大学受験で「留学経験」が活かせるってホント?

中高生のうちの海外経験を、大学受験にも活かすことができるといいます。一体どんな活かし方があるのでしょうか。株式会社ベネッセコーポレーション 高校事業部 グローバルサービス開発課の矢竹秀行さんにお話をうかがいました。


大学入試は「選抜型」から「発掘型」に変わる

 現在の中2または中1の世代から、日本の大学入試制度は大きく変わろうとしています。どう変わるのかを簡単に説明してみると、筆記試験の一発勝負による「選抜型」の入試ではなく、その人の18年間の人生を多面的に評価する「発掘型」の入試になります。

 

では、「多面的」というのはどういうことか。それは知識と、知識を活用する力と、高校時代までに何を活動してきて、大学では何を学んで将来の社会にどう活かしたいか、ということです。その中の「知識」の部分でいえば、英語ならば聞く・話す・読む・書くの4技能を活用する力が問われます。TOEFLなどのスコアを提出してくださいと求められる場合もあるでしょうし、留学経験の有無を問う大学も多くあると思います。また、高校時代のボランティアや課外活動、そして2週間程度の短期留学などの体験も、入試において価値になるのです。このように大学入試において留学経験が評価されるという仕組み作りは、大きなニュースとして頻繁に語られることはありませんが、実際に着々と進んでいるのです。

 

 

留学に付随する「自分発見」の経験こそ、大学は重視する

 「留学しました」という事実そのものも価値を持ちますが、それ以上に留学期間の2週間なら2週間で自分が感じたこと、たとえば「リスニングもライティングもまだまだ全然だな」と実力を痛感して、自分を客観視したという経験こそ、入試に向けて大きな鍵になります。痛感したことは、その後の学習意欲や目的などに変化をきたし、4技能を意識した英語力の上達につながるからです。

 

さらに、大学のほうにも、入学して来た学生には長期留学などでどんどん海外へ出ていって、グローバルに学んでほしいという狙いがあります。でも、長期留学はかなりの力がないと、行けないですよね。大学に入ってから「長期留学したいな」と思っても、それでは準備が間に合わない。ということは、大学に入る前に一度でも短期留学を経験している生徒を、大学は積極的に評価するだろうと予測できます。

 

 

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