受験生のための“不安”と“焦り”への対処法

定期テスト対策が短距離走だとすれば、受験勉強は長い距離を走るマラソンのようなもの。思うように成果が出ず、不安や焦りを感じる時期は誰にでもあるはずです。そのうえ、高3の2学期以降は、本番まで残された時間が少なくなっていくのをリアルに感じ、勉強に集中できなくなる人もいるでしょう。今回の記事では、そうした不安と焦りへの対処法をご紹介します。


受験への不安と焦りを解消するために、勉強の優先順位を見直そう

 本番までの時間が少なくなってきているにも関わらず、不安にかられて「あれも、これも」とやみくもにノルマを設定し、計画表に詰め込むことをしていませんか? 実現不可能な計画を立てると、結局、消化できないまま、かえって大きな焦りを生むことにもつながります。

 

限られた時間の中で効率的に勉強を進めるには、優先順位をハッキリさせることが重要です。例えば、「志望大学の配点をもう一度チェックして、センター試験対策と2次試験対策のどちらに比重を置くのかを決める」「過去問を分析して、力を入れるべきところと、基礎を固める程度で留めるところを判断する」など、残された時間の中で確実に消化できる対策を明確にしましょう。これまでの勉強のペースを考慮し、無理のない計画を立てれば、ムダに焦ることも減るでしょう。

 

 

スランプには環境を変えて対処。ただし、勉強法は安易に変えないこと

 「勉強に取り組む意欲があるのにスランプ気味」という人は、環境を変えて勉強するのも一つの方法です。「周囲に勉強をしている人がいた方が刺激になる」という場合もありますから、勉強部屋だけでなく、放課後の教室や図書館、自習室なども利用してみましょう。また、ふだん、深夜まで勉強しているという人は、勉強時間を朝型に切り替えてみるのも良いでしょう。

 

ただし、新しい問題集に手を出すなど、安易に勉強法を変えるのはNG。スランプのときこそ基礎を見直しするなど、今までに学んだ部分を確実に定着させることを心がけましょう。結果が目に見えないからといって、焦り過ぎは禁物です。

 

 

受験に向けた不安は誰にでもあるもの。上手なリセットが大事

 受験生が感じる不安や焦りの裏には、「自分がやっている勉強が足りているのか」という気持ちがあると思います。こういう気持ちを少しでも取り除くために、「努力の跡を見える形にする」ことがポイント。勉強時間を記録する以外にも、問題集に日付を書き込んだり、使い終わったノートやボールペンを取っておいて、勉強の合間に眺めたりすれば、「これだけやったんだ」という自信にもつながるでしょう。

 

いずれにしても、課題の提出などと違って、受験勉強には明確な終わりがありません。誰しも「これで十分なのだろうか」という不安を感じるものです。だからといって、集中力が途切れたまま勉強を続けたり、睡眠時間を削るのは逆効果。自分が集中できる時間の長さを把握し、だれてしまうようであれば気持ちを切り替えて、翌日に向けて仕切り直すことも必要です。

 

 

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