英語4技能テストを入試に取り入れる大学が増加中。高校生にとってメリットは?

最近、推薦入試や一般入試に、英語4技能テストのスコアを取り入れる大学が増えていることを知っていますか? 英語4技能テストとは、GTEC CBTやTOEFL(R)、IELTS、TOEIC(R)など「聞く」「話す」「読む」「書く」という4つの英語力を測るテストのこと。これらのテストで大学が定めるスコアをクリアすれば、英語の試験が免除されたり、英語の点数を満点とみなしたりする入試方式があるのです。

英語4技能テストのスコアを入試で使うメリットは?

大学受験の一般入試は基本的に一発勝負です。試験当日、緊張したり、体調が悪かったりしてふだんの実力が発揮できないということも考えられます。一方で、英語4技能テストは年間、何回も開催されています。大学が設定した期限までに、複数回、挑戦できるというメリットがあるのです。また、定期的に自分の英語力を測ることは、ニガテな箇所を発見し、弱点を補強することにもつながりますし、スコアが上がっていけば勉強に対するモチベーションもキープできるでしょう。

また、英語のスコアを早期にクリアしてしまえば、ほかの教科の勉強に専念できるというメリットもあります。英語が得意な人にとっては、大きなアドバンテージになります。

英語4技能テストのスコアを使う入試にはどんなパターンがある?

まず一定以上のスコアをクリアすれば、英語の試験を免除、もしくは満点とみなすパターンがあります。ただし、この場合は基準スコアがかなり高く設定されています。

「みなし得点」というパターンもあります。これは、「英語4技能テストのスコアが○点以上の場合、大学の英語の試験を80点とみなす」という方法です。また、点数に応じて加点するパターンもあります。例えば「英語4技能テストで○点以上の場合、大学の英語の試験の点数に20点プラスする」という方法です。みなし得点や加点のパターンは、基準スコアが段階的に設定されているので、英語免除パターンやみなし満点パターンよりも活用しやすいでしょう。ほかにも、推薦・AO入試の出願基準にしている大学もあります。

活用できる英語4技能テストと、活用方法、基準スコアは大学によって異なります。「自分が志望している大学で英語4技能テストが使える入試方式があるか」「ある場合、基準スコアはどのくらいなのか」を、ホームページなどで確認してみましょう。

英語4技能テストの勉強をすることは“使える英語”を身につけることにつながる

そもそも英語4技能テストは大学入試のためのテストではありません。「日常生活やビジネスの場での英語コミュニケーション能力を測る」「アカデミックな英語の運用能力を測る」「留学に必要な英語力を測る」など、それぞれ特徴がありますが、どのテストの対策をするにせよ“大学入学後も使える実用的な英語力”をみがくことができます。将来、グローバル化がますます進んでいくと考えられます。英語4技能テストをまだ受験したことがないという人は、受験してみることをおすすめします。


2019年11月1日、文部科学省より2020年度(令和2年度)の大学入試における英語民間試験活用のための「大学入試英語成績提供システム」の導入を見送ることが発表されました。

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