使って顔を洗う習慣をつけるようにしましょう。手ですくって顔を洗うのですが、最初はほんの少しの水を手ですくうだけで十分です。顔を拭きながら「気持ちよかったね、すっきりしたね」と洗顔のよさをアピールすること、褒めることも忘れずに。毎日「顔を洗おうか」と誘うことが大切ですが、嫌がる日はお休みをしても構いません。

 

「水に対する恐怖心を失くす」のはとても根気のいることですが、小さな子どもほど水に慣れるのは早いものです。夏の水遊びをご家族やお友達と楽しめるよう、少しだけがんばってみましょう。もし「今年の夏は無理かな?」と思ったら、諦めても構いません。無理をしてもっと水が嫌いになってしまうほうが問題です。また来年挑戦すれば済むお話なのですから。

 

 

プロフィール



自身も7歳、11歳の子どもを育て、育児・食育・親子問題についての執筆を行うライター。医療・健康・体の不思議、子育て中にもできる美容などにも触れ、さまざまな面から「子どもとの生活」についてのライティング実績がある。講師業では、「脳と体を考える食育」についての情報を提供。

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