秋は中学受験に向けて気持ちを引き締め、エンジン全開で勉強に取り組む時期。通常の学習に加えて模試の頻度も増えてきます。保護者のかたにとって、模試の結果は志望校決定の判断材料になり、受験生全体の中のお子さまの実力がわかるので、もっとも気になるもののひとつでしょう。しかし、順位や合格判定の数字だけに注目し、結果に一喜一憂して、それで終わりにしていませんか?模試の結果を正しく分析し、問題点を家庭学習に上手に活用すれば、さらなる子どもの成績アップにつながります。模試の結果の正しい見方や模試を成績アップにつなげるための家庭での対処法「親技」をストロング宮迫さんに伺いました。
――模試の結果を見るとき、一番注目するべきポイントはどこでしょうか?
一般的に模試の結果でもっともわかりやすくて気になるところは順位、偏差値や志望校の合格判定の数字だと思います。全体の中で自分の子どもがどのくらいの位置にいるのか、志望校内の順位はどうか、合格可能性のパーセンテージや偏差値などといった数字は判断がしやすいものです。だから、保護者のかたはどうしてもそこに目がいってしまいます。
数字をチェックして、
「偏差値が下がったから、次はもっと頑張って」
「前回より合格判定が良くなった。ひと安心」
などと模試の結果を表面的に見ているのではないでしょうか。しかし、そこだけに注目するのは間違いです。数字は「他の子と比べた自分の位置」にしかすぎません。本当に比べなくてはならないのは他の子とではなく「過去の自分」なのです。
しかし、前回の模試の点数と単純に比べられるものでもありません。たとえば、前回の模試の点数が70点でした。今回も70点だったとします。だからといって
「同じ点数だったから今のままでOK」
と判断することは短絡的すぎますよね。テストの内容が違うし受けた時期も違うからです。本当に見るべきは模試の結果よりも答案です。勉強したことがどのくらい身についているか、以前に間違えた問題が解けるようになったか、どの分野に取りこぼしがあるかなどを答案から読み取って、過去の自分と比べていきます。そしてその結果に基づいて、効果的に復習していくことが模試の活用術になります。
そのためには、お子さまの普段の勉強を保護者のかたが把握して、きちんと管理しておくことが必要です。どこまで勉強が進んでいて、どの単元が得意でどこが苦手というふうに子どもの頭の中を把握していれば、模試の答案を見たときに出来不出来がわかり、過去の自分と比べてどうか判断できるのです。学校も塾もそこまで面倒を見てくれません。そのようなきめの細かいフォローができるのは親だけです。親が子どもの学習をきっちり管理し、効果的な模試の復習で成績を伸ばしましょう。

これまで1000人以上の子どもたちに中学、高校、大学受験の指導を行い、集団授業、個別指導、家庭教師の授業形態を経験する。その過程において、親が勉強を教えることなく、子供の頑張りはそのままで成績を上げる「親技」を構想。
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6年生になったら、他塾の模試も受けた方がいいという話を聞きました。
母集団が違うし、出る偏差値も違うし、問題形式も違うから
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