聖光学院中学校1年生 T・Oさんのお母さま

今回は、3人のお子さんをそれぞれ私立中学に進学させたお母さまに登場していただきます。現在ご長女は湘南白百合学園を卒業して国立大学の1年生。ご長男が栄光学園の高校1年生、そしてご次男が聖光学院の中学1年生。ご次男は4年生の入塾当初、いちばん下のクラスからスタート。末っ子でおっとりしているので、エンジンがかかるまでに時間がかかったそうです。3回の受験経験者ならではの体験談を伺いました。(2008年12月18日)


profile
聖光学院中学校1年生
T・Oさん

横浜市在住。
お母さまいわく「おっとりとして、いつも笑顔が絶えない癒(いや)し系の男の子」。どちらかというと引っ込み思案で欲ばらないタイプ。現在はバドミントン部に所属。6歳上の姉と3歳違いの兄とはとても仲良し。家庭の中では、ムードメーカー的な存在。

まだ幼さの残る子供の成績を伸ばすには、親の根気強さが必要。

今回の受験に際しては、いつ頃からスタートしましたか?

長男とは3歳違いでしたので、長男の受験が終わってすぐ、小学3年生の2月、塾での4年生のカリキュラムスタート時から次男の塾通いが始まりました。
塾は長男と同じ地元の地域密着型の塾です。受験をすることに関しては、上の2人が中学受験をしているので、同じような教育環境を与えたいと思っていましたし、本人も塾に行くのをいやがらなかったので、自然の流れでした。塾選びに関しても、本人も親も長男と同じ塾にまたお世話になることに疑問を感じていませんでした。志望校に関しては、長男はたまたま第一志望校に合格できましたが、次男にはどうしても同じ学校に行ってほしいというような気持ちは全くありませんでした。


3人目の受験ということで、余裕でしたか?

いいえ、それがいちばん大変だったのです。
上の2人もそれぞれいろいろありましたが、今回の受験がいちばんしんどかったですね。というのも、次男は末っ子ということで、きょうだいの中でも特に幼くて、甘えん坊でしたから。
塾では、最初は4クラス中いちばん下のクラスからのスタートでした。栄光学園に進学した長男も、最初はやはりいちばん下のクラスでしたからあまり気にしていなかったのですが、長男はわりとすぐに上のクラスに変わったのに、次男はなかなか成績が上がらなくて。
算数は、長男にテスト前だけ勉強を見てもらって、4年生の1学期が終わる頃にやっと平均点がとれるようになりましたが、他の教科はてこずりました。本人に任せているととんでもないことになるので、私が見ることにしました。


お母さまが勉強を見てうまくいきましたか?

いえ、最初の頃は勉強を見ているうちにイライラしてきて、ついついきついことを言ってしまったりしていましたね。
特に国語ができないのには、苦労しました。主な原因は、とにかく言葉を知らないこと。語彙(ごい)力がないのです。これは幼さが影響していると思いました。それで漢字練習やテストの見直しを一緒にしていました。でも、いくら教えても覚えた端から抜けていくのです。
最初はしょうがないと思って辛抱強くつきあっていましたが、それが5回を超えてくると、こっちもいい加減腹が立ってきて。「もう10回同じことを言ったけど!!」と怒鳴ったこともあります。
本人は言い返さないタイプでしたが、内心傷ついていて、自分のことを頭が良くないと思っていたようです。というのも、七夕の短冊に「頭が上がりたい」と書いていたのです。要するに「頭が良くなりたい」という意味だったのですが、二重の意味でびっくりしました(笑)。

通っていた塾は、どちらかというと麻布やフェリスなど記述問題が多く出る学校にたくさん合格させる塾だったので、特に国語の読解問題が難しいというのも足を引っ張った原因でした。
それで、もっと基本重視の塾への転塾をすすめてみたこともあったのですが、本人がいやがって、結局続けることにしました。やはり兄が通っていた塾と一緒のほうがよかったのでしょう。
それからしばらくして、算数はなんとか上のクラスにいられるようになっていましたが、4年生の間は他の教科はずっと真ん中か、下のクラスをうろうろしていました。


プロフィール

中曽根陽子

教育ジャーナリスト、「登録スタッフ制企画編集会社<ワイワイネット>」代表。塾取材や学校長インタビュー経験が豊富。近著に『子どもがバケる学校を探せ! 中学校選びの新基準』(ダイヤモンド社)。

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