保護者の高校時代にはなかった学部・学科紹介

近年、多くの大学で学部・学科の新設、改編がさかんに行われています。法学部や文学部といった従来の学部とは異なる名称が増え、「この学部はどんなことを学ぶのだろう」とギモンを持つかたもいらっしゃるでしょう。今回の記事では、保護者の高校時代になかった学部・学科を紹介していきます。

社会のグローバル化に対応し、国際系、グローバル系の学部が増加

近年、社会のグローバル化にともなって、「国際学部」「グローバル学部」を設置する大学が見られるようになりました。これらは主に外国語教育を重視し、グローバルな視点から問題発見・課題解決ができる力の育成をめざす学部です。国際舞台で活躍できる人材を求める企業が増えているので、こうした学部が高校生の人気を集めています。

しかし、ここで注意したいのは、「国際○○学部(学科・コース)」「グローバル○○学部(学科・コース)」といった名称の学部・学科がある点です(例:国際経営学部、グローバルサイエンスコースなど)。これらは「国際学部」「グローバル学部」とは異なり、「特定の学問をグローバルな視点を持って学ぶための学部・学科」です。そのため、「英語教員になりたい」「通訳になりたい」という希望を持った高校生が志望するとミスマッチになることも考えられます。お子さまが「国際」「グローバル」というキーワードで学部・学科を検討している場合、学問内容をしっかり調べるようにアドバイスしたほうがよいでしょう。

地方の国公立大学を中心に“地方創生型学部”が相次いで新設

国際系の学部が人気を集める一方で、これからの地域のあり方、都市のあり方を研究する地方創生型学部・学科も登場しています。この動きは特に地方の国公立大で見られます。例えば2016年度に地方創生型学部を新設した大学として、宇都宮大(地域デザイン科学部)、福井大(国際地域学部)、愛媛大(社会共創学部)、佐賀大(芸術地域デザイン学部)、宮崎大(地域資源創成学部)などが挙げられます。加えて、横浜国立大も2017年4月に都市科学部を新設する予定です。

「地域活性化に貢献したい」「地元のために働きたい」という希望を持った高校生は、こうした学部を選択するのもよいでしょう。

情報システム、デジタルメディアを学ぶ学部・学科も増えている

保護者世代の学生時代と、現代の大きな違いのひとつに、ICT技術の急速な発展があります。情報技術の革新にともなって、デジタルメディア抜きでの生活が、ほとんど考えられないような時代になりました。こうした変化を受けて、情報システムを学ぶ学部・学科も多く見られるようになっています。最近は、デジタルメディアのコンテンツ(アプリやゲーム、CGなど)の開発を学ぶ学科・コースを設置する大学も出てきています。

このように、社会の変化に合わせて大学での学びは大きく変わってきています。学部・学科の新設、再編の情報は、新聞や教育系の情報サイトでもよく取り上げられているので、意識してチェックしてみるとよいでしょう。

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