オムツがはずれるとどんないいことがあるの? 子ども編

オムツはずれをスタートするにあたってのサインや、具体的な心構えなどももちろん大切ですが、そもそもオムツがはずれると、どんないいことがあるのでしょうか? ここでは、子どもにとっての効用やメリットについて見ていきます。


重いオムツを脱いで、自由に動けるようになる

 私たちは、あちこちでおもらしをされると困ってしまう…という文化の中で暮らしているので、大人のライフスタイルに合わせるため、「申し訳ないけれど赤ちゃんにオムツをつけてもらっている」のです。

そのため原則としては、オムツははやいうちに取って、自由にしてあげるべきものだともいえます。子どもがもっている本来の生理的機能を復活させる、ということです。「自由」という意味では、オムツがはずれると腰まわりがスッキリして、以前より活発に動くようになる子どもも多いそうですよ。

 

 

「見通しを立てる」という生活習慣の基礎が身につく

 人間はおしっこをしない日はないので、「おしっこが出そうだからトイレへ行こう」という思考と行動の流れは、立派な生活習慣の1つ。生活習慣を身につけることは、自立の第一歩といってもいいでしょう。

また、オムツがはずれるとやがて「これから外へ出かけるから、今おしっこしておいたほうがいいな」とか、「公園のトイレに行くのは大変だから、先に家で行っておこう」といった「先の見通し」を立てられるようにもなります。毎日の生活とは、すべてにおいて小さな見通しを立てていくことの積み重ね。たとえ子ども自身は無意識だとしても、オムツはずれを経験しながら、日々の生活にも意欲的に取り組むことができます。

 

 

自信がついて、いろいろなことに意欲がわく

 オムツはずれは、子どもにとっては「赤ちゃんじゃなくなる」という感覚を得られる非常に誇らしいこと。また、誰でもいきなりはできなくて、失敗を繰り返しながらできるようになるものなので、「頑張って自分の力でできるようになった!」と、子どもが少しずつ自分に自信をつける貴重な成長のステップでもあります。

そして自分に自信がつくということは、他のいろいろな物事に対しても意欲がわくということ。「興味をもったことを自分からやってみよう」と思えたり、「失敗してもいいから挑戦してみよう」という気持ちの芽生えにつながってくるようです。

 

 

プロフィール



東京成徳大学子ども学部教授。児童学修士。東京都品川区旗の台保育園長ほか、二葉すこやか園保育室長として幼保一体型施設の開設に尽力。長年保育の現場に携わってきた。

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