「国際学生寮」が増加中! どんな生活や体験ができる?

 グローバル人材の育成に向け、「国際学生寮」を開設する大学が増加しています。一人暮らしに比べて生活コストを抑えられ、国内でグローバル体験ができるなどメリットの多い施設ですので、ぜひ選択肢に入れてはいかがでしょうか。

地元志向が強まる中で、改めて注目される学生寮

 進学先の地元志向が強まっていると言われています。その大きな要因と考えられるのが、経済的な事情。実際、学費の負担に加え、家賃や生活費まで仕送りをするのは厳しいというご家庭は少なくないでしょう。そこで、地元から離れた大学に進学する場合は、比較的費用を抑えやすい学生寮も検討してはいかがでしょうか。

ひと昔前の学生寮は「古い」「狭い」「プライバシーがない」といったマイナスイメージも強く、「安全そうだし、費用は少なくて済むけど、ちょっと……」と躊躇するかたもいるかもしれません。ところが、最近は、バス・トイレ付きの個室だったり、学生がコミュニケーションをとれるおしゃれな共有スペースがあったり、学生寮はずいぶん進化しています。ぜひ、志望大学の学生寮をチェックしてみてください。

国内でグローバル体験ができる「国際学生寮」が急増中!

 さらに注目したいのが、外国人留学生との共同生活を通し、異文化体験ができる「国際学生寮」が増えていること。留学や英会話教室には相応の費用がかかりますが、学生寮で生活費をリーズナブルに抑えつつ、日常生活の中でグローバル体験ができるとなれば、まさに一石二鳥です。

近年、「グローバル人材」を求める企業が増える中、グローバル教育を強化する一環として、こうした国際学生寮を開設する動きが加速しています。例えば、次のような大学が国際学生寮を運営しています。

≪国公立大≫
・東京大学
・一橋大学
・お茶の水女子大学
・東京医科歯科大学
・国際教養大学

≪私立大≫
・早稲田大学
・上智大学
・国際基督教大学
・中央大学
・東京理科大学
・芝浦工業大学
・明治学院大学
・創価大学
・立命館アジア太平洋大学
・麗澤大学
・慶應義塾大学(2017年3月開設予定)

≪その他≫
・和敬塾(所属大学を問わない男子学生寮)
・横浜市国際学生会館(横浜市内の大学生などが対象)

意外とたくさんあることに驚かれたかもしれません。志望大学になかったとしても、「和敬塾」「横浜市国際学生会館」のように、所属大学を問わない施設もあります。また、外国人留学生とルームシェアをしたり、居室は別で共有スペースで交流をしたりと、大学によって寮のタイプは異なります。

英語力や異文化を理解する力が伸びる!

 それでは、国際学生寮の生活には、どのようなよさがあるのでしょうか。

◎語学力を含むコミュニケーション能力が身につく!

国際学生寮にはさまざまな国の留学生がいますので、基本となる共通語は英語。英語力を効果的に伸ばすためには、毎日、英語にふれることが大事と言われています。その点、いつでも周囲に外国人がいる国際学生寮の環境は魅力的です。英語が堪能ではなくても、何とか自分の気持ちを伝えようと努力する中で、コミュニケーション能力が高まるでしょう。

◎異文化を理解して受け入れる姿勢が育つ!

留学生との共同生活は、きっとカルチャーショックの連続でしょう。そうした経験を積み重ねる中で、お互いの違いを理解し、受け入れようとする姿勢が育まれます。時には意見が衝突するかもしれませんが、それを乗り越えることもまた貴重な経験になるはずです。

◎世界中に友だちができる!

大学時代という貴重な時期に生活を共にした友人たちは、生涯にわたり貴重な財産になるに違いありません。留学生の中には、やがて母国に戻ってさまざまな分野で活躍する人もいるはずです。そんな友だちが世界中にいるなんて、とてもすてきなことだと思いませんか?

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