心理カウンセラーに聞く 子どもの叱り方にベストテクニックはある?

まず、怒り方と叱り方について考えてみましょう。怒るというのは、自分の感情で怒ること。叱るというのは、その子を思って諭すことです。だからこそ、子どもを叱るのはすごく大事なことです。ただ叱り方にベストテクニックはありません。その子に応じた形で、バランスを考えることが基本です。


意外と知らない。子どもを叱るTPO

 叱るときは感情的にならないことも大事ですが、時と場所を考えることも重要です。よく、ところ構わず怒っているお母さんがいますね。実は、子どもからしてみたら、まわりから見られていたり、友だちに何か後で言われちゃうなどの心配があって、叱られていることに意識が集中できないんです。

 

もちろん、どう考えても子どもが悪い。しかし、まわりに友達がいるという状況もあると思います。そういうときは、もちろん叱って構いません、むしろ「え、なんであのお母さんは叱らないのかしら?」って思われますからね。

 

ただ、周囲の目を気にして怒るというよりも、その子のことを思って叱ってください。そのときは、しっかりと「こういうことをしたら◯◯ちゃんが痛いと思うのわからない?」ということも伝えましょう。

 

 

子どもも叱られる理由はわかっている。だからこそ冷静に

 叱る際に気をつけて欲しいのが、事実確認を怠らないこと。感情にまかせていうのではなく、ちゃんと事実を知ったうえで、諭すように叱る。例えば、何かを壊してしまったとします。壊してしまったという事実はあってそれはいけないこと。だけど、壊すにあたって理由があるかもしれない。その理由を聞いてあげることがなによりも大事です。

 

 

叱ったら、クロージングをしっかりと

 叱ったら叱りっぱなしという人も多いですが、必ず具体的な提案をしてポジティブな終わり方を心がけましょう。時間がなくて、ちゃんとクローズすることができないときは、お家に帰って、落ち着いた環境で「あのときママが叱ったのはね…」と、ちゃんと伝えてあげること。そのときにも、感情に任せて言うのではなく、少しゆったりとした気持ちの中で、子どもたちからも意見を聞いてあげてください。

 

どうしても大人は、マニュアルがあることに安心感を抱き、マニュアル通りに物事を進めたい傾向がありますが、子どもたちが成長していくにあたり、その都度必要な環境は何なのかなということを考えてあげる。そして、「これは今叱るタイミングなのかな」っていうことをちゃんと見極めた中で、思いやりをもって叱っていってほしいなと思います。

 

 

プロフィール

監修:小高千枝

幼稚園教諭、人事、秘書、キャリアカウンセラーを経験。 教育・人材育成・サポート的業務経験において「人間」の心に携わる仕事への魅力を感じる。心理カウンセラー、メンタルトレーナーとして独立。広尾にメンタルケアサロン「Pureral」を開き、男女問わずストレス社会で生きる現代人に向けたセッションや、テレビ出演、雑誌記事などでメンタルヘルスケアの意義と大切さを発信。著書に『心理カウンセラーがこっそり教えるやってはいけない実は不快なしぐさ』(PHP研究所)などがある。

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