情報通信技術の発達や現状について知る

最近のインターネットの普及や急速な技術革新によって、私たちの生活はさまざまな面で豊かで便利になりました。しかし、新たな問題も起こっています。そこで今回は、中学入試でも問われやすい、情報通信技術の発達や現状を見ていきましょう。



クイズde基礎知識

インターネットの普及率が最も高い国は?/人工衛星から情報を受け取って場所を割り出すシステムとは?/「どこにいても、いつでも、どんなものからでもネットワークにつながる」ことを何という?/「ソーシャルゲーム」とは?


時事問題を学ぶきっかけになる題材をクイズ形式でご紹介します。基本情報の整理に、親子で時事問題について話題にするきっかけに、入試・適性検査対策に、お役立てください。

Q1

インターネットの人口あたりの普及率が最も高い国は?(2011年の調査による)


A.アメリカ
B.中国
C.ノルウェー


*諸外国のインターネット普及率(総務省「情報通信産業・サービスの動向・国際比較に関する調査研究」(平成24年)より)

A1 正解は 「C.ノルウェー」 です。


インターネットは、1969年にアメリカで軍事目的から開発が始まり、1969年にはアメリカ国内の大学や研究所の4台のコンピュータを結ぶネットワークがつくられました。その後、1970年代には国境を越えてヨーロッパの大学ともつながり、電子メールが開発されるなどの技術革新が進み、1980年代になると日本も含めて急速にネットワークが広がって、1987年には1万台、1989年には10万台、1992年には100万台を突破。インターネットショッピングができるようになるなどさまざまな使い道が広がって、あっという間に全世界に普及し、情報通信の在り方を大きく変える存在となりました。

世界の中でも、早くからインターネットが普及したのが北欧で、1位のノルウェー(93.4%)をはじめ、スウェーデン、デンマーク、フィンランドなどが上位に入っています。日本のインターネットの人口あたり普及率は78.2%で、アジアでは韓国の高さが目立っています。


Q2

いくつもの人工衛星から情報を受け取って、現在いる場所を割り出すシステムを何という?


A.GPS
B.E-ラーニング
C.IPアドレス


A2 正解は 「A.GPS」 です。


GPSとはGlobal Positioning Systemの略で、人工衛星から送られる電波によって緯度と経度などの情報を受け取り、現在いる場所を割り出すことができます。

GPSはアメリカが軍事用に開発したシステムですが、現在ではカーナビをはじめ、生活のさまざまな場所で使われるようになりました。GPS携帯は、カーナビのように現在地から目的地までのルートを教えてくれるだけでなく、子どもやお年寄りの居場所を離れた場所にいる家族が知ることができるなど、防犯上の機能も備えたものとして開発されています。

BのE-ラーニングは、インターネットなどを使うことにより外出先や自宅でも授業が受けられたりする学習方法のこと。CのIPアドレスとは、インターネットに接続されたコンピュータを見分けるために、1台1台に付けられた番号のことです。


Q3

「どこにいても、いつでも、どんなものからでもネットワークにつながる」ことを何という?


A.ユビキタスネットワーク
B.コンピュータウイルス
C.ウイニー


A3 正解は 「A.ユビキタスネットワーク」 です。


「ユビキタス」とは、古いヨーロッパのラテン語で「どこにでもある」という意味の言葉です。現在では、ネットワークというと、コンピュータや携帯電話などの情報通信機器を通じた情報のやりとりが一般的ですが、電化製品や洋服、食料品など、身のまわりのものからネットワークにつながる技術が開発されつつあります。このように、どこにいても、いつでも、どんなものからでもネットワークにつながることを「ユビキタスネットワーク」といいます。

ユビキタスネットワークが実現すれば、たとえば洗濯物を洗濯機に入れるだけで、洗濯機が洗濯物の素材などの情報を自動的に読み取って最適な方法で洗濯してくれたり、冷蔵庫に入っている食料品の賞味期限を冷蔵庫が自動的に読み取って知らせてくれたり、私たちの生活がより便利で快適になると期待されています。

ユビキタスネットワークを可能にする技術の一つが、「電子タグ」です。電子タグはごく小さな札のようなもので、たくさんの情報が組み込まれたICチップと、情報をやりとりするためのアンテナからできています。洗濯物や食料品についた電子タグの情報を洗濯機や冷蔵庫が読み取って判断し、最適な方法で洗濯したり、賞味期限を知らせてくれたりするのです。

Bのコンピュータウイルスは、電子ファイルや電子メールなどを通じて他のパソコンに伝染し、被害を与えるプログラムのこと。Cのウイニーは、インターネット上でパソコンどうしをつなぎ、映像や音楽などを自由にやりとりできるソフトの一つです。コンピュータウイルスによって、ウイニーを通じて重要な文書などがインターネット上に流れてしまうトラブルが続き、問題になりました。


Q4

「ソーシャルゲーム」とはどんなゲームのことを指す?


A.インターネットの使い方などを学べるゲーム
B.携帯電話などを使ったオンラインゲーム
C.物語の登場人物を操作しながら遊ぶゲーム


A4 正解は 「B.携帯電話などを使ったオンラインゲーム」 です。


ソーシャルゲームとは、携帯電話などを使って遊べるオンラインゲームのことです。専用ゲーム機などを使った従来のゲームと異なり、ソフトを買う必要がなく、多くは無料で遊び始められることなどから人気を集めています。ただし、ゲームを進めていくうえでより有利なアイテムは有料で、ゲームの普及と共にゲーム会社は収益を大きく伸ばし、プロ野球球団を買い取った会社もあって話題となりました。

ソーシャルゲームで問題になったのは、子どもが親のクレジットカードを勝手に使用してしまうトラブルです。ゲームに必要なアイテムは、クレジットカードの番号を入力すれば購入できます。一つひとつの料金は高くありませんが、ゲームに夢中になってアイテムをどんどん購入し、知らず知らずのうちにたくさんの金額を使ってしまいかねません。2012年には、くじをひいて入手できるアイテムをそろえるとゲームを有利に進められる「コンプガチャ」と呼ばれるゲームが小中学生の間で流行し、何10万円もの請求が届くトラブルが相次いだことから、消費者庁が規制に乗り出すなどの問題も起こっています。

<参考>急増! 子どもが保護者のクレジットカードで勝手に決済するトラブル
http://benesse.jp/blog/20130108/p3.html


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