いよいよ受験生! 受験生活のグランドスケジュール立てを[中2生 高校受験]

いよいよ新学期から受験生…とはいっても、この時期はまだ部活も忙しく、進路や受験についてまだ具体的に考えられないというお子さまも多いかと思います。
そこで、今回は春休み中にぜひ取り組んでいただきたい、1年間のグランドスケジュール立てについてお話しします。

都道府県の公立・私立高校の受験日から逆算を

まずは、お住まいの都道府県の教育委員会のホームページなどで、入試のスケジュールを把握しておきましょう。
保護者のかたの学生時代は、公立高校の入試は一般入試と推薦入試の2日程、という形が多かったと思いますが、現在、「推薦入試」という名で選抜を行う県は減っています。ただし、学力検査をともなう選抜を複数回行う県は多数あります。
たとえば東京都の場合、大まかにいって1月後半に私立の推薦入試、都立の推薦入試、2月前半に私立の一般入試、後半に都立の一般入試という流れです。一方、埼玉県では公立高校の入試は一本化されており、1月後半から行われる私立高校の入試から、3月初旬の県立の一般入試まで、約40日間ほども期間が空くことになります。

推薦入試を視野に入れた場合、総復習や苦手克服は早めに行っておく必要があります。入試の日まで「あと約1年」と「あと10か月」では、気分的にも違ってきますね。
入試の日程が頭に入ると、それまでにすべきことも少しずつ具体的になってくるものです。

調査書の評価と授業・定期テスト対策の大切さ

公立高校の一般入試は、基本的に学力検査(入試の点数)と調査書(内申書)で合否が決まります。内申点の算出方法は各都道府県によって違いますので、ぜひ今のうちに調べておいてください。
たとえば東京都の場合、内申点は3年のみの評定(成績)を使い、5教科は1倍、実技4教科は2倍して合計しますが、「中1~3すべての成績を対象とし、中3の成績は2倍にする」県もあるなど、都道府県によって扱い方が異なります。

また、学力検査と調査書の評価の比率も都道府県によって違いがあります。たとえば東京都の場合、2016年度から全校一律で学力検査7:調査書3ですが、神奈川県のように、学校によって比率が異なる県もあります。また、私立の推薦入試を受ける場合、推薦基準は内申点がめやすとなります。内申点は高いほうが、志望校の選択肢が広がることは間違いありません。

ぜひ一度、お子さまと一緒に教育委員会のホームページなどで内申点の算出法を確認し、現在の成績で仮の内申点を計算してみてください。学校の成績が志望校の受験にどの程度影響するか実感できるでしょう。
学校の成績は、授業や提出物、定期テストを通した観点別評価をもとに絶対評価で決められています。たとえば、手先が無器用で美術が苦手だったとしても、提出物をきちんと出す、定期テストで一定の成績を取るなどしていれば、低い評定をつけられることはまずありません。選択肢を狭めないためにも、ぜひ授業や定期テストを大切にし、極端な苦手教科はなくすことが大切です。1や2を4にするほうが、4を5にするよりやさしいのです。

定期テストも考慮して1年間のグランドスケジュールを

1年間の受験勉強の流れとしては、1学期に1・2年の総復習、夏休みに苦手克服、10月頃までに3年1学期の復習、その後志望校の過去問題に取り組むというのが理想形です。また、定期テスト対策にも集中して取り組めるよう、定期テストのおおよその日程も計画に入れておきたいものです。理想どおりにいかないケースが多いのは事実ですが、新学期が始まる前に、大まかな計画を立てておくと、受験生としての自覚も生まれやすくなります。ただし、保護者のかたに言われてではなく、ご本人が「自分で立てる」ことが何より大切です。大まかな計画を立て、それを実現するためには、日々どのくらいの勉強時間を確保すべきか、ご本人が日課を決めていけるといいですね。保護者のかたは、食事時間や入浴の時間を何時にしてほしいかと尋ねるなど、お子さまの学習計画をバックアップすることを、ぜひ伝えてあげてください。

春休みには、お子さまが興味を持っている映画や舞台、コンサートや美術館などの鑑賞やスポーツ観戦、将来の夢に関わる人の講演会や職場見学などに出かけることもおすすめです。受験生活に向けて、前向きな気持ちが膨らむようなイベントを計画してはいかがでしょうか。

(筆者:安田 理)

プロフィール

安田理

安田理

大手出版社で雑誌の編集長を務めた後、受験情報誌・教育書籍の企画・編集にあたる。教育情報プロジェクトを主宰、幅広く教育に関する調査・分析を行う。2002年、安田教育研究所を設立。講演・執筆・情報発信、セミナーの開催、コンサルティングなど幅広く活躍中。
安田教育研究所 http://www.yasudaken.com/

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