[中3受験生]志望校ギャップを縮める 過去問取り組み6つのコツ

過年度の入試問題(過去問)は、志望校の問題の傾向を知り、解き方に慣れるために、必ず取り組んでおきたいもの。この過去問、じつは取り組み方にコツがあります。今回は、入試での得点アップにつながる過去問の取り組み方についてお話しします。

1 新しい年度→古い年度の順に、「得意教科から」まとめて取り組む

第一志望校の問題は、少なくとも3年分は取り組むようにしましょう。取り組む順番は、2016年度→2015年度→2014年度と、新しいものから始めるのがよいでしょう。古いものからやっていると、最新のものに取り組む時間がなくなってしまう場合があるからです。3年分が終わって余裕があれば、4年前、5年前…とさかのぼって取り組むことをすすめます。

冬休みに入る前までは、全教科を年度ごとに取り組むより、得意教科から順に、国語なら国語だけをまとめて2、3年分取り組むという方法がおすすめです。各教科の出題傾向がつかめますし、得意教科から始めることで自信もついてきます。苦手な教科は、早い段階で取り組むとかえって自信をなくしてしまう可能性もあるので、復習や苦手単元の克服が終わってから取りかかるほうがよいでしょう。

併願校の過去問も、少なくとも1年分は取り組んでおきましょう。問題の分量や、最初に計算問題がくるといった問題形式ごとの配列など、全体像をつかんでおくだけでも、本番での安心感が違ってきます。

2 「過去問スケジュール表」で達成感アップをはかる

第一志望校を3年分、併願校を1年分としても、過去問にきちんと取り組むと相当の時間が必要となります。平日なら1日1~2教科を目安に、計画を立てるとよいですね。お子さまが過去問を学習計画に組み込んでいない場合は、ぜひ「過去問スケジュール表」をつくることをすすめてください。終わった年度や教科をぬりつぶすなどして「見える化」すれば、達成感も味わえます。

3 最初は制限時間よりも「できる限り書く」ことを優先させる

冬休み前の段階では、制限時間はあくまで目安と考えるようにしましょう。時間が足りなくて手のつかない問題があった場合は、制限時間を多少過ぎても構いません。最初は時間よりも、できる限り解答用紙を埋めて「正答を増やす」ことを優先しましょう。
1年分全教科をまとめて、本番通りの順序で時間を計って取り組むのは、冬休みに入ってからで大丈夫です。

4 答え合わせをしながらミスの傾向をつかむ

答え合わせをしたら、苦手な単元と同時に、計算やスペル・漢字のミス、単位の間違いなど、自分のミスの傾向をしっかりつかむことが大事です。見直しをしてこれらのミスをなくすだけで、合格可能性はかなり上がってきます。間違えた問題を切り抜いて貼ったりして「間違いノート」をつくり、解き直すのも得点UPに効果的です。

5 記述問題は模範解答と見比べ、段階を踏んで

記述問題は「○字以内の記述が出やすい」など、志望校の出題傾向をつかんで慣れておく必要があります。記述は苦手と感じる子は多いですが、「問題文の中からキーワードを発見する」、理由を問われたら「~だから」で答えるなど「問いに合った文末で結ぶ」といったコツをつかめば解けるケースも多いのです。
お子さまの解答欄が白紙になりがちな場合は、少しでも書く習慣をつけるようすすめてください。その上で、キーワードや文末など、模範解答と自分の書いた答えをよく見比べることが大切です。「キーワードがもう一つ入っていればOKだったな」など、足りなかった部分をそのつど見直していけば、段階的に書けるようになっていきます。
なお、志望校で長い記述問題や作文が出題される場合は、学校や塾の先生に相談し、答案をみてもらってはいかがでしょうか。そのほうが、お子さまだけで書く練習するより、客観的なアドバイスがもらえることが多く、有効です。

6 冬休みに「本番形式」で取り組み、スピード感をつかむ

冬休みの時間のあるときに、全教科、制限時間内に「本番形式」で解いてみるとよいでしょう。まず全体を見渡し、確実に解答できそうなものから取り組むこと、制限時間が50分の場合、「25分でここまでできていれば見直しの時間が取れるな」といったペース配分など、しだいに本番で必要なスピード感がつかめてきます。

過去問は、受験生にとって決して楽な課題ではありません。ご本人が取り組み方やスケジュール等で困っている場合は、保護者のかたが必要に応じてフォローしてあげてください。

(筆者:安田 理)

プロフィール

安田理

安田理

大手出版社で雑誌の編集長を務めた後、受験情報誌・教育書籍の企画・編集にあたる。教育情報プロジェクトを主宰、幅広く教育に関する調査・分析を行う。2002年、安田教育研究所を設立。講演・執筆・情報発信、セミナーの開催、コンサルティングなど幅広く活躍中。
安田教育研究所 http://www.yasudaken.com/

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