【中学生自由研究テーマNo.19】

トリ手羽先の骨格標本を作る

家で骨格標本を作る実験をしよう。食べたあとのニワトリの手羽先で作ることができるよ。
骨格標本を作りながら、骨の仕組みや構造を調べよう。

トリ手羽先の骨格標本をつくる
対象学年
制作日数
カテゴリ

用意するもの

  • (1 組分)
  • トリ手羽先の骨 1 組
  • ピンセット
  • 歯ブラシ
  • 入れ歯洗浄剤 1 回分
  • 除光液
    ★除光液は可燃性なので注意して扱う。
  • グルーガンまたは接着剤
  • 洗浄剤や除光液につけるための容器

実験の進め方

  1. 1

    鍋(なべ)に湯をわかし、食べ終わった手羽先の骨を入れて 10 分ゆでる。

  2. 2

    冷めたら骨を取り出し、関節を外してバラバラにする。残っている肉を指やピンセットなどでこそげ落とし、歯ブラシでさらに細かい肉を落とす。軟骨は取り除く。

    ★手の先や関節の近くに小さな爪(つめ)の骨がある。見つけたら、なくさないように注意しよう。軟骨の中にも小さな骨が隠れているよ。10 個以上見つけられたらすごい!

  3. 3

    入れ歯洗浄剤をパッケージに記載された量のぬるま湯に溶かす。②を入れて 1 日おく。

  4. 4

    ④を取り出して流水で洗う。肉が残っていたら歯ブラシで落とし、乾燥させる。

  5. 5

    除光液に 1 日つけて、あぶらを落とす。

  6. 6

    水洗いして乾燥させる。

    ★あればオキシドールに 1〜2 時間ひたすと、骨がさらに白くなるよ。

  7. 7

    トリの手羽先の骨格標本(トップのイラスト)や図鑑、インターネットなどの資料を参考に組み立てる。

    ★接着する前に、骨同士を合わせて、どのように組み合わせればよいか確認しよう。接着は乾くのが速いグルーガンがおすすめ。熱くなるので、やけどに注意しよう。

うまくいかないときは、
ここをチェック

  • トリによって、取り出せる骨の数や肉の落としやすさなどに差があるよ。食べたあとの骨は何組か残して挑戦しよう。実験の途中で違う個体の骨が混ざらないように、1 組ずつお茶パックなどに入れてゆでたり、容器を分けて作業を進めよう。

まとめ方・提出の工夫

  • 実験の手順を書こう。途中の写真も撮影しておくと、わかりやすいまとめになるよ。
  • 実験で苦労した点や工夫した点を書こう。発見したこと、興味をもったことなども自由に書こう。
  • 出来上がった標本は、まとめと一緒に提出しよう。

まとめる時に便利な
テンプレートはこちら

発展のヒント

  • それぞれの骨の名前を調べて、まとめに加えよう。参考にした骨格の図をコピーしてはり、見つからなかった骨には印をつけておくといいね。
  • ニワトリの全身の骨格図を調べてプリントしたり絵に描いたりしてはろう。手羽先がどの部分に当たるのかを示すと、より詳しい資料になるね。
  • フライドチキンなどで、手羽先以外の骨の標本づくりにもチャレンジしてみよう。

監修:白數哲久(昭和女子大学准教授)

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