[高校受験]本番直前! 自信をもって入試に臨める環境づくりを 当日編

いよいよ入試直前。今回は、保護者のかたに入試当日注意していただきたいことについてお話しします。

試験開始の2時間前までに起床し、朝食を取って脳を活性化

脳は、起床から2~3時間後に最も活性化するといわれていますので、試験開始の最低2時間前には起きているのがよいでしょう。また、脳をよく働かせるためには、朝食を必ずとること。朝食をとった後、約1時間で体温は最も上がり、脳の回転も速くなるといわれています。余裕を持って、温かい朝食の準備をしてあげられるとよいですね。

交通機関の遅延情報を確認

朝一番で交通機関の遅延情報を確認し、遅れているようなら速やかに別ルートを検討しましょう。子どもが落ち着いて試験問題と向き合えるよう、約30分前には入試会場に到着しているのが理想です。
なお、同じ学校を受験する友達との待ち合わせはおすすめできません。自分や友達が少しでも時間に遅れたりすると、お互いイライラする原因になるためです。

「明るく送り出してあげること」が何より大切

保護者のかたが試験会場までつきそうケースが多いと思います。時々、電車やバスの中で「受験票持ってる?」「大丈夫そう?」などとしきりに子どもに声をかけている保護者のかたを見かけますが、お子さまが自分なりに集中力を高められるよう、そっとしておいてあげたほうがよいでしょう。
保護者のかたも不安や緊張を感じるのは当然ですが、それは表に出さないことが大切です。お子さまの努力を思い出しながら、明るく送り出してあげてください。

自信をもって入試に取り組むコツ(ご本人向け)

以下、周囲に心を乱されず、いつもどおりの実力を発揮するためのコツをご紹介します。

・試験会場でもできる「ルーティン」を決めておく

スポーツ選手がよくやっているように、家で勉強する前にやっているのと同じ動作をすると、試験会場でも落ち着いて取り組むことができます。同じ鉛筆の置き方をする、簡単なストレッチなどなんでもOKです。

・問題全体を見渡してやさしいものから取り組む

計算問題や漢字など、手をつけやすいものから。社会は歴史から、理科は化学からなど、得意分野から先に手をつけるのも、スピードがつくのでおすすめです。

・試験時間の半分まで来たらペースを確認。見直し時間は必ず取る

試験時間が50分なら、25分で一度ペース配分を確認しましょう。このくらいのスピードでOKか、チェックするのです。最後に5分程度の見直し時間は必ず取り、ミスをつぶすこと。その後、解けない問題は最後まで粘って。

・休み時間には前の科目を振り返らない

休み時間には、友達とつい「あの答えはなんだっけ?」などと答え合わせをしたくなりますが、前の試験を振り返ってもよいことはありません。頭を休めてリラックスし、次の科目に備えましょう。なお、トイレは混雑する場合があるので、行けるときに早めに利用を。

併願校の入試から本命校の入試まで

公立高校が第一志望で私立高校を併願する場合、併願校の入試から第一志望校の入試まで数週間あるというかたも多いと思います。併願校に合格すると気が抜けてしまうケースもありますので、規則正しい生活リズムを維持し、学習ペースを崩さないよう、ご家族で協力してあげてください。

併願校の入試が残念ながら不合格だった場合、ご本人はもちろん、保護者のかたもかなりショックを受けられると思いますが、それをお子さまの前では見せないことが大切です。不合格通知を受け取ると、自分の実力が下がったような錯覚を覚えてしまうケースが多いのですが、決してそんなことはありません。第一志望校の入試は「ふだんどおりの力さえ発揮できれば問題ない」ことを伝えてあげてください。また、第一志望校の入試までに日数があるなら、その間に間違えた問題を見直し、時間配分のコツをつかむなどして、弱点補強をしておくことが大切です。
その一方で、保護者のかたは、私学協会のホームページを見るなどして二次募集をしている高校を探すなど、情報収集をしておいてください。

受験シーズンは、中学生が3年間でいちばん勉強する時期といえます。この間、自らの進路を切り開くために、見違えるように成長する子どもたちが多いものです。受験生の皆さんの健闘を、心からお祈りしています。

(筆者:安田 理)

プロフィール

安田理

安田理

大手出版社で雑誌の編集長を務めた後、受験情報誌・教育書籍の企画・編集にあたる。教育情報プロジェクトを主宰、幅広く教育に関する調査・分析を行う。2002年、安田教育研究所を設立。講演・執筆・情報発信、セミナーの開催、コンサルティングなど幅広く活躍中。
安田教育研究所 http://www.yasudaken.com/

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