春休み、高校入学までにしておきたいこと 【学習編】 [高校受験]

高校入試、本当にお疲れさまでした。
中学卒業から高校入学までの春休みは、子どもたちが思いきり解放感に浸れると共に、ゆったりと将来を考えることができる時期。そこで、主に学習面で、高校入学までにしておいていただきたいことをお話しします。

■中学~高校の春休みは貴重な「たるみ」

入試が終わると、ぱーんと気持ちがはじけて遊びほうけてしまう子も多いと思います。そうならないよう、春期講習に行かせるなど、予定に「空き」や「たるみ」をつくらせない保護者のかたも多いようですが、ある程度の「たるみ」がないと、かえって子どもは伸びなくなります。春休みは貴重な「たるみ」の時期。ここで思いきり遊び、解放感に浸るのも大切なことです。中学の友達と一緒に出かけるなどして、よい思い出をつくっておくのもよいですね。

■毎日1~2時間は机に向かう習慣を--英・数と読書を中心に

ただし、たるみっ放しでは、勉強への意欲が失われてしまいますので、毎日1~2時間は机に向かう習慣を崩さないようにしてください。とくに推薦入試で合格を決めた場合、入学式まで2~3か月もあります。3年生の12月~3月は、中学生がいちばんよく勉強し、学力を伸ばす時期。この時期にまったく勉強していないと、4月の高校生活スタート時に大きく差が付いてしまいます。

ぜひ、春休み中も、毎日1~2時間は机に向かう習慣を崩さないようにしてください。内容は、積み上げ教科の英語・数学を中心に、中学の内容の復習を。また、好きなことや得意なことを思いきりやるのもおすすめです。英会話にチャレンジしたり、博物館や美術館に出かけるもよし。また、この時期、本をたくさん読んでほしいですね。

■新生活に向けて、気持ちを切り替えて

第一志望校の入試が残念な結果に終わり、併願校への進学が決まった子どもいると思います。その場合、前向きな姿勢で入学式を迎えられるよう、気持ちの切り替えが大切です。

保護者のかたはぜひ、率先してその高校のよさを見つけ、子どもの気持ちを、より期待が膨らむ方向へ持っていってあげてください。新しい生活への希望や期待感が膨らんでいるほど、学んだことも身に付きやすくなります。

(筆者:安田 理)

プロフィール


安田理

大手出版社で雑誌の編集長を務めた後、受験情報誌・教育書籍の企画・編集にあたる。教育情報プロジェクトを主宰、幅広く教育に関する調査・分析を行う。2002年、安田教育研究所を設立。講演・執筆・情報発信、セミナーの開催、コンサルティングなど幅広く活躍中。
安田教育研究所(http://www.yasudaken.com/)

お子さまに関するお悩みを持つ
保護者のかたへ

  • がんばっているのに成績が伸びない
  • 反抗期の子どもの接し方に悩んでいる
  • 自発的に勉強をやってくれない

このようなお悩みを持つ保護者のかたは多いのではないでしょうか?

\そんな保護者のかたにおすすめなのが/
まなびの手帳ロゴ ベネッセ教育情報サイト公式アプリ 教育情報まなびの手帳

お子さまの年齢、地域、時期別に最適な教育情報を配信しています!

そのほかにも、学習タイプ診断や無料動画など、アプリ限定のサービスが満載です。

ぜひ一度チェックしてみてください。

子育て・教育Q&A