能動的な学びを実践 地域と一緒に社会を学ぶ【変わる大学】

さまざまなメディアでも話題になっている「アクティブ・ラーニング(AL)」。もともとは大学の授業で始まりましたが、近年では、小・中・高校へも導入が広がりつつあります。
実際に社会に出ると正解のない課題に向き合う必要があり、「能動的な学修」を取り入れることはとても大切。その「アクティブ・ラーニング」と「地域貢献」を組み合わせた新しい学び方を実践する「千葉商科大学」の取り組みをご紹介します。

地域の子どもたちと社会を学ぶ「キッズビジネスタウン®いちかわ」

千葉商科大学では学生たちが能動的に学ぶアクティブ・ラーニングを重視しています。その一環として2003年3月から「キッズビジネスタウン®いちかわ」を毎年開催しています。このイベント開催のきっかけは、2003年2月の公開講座「キッズビジネススクール」。小学生を対象に簿記や税金、商品の販売などを授業形式で学修するもので、子どもたちが学んだ知識を実践できる場を提供する必要性を感じたことから、模擬商店街の運営やビジネスを体験的に学修するイベントして「キッズビジネスタウン®いちかわ」が誕生しました。

2017年3月には第15回が開催され、延べ1,350人の子どもたちが参加する地域に根付いた活動として成長を続けています。子どもたちはキッズビジネスタウン内の銀行、新聞社、生花店、飲食店など約70種類の店舗などで働き、その対価として街の仮想通貨(リバー)による給料を得て、納税や買い物を体験します。このイベントの中で、千葉商科大学の学生スタッフは、「働く子どもたち」をさまざまな角度からサポートします。担当する店舗の仕事の説明、安全管理、作業の補助を行いながら、子ども自身が自ら考え行動することを促していくという重要な役割も担っています。イベントを通じて子どもたちは社会のしくみを体験的に理解するとともに、学生スタッフはイベントを運営することで、コミュニケーションやマネジメントなど社会で必要な力を理解し、そのスキルを高めています。

大学と地域が連携し、総勢300人以上のスタッフが運営

千葉商科大学の「キッズビジネスタウン®いちかわ」は、アクティブ・ラーニングの実践の場として(1)働くことの楽しさ、喜び、そして大切さを知る (2)他の子どもと協調して仕事を行い、相手を思いやる気持ちを育む (3)食べ物や手作業製品の作り方を知り、物を大切にする気持ちを育む (4)ビジネス(商業)のしくみ、ビジネスに必要な知識、技術の基礎を学ぶ (5)職業の種類、仕事の資格などの学習方法(プロセス)を学ぶ (6)臨機応変に対応する、ことを子どもたちが楽しみながら経験し、社会のしくみを学ぶ教育的行事です。
教員を目指す学生たちを中心として約70名の学生スタッフの他、近隣の大学や高校から参加する一般スタッフも合わせると総勢300人以上がイベントの運営に携わり、子どもたちが共に働き、学び、触れ合いながら社会の仕組みを知る場を提供しています。

「アクティブ・ラーニング」を実践するための入試制度

中堅・中小企業で人材不足が叫ばれている現在、企業ではさまざまな現場で協働し、物事に柔軟に対応できる人材が求められています。千葉商科大学では、社会的なニーズの高い、地域の中堅・中小企業で活躍できる人材の育成を目指してアクティブ・ラーニングを軸とした実学の教育に力を入れています。
アクティブ・ラーニング型授業の活性化のためには、積極的でコミュニケーション能力が高い学生が欠かせません。そのために2018年度から入試改革を実施。高校生活全般を評価する総合評価型の入試を実施します。これは、学力試験の点数だけではなく、調査書の評定平均値、出欠状況、取得検定、課外活動状況の4項目を評価することで、アクティブ・ラーニングに前向きな優れた資質を持つ学生を受け入れる試み。アクティブ・ラーニングと実社会での課題解決を幹とする千葉商科大学の新しい挑戦は、学生にも、地域にも、新しいチャンスをもたらしています。
http://www.cuc.ac.jp/activelearning/

<大学からのメッセージ>
千葉商科大学は、地域・企業・自治体と協同で学ぶプログラムを多数用意しており、社会に出てから本当に使える力を身につける機会にあふれています。そこで学生たちはチャレンジをし、ときに挫折をしながらも、前に向かって進む力を育んでいます。今後も座学で学ぶこと、行動で学ぶことを両輪にした教育を展開していきます。
(担当/千葉商科大学 出水淳)

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