速報!2017年 首都圏公立高校入試 受験生の動向と傾向【専門学科編】
今回は専門学科について、前回同様首都圏の公立高校を例にとって考察します。
◆国際科・理数科が高倍率に
ここでは、4都県の受験当日の受験倍率でベスト10を挙げていきます。
「国際科」や「外国語科」など、グローバル教育を掲げた学科が、どの都県でも非常に多くランクインしているのが2017年の特徴です。たとえば都立国際の国際学科は、2015年に海外大学への進学資格が取得できる国際バカロレア(IB)のディプロマ・プログラム(DP)認定を受けており、高倍率が続いています。
また、埼玉の大宮、所沢北、千葉の県立船橋の理数科など、サイエンス教育に特化した学科の高倍率も目立ちます。これらはもともと進学校で、理数科が普通科より高倍率となっているケースが多く、理数系の難関大学への進学を目指す受験生が多いと考えられます。
ICT化がますます進み、今後多くの職業がAI(人工知能)に取って代わられることが懸念されている今、米国ではSTEM教育(Science科学、Technology技術、Engineering工学、Mathematics数学に重点をおいた教育)に力が入れられており、日本でも注目されています。今後、理数科やSSH(スーパーサイエンスハイスクール)指定校の志望者はますます増えてくるかもしれません。
◆注目を集める、新しい専門学科
表からは、動物科、舞台表現科、スポーツ科、畜産科学科、ビジネス教養科、情報コミュニケーション科……と、現在の高校には多様な学科・コースが設置されていることが読み取れると思います。たとえば都立総合芸術の舞台表現科は、都立高校で唯一演劇や舞踊を学べる学科として多くの志望者を集めています。
商業系の学校がコースやカリキュラムを再編するケースも見られます。神奈川の川崎市立幸は、今年度普通科を新設し、「川崎市立商業」から校名変更しました。埼玉の市立川越は、2002年に川越商業から校名変更し、国際経済科・情報処理科とも多くの志望者を集めています。
以前は比較的、職業系・進学系の学科がはっきりと分かれていましたが、現在はその垣根も低くなりつつあります。選択肢が広がっている分、志望校を早めに検討することが求められているといえるでしょう。
(筆者:安田 理)
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