災害時、家族の待ち合わせ場所と時間は? 防災意識と実践を専門家がアドバイス

災害時、家族の待ち合わせ場所と時間は? 防災意識と実践を専門家がアドバイスふだんから、防災について家族で考えなければと思ってはいても、何をどのように実践をしたらよいのかわからない、という人も多いだろう。そこで、危機管理アドバイザーの国崎信江氏に、家族で考えたい防災への対策について話を伺った。

 

***

 

東日本大震災の際、避難所で接した子どもたちには、防災プログラムに意欲的に取り組む子どもと、無気力で参加しない子どもに分かれる傾向が見られました。話を聞くと、意欲的な子どもはキャンプなどで「不自由・不便な生活」を経験済みでした。避難所のつらさを克服する「生きるチカラ」を備えていたのです。

 

たとえば、半日自宅を断水にしてみる、断ガスや断電気を実践してみるなど、災害への経験値を上げておくことは大切です。経験値が上がると、インフラがなくても何とかなる、と「心の準備」ができます。また、避難生活の疑似体験を重ねることで、我が家に適した防災グッズと、その適量が把握できるようになるでしょう。

 

電話やインターネット環境といった通信インフラが使えなくなった時、家族でどう連絡を取り合うのかもポイントです。事前に家族で待ち合わせ場所と時間を決めておきましょう。私の家族の場合、避難所にもなっている自宅近くの学校のバスケットコートの下が待ち合わせ場所です。9時と15時の2回、各20分ずつ待つことにしています。

 

また、ふだんから携帯しておきたい防災グッズのおすすめは、「ガーゼ」です。タオルよりかさばらず、吸水性も高いのでさまざまな用途に使えます。ほかにも、出血した際に止血できるパッド、助けを呼ぶ時に使うホイッスルなども持っておきたいですね。最近は公衆電話のかけ方を知らない子どもが多いため、慣らしておくとよいでしょう。

 

家族が離ればなれの時に災害が起こってしまったら、保護者は子どもを助けることができません。だからこそ、常日頃から防災について親子・家族で考え、実践し、自分を自分で守るための「生きるチカラ」を培っておいてください。

 

出典:今日から始めよう! 家族の防災【後編】生きるチカラが自分の命を守る -ベネッセ教育情報サイト

お子さまに関するお悩みを持つ
保護者のかたへ

  • がんばっているのに成績が伸びない
  • 反抗期の子どもの接し方に悩んでいる
  • 自発的に勉強をやってくれない

このようなお悩みを持つ保護者のかたは多いのではないでしょうか?

\そんな保護者のかたにおすすめなのが/
まなびの手帳ロゴ ベネッセ教育情報サイト公式アプリ 教育情報まなびの手帳

お子さまの年齢、地域、時期別に最適な教育情報を配信しています!

そのほかにも、学習タイプ診断や無料動画など、アプリ限定のサービスが満載です。

ぜひ一度チェックしてみてください。

子育て・教育Q&A