【中学生自由研究テーマNo.75】

スライムのかたさ調べ

基本のスライムを作り、混ぜるホウ砂の量を変えてかたさの変化を調べてみよう。作ったスライムを使ってさらに実験してみよう。

スライムのかたさ調べ
対象学年
制作日数
カテゴリ

用意するもの

  • 洗濯のり(成分が PVA のもの)100mL
  • ホウ砂 10g
    ★洗濯のりは 100 円ショップや薬局、スーパーなどで、ホウ砂は薬局で買えるよ。
    ★ホウ砂は、口にいれてはいけない。手や指に傷があるときは素手でさわらないようにする。
  • ボウル 2つ(容量が 200mL 以上のもの)
  • 厚手のチャック付きポリ袋(はがきサイズくらいのもの)
  • 小さじ

実験の進め方

  1. 1

    洗濯のり 100mL をボウルに入れ、同じ量の水を加え 1:1 の割合にして、静かに、しっかり混ぜる。これを A 液とする。

  2. 2

    ホウ砂をボウルに入れて 100mL の水を加え(1:10 の割合)、しっかり混ぜる。これを B 液とする。

    ★ホウ砂は、これ以上の量は水に溶けないという飽和状態になるので、少し溶け残るよ。スライム作りには上澄みを使おう。

  3. 3

    A 液をチャック付きポリ袋に 1/4 入れる。

  4. 4

    B 液を小さじ 1/2(2.5mL)入れて袋の口を閉め、袋の上からやさしくもんで全体を混ぜる。

    ★少しかたまるところができたら、そこを中心にもんで全体になじませよう。

  5. 5

    全体が均一になったら、さらに小さじ 1/2 を加えて口を閉め、また全体が均一になるようにもんで混ぜる。袋の口を開けて指先でかたさを確かめ、手にあまりつかなくなるまでB 液を加えて、もんで混ぜることを繰り返す。

  6. 6

    手につかなくなったら、入れたB 液の杯数を記録して、袋の中からスライムを取り出す。

    ★袋に残ったスライムも指先などでなるべく取り出して混ぜこもう。はじめは少しベタベタしていても、だんだんまとまってくる。にぎったりハンバーグを作るときのように打ちつけたりして、ベタつきがなくなるまでよくこねよう。

  7. 7

    A 液に入れる B 液の量を半分にして、同じようにスライムを作る。

  8. 8

    A 液に入れる B 液の量を 2 倍にして、同じようにスライムを作る。

うまくいかないときは、
ここをチェック

  • のりと水はしっかり混ぜておこう。ただし泡立たないように気を付けよう。ホウ砂も十分に混ぜよう(溶け残りは気にしない)。ホウ砂は少しずつ入れ、全体が均一になってからまた少量を加えよう。

まとめ方・提出の工夫

  • 実験の方法をくわしく紹介しよう。用意したものを写真にとって一緒にはると、さらに伝わりやすいまとめになるね。実験を進めるときに苦労したことや工夫したことも書こう。
  • B 液(ホウ砂水溶液)の割合を変えたときのスライムのかたさを表にしてまとめよう。机に置いたときの広がる速度を測ったり、つまんで持ち上げられるか試したり、比べ方も考えてみよう。
  • 持ち上げてスライムがたれるようすを写真にとったりイラストにしたりするなど、かたさが伝わる見せ方も工夫してみよう。数日置いたときの色の変化にも注目しよう。
  • A液の濃さ(洗濯のりの割合)を変えたスライムも作って、かたさを比べてみよう。洗濯のりに水を加えずに作ったらどうなるかな?
  • スライムも一緒に提出する場合は、チャック付きポリ袋に入れて、分量をラベルシールに書いてはろう。中に大きめのビーズやボタンなどを入れると、感触だけでなく、中のものの動きでも、かたさが伝わりやすくなるよ。
★数日たつと色が消え透明になる。
★どのくらい伸びるか試してみよう。

まとめる時に便利な
テンプレートはこちら

発展のヒント

  • 水性インク(水性ペンの先を少量の水につけて色をとる)、食紅、絵の具など、種類の違うもので色をつけて違いを比べてみよう。色をつけるときは、洗濯のりと水を混ぜたあと、ホウ砂水溶液を入れる前にインクなどを入れてしっかり混ぜておくよ。
  • できあがったスライムを少量取り分けて、レモン汁を混ぜてみよう。どうなるかな?
    また、塩をかけて、そのまま置いてようすを見てみよう。
  • 洗濯のりとホウ砂を混ぜるとかたまるのは、なぜだろう? 洗濯のりの成分 PVA(ポリビニルアルコール)やホウ砂について調べてみよう。

監修:白數哲久(昭和女子大学准教授)

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