そのハマグリ、産地はどこ? 身近な生き物が絶滅してゆく

絶滅危惧種の中には、人間の活動が大きな原因となっているものが少なくない。たとえばメダカやタガメなど、かつては身近でたくさん見られた生物が絶滅したり、かつては日本に多く生息していたタンチョウやライチョウが絶滅危惧種に指定されたりしている。なぜ生き物たちが消えてゆくのか……、その理由を探ってみた。中学受験で出題される時事問題対策としても、ぜひ考えていただきたい話題である。

 

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姿を消してしまった「絶滅種」や絶滅の恐れのある「絶滅危惧種」などをまとめた「レッドリスト」という一覧が、各国でつくられています。
2012年8月の環境省版レッドリストの見直しで追加された絶滅危惧種のひとつがハマグリです。ハマグリは各地の河口などに生息し、日本人は食材として利用してきましたが、埋め立て工事などで環境が悪化し、急減してしまったのです。現在、食用として売られているハマグリの多くは中国や韓国から輸入したシナハマグリです。

 

また、ニホンカワウソが2012年のレッドリストでは、絶滅種に指定されました。川や砂浜などの近くに生息する哺乳類カワウソは人間にとって身近な存在でしたが、毛皮が保温力に優れていることなどから乱獲されて数が減り、昭和の初めころには捕獲禁止、1965年には特別天然記念物、後に絶滅危惧種に指定されました。それでも数が増えることはありませんでした。この他、日本では1905年に、ニホンオオカミが人間に捕まえられたことなどが原因で絶滅しています。

 

地球はこれまで何度か、生物の大量絶滅に襲われました。気候の変化などによって引き起こされたと考えられています。しかし近年、人間の活動によって引き起こされている生物の絶滅が、以前とは比べものにならないほど急速に進んでいます。生物の絶滅が進むとバランス(生物多様性)が崩れ、私たち人間も生きてはゆけません。生物を絶滅の危機から救うのは、私たちのためでもあるのです。

 

出典:絶滅危惧種と動物保護活動について知る -ベネッセ教育情報サイト

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