【小学生自由研究テーマNo.48】

グリーンカーテンの効果を調べよう!

植物で建物の壁や窓をおおうグリーンカーテンを見たことがあるかな?
その効果を調べて、節電や環境対策について考えてみよう。

用意するもの

  • メモ帳とペン
  • カメラ
  • まとめ用の紙(画用紙など)
  • 棒温度計またはデジタル温度計
    ★気温を測るよ。
  • 放射(ほうしゃ)温度計または非接触式(ひせっしょくしき)温度計
    ★表面温度を測るよ。
    ★ものの表面の温度を測るには放射(ほうしゃ)温度計・非接触式(ひせっしょくしき)温度計が便利。非接触式の体温計は、測れる温度のはん囲がせまく、表面温度から体温を換算(かんさん)して表示するため実際の温度と誤差が生じることがある。

実験の進め方

  1. 1

    図書館やインターネットで「グリーンカーテン」について調べる。期待される効果やよく使われる植物など、わかったことをメモする。

  2. 2

    家のまわりでグリーンカーテンを探す。棒温度計で植物の裏側(かげになっている方)の気温と、日向の気温を測る。

  3. 3

    放射温度計で日陰(ひかげ)になっている地面と、日光に当たっている地面の表面温度を測る。

  4. 4

    植物の種類がわかればメモし、わからないときは写真にとってあとで調べる。

    ★人の家の敷地(しきち)に入らないように注意しよう。または、その家の人に目的を伝え、お願いして測らせてもらおう。

  5. 5

    比較のために、いろいろな場所の気温や表面温度を測る。
    (例)
    黒いアスファルトの日向と日陰
    芝生の日向と日陰
    地面や花だんの土の上の日向と日陰
    公園の遊具などの日に当たっている場所と陰になっている場所

    ★車道に出てはいけない。安全に気を付け、人のめいわくにならないようにしよう。

まとめ方・提出の工夫

  • グリーンカーテンについて、調べたことをまとめよう。温度を調べたグリーンカーテンの場所と植物の種類を書こう。
  • グリーンカーテンのほかの温度を測った場所もあわせて、それぞれの日向と日陰の温度を表にしよう。いちばん温度が高かった場所、日向と日陰の温度差が大きかった場所はどこかな?
    温度の高い場所、低い場所のそれぞれの共通点も考えてみよう。
  • グリーンカーテンの内側よりも涼しかった場所はあるかな? あれば、その理由を考えてみよう。

まとめる時に便利な
テンプレートはこちら

発展のヒント

  • 日が当たっている葉の表面温度をコンクリートの表面温度と比べてみよう。
    ★葉は、水分を空気中に蒸発させて温度を下げているよ。人が汗をかくと、ひふの温度が下がるのと似ているね。
  • もっとたくさんのグリーンカーテンを探してみよう。何か所見つけられるかな? 見かけた場所を地図に書きこんでもいいね。どのような植物かも調べて書こう。
    ★スマートフォンの植物図かんアプリを利用すると、その場で調べることができるよ。
  • 家の近くで成長中のグリーンカーテンを見つけたら、どのくらいの速度で成長するのか観察を続けてみよう。
  • 学校や役所などの大きな建物で取り組んでいることもある。日中に人が集まる場所でグリーンカーテンを設置すると、どんな効果があるだろう? 家庭とのちがいを考えてみよう。
  • 都市部の気温が上昇(じょうしょう)する「ヒートアイランド現象」が問題になっている。原因や進められている対策などを調べよう。グリーンカーテンや街に植物を増やすことの影響(えいきょう)と結び付けてまとめてみよう。

キーワードを調べよう

  • 「ヒートアイランド現象」

監修:白數哲久(昭和女子大学准教授)

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