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学習習慣作り

好奇心を広めたり、深めたりするために、こんな工夫をしました

日常を楽しく過ごすきっかけに、教材は大活躍でした。

Y.Sさん Kちゃん (体験談当時の年齢:3歳6ヵ月頃〜5歳2ヵ月頃 女 第2子 神奈川県)

その当時の子どもの状況と私の気持ちはこうでした

これまでは、何でも親がついていなくてはできなかったことも、3歳半を過ぎたあたりから、身の回りのことなど少しずつ自分でできるようになってきていました。ただ、何に対してもやりたいという気持ちと、まだ行動が伴わないこともあり、例えばお手伝いの場面などでも、上の小学生の娘に比べてできないことにかんしゃくを起こしておへそをまげてしまうことがありました。園に通いだし、外に興味のあるものも増えて<こどもちゃれんじ>の教材も取り組む時間が減るかな、と思ったのですが、本誌に載っていることについていろんなことを見たり知ったりすることが楽しそうな様子を特にみせるようになりました。発達面ではまだできないこともある時期だけど、物事への興味についてはどんどん伸ばしてあげたいな、と思っていました。

<こどもちゃれんじ>の教材のこんなところが役に立ちました。

本誌に出てきたものについて興味を示して、日ごろの生活の中でそれを見つけるのが大好きでした。例えば、本誌の中でクリスマスツリーにいろんな形の飾りつけをするページがあった場合には、外へ出てツリーを見つければ「しまじろうでもでてきたよ。しまじろうは、こんな形の飾りをつけてたよ。」などと教えてくれたりしました。そこで、我が家では、教材で出ていたのと同じような形の飾りを親子で作って、ツリーに飾ってみるようにしたところ大喜び。このように、日常を楽しく過ごすきっかけを、教材からもらうことが多くなりました。また、しまじろうが出てくる「友だちと仲良く遊ぶことが大切」というお話が出ていたときには、「おねえちゃんとも仲良し、しないとね」と言ったので、自分なりにお話を読んで考えているんだということに気づいてびっくりしました。

さらに家庭で工夫してみたことは・・・。

教材の中に載っているものが、日常にも存在するということや、しまじろうのお話が自分の生活にもあてはまる場面があるということが大発見だったので、よく本誌を持って外出することもありました。子どもが出かけた先で教材の中にあった何かを発見したりときは、私が「わーすごいね。全然気づかなかったよ。」などと大げさなくらいにびっくりした様子を見せると、ちょっと得意気な顔をしていました。

現在の子どもの様子と私の気持ちはこんな感じです

数でも文字でも自然でも、子どもにとっては勉強ではなく、興味があったり知りたいことであったりするのだなと、楽しく教材に取り組めている子どもの様子から感じています。最近は、私が知らなかったことも教えてくれて、子どもの興味を持ったときの吸収力はすごいなあ、と思います。

今はこんなふうに考えています。

興味のきっかけさえあれば、子どもというのはぐんぐんそこから自分なりに発展させていく力を持っているんだな、ということに驚いています。そのきっかけが<こどもちゃれんじ>にはいっぱいつまっているので、しまじろうと一緒にわが子もぐんぐん成長していけたらな、と思います。

学習習慣の素地作り

沢井 佳子 先生

「遊び」がすべての幼児期。でも、「園」に入ってしばらくたつと、「勉強」「学習」ということが気になる保護者のかたもいらっしゃるのでははないでしょうか。幼児期にこんなことに気をつけておくと、「学習」に関しても、いい影響がもたらされるということを保護者のかたにお伝えしたいと思います。

就学すると「さあ、みなさん○○をしましょう!」といった先生からの指示を「聞いて」⇒「理解し」⇒「行動する」ということが求められます。この最初のステップの「注意して聞く」能力は、その先の対人コミュニケーションや学習など全ての基本となります。そしてこの「注意して聞く」態度を身につけるには、幼児期における、おうちのかたの働きかけや環境作りがとても重要なのです。

「え?『聞く』なんてうちの子できてるわ」とお考えになるかたもいらっしゃるでしょう。が、最近は「今、しっかり見ておかなくても、あとでまたビデオで見られる」という意識があったり、オーディオ・テレビ・ゲームなど、ともすると子どもの情報処理能力を上まわる刺激に囲まれて、お子さんが育っている例がとても多くなっています。そうすると、「今、しっかり聞かなくては(見なくては)」という経験がとぼしくなりがちですし、さらに耳や目に入ってくる情報を『聞き流す・見過ごす』ような態度が作られてしまうのです。私たち大人も、必要な情報を聞き取るためには、不要な音や映像を無意識のうちに聞き流し・見過ごしていますが、そうした大人の聞き流しは、重要情報を選ぶ注意力のフィルターを通して、おこなっているのです。しかしながら、認知の発達が過渡期にある子どもたちを、常にこのような「聞き流し・見過ごし環境」に置いておくのは好ましくありません。小学校に入って「先生の話を聞けない子ども」というのは、「先生の声が聞こえても、それに『注意を向けて聞き取る』ように訓練されていない子ども」だという場合もあるのです。

じゃあ何の音も映像もない環境で育てれば安心なのか?というと、もちろんそうではありません。やはりできるだけ多くの経験や多くの情報に触れさせて、子どもの世界観や好奇心を大きく広げてあげたいと思うものですよね。ビデオやテレビやCDも、もちろんそれを助ける有効なメディアです。

おうちのかたのひと工夫で、ビデオやオーディオに囲まれた生活を「聞き流し・見過ごし環境」にしてしまわずに、「多くの情報の中から、必要な情報を注意して聞く」訓練の場にすることができます。そのひと工夫とは、ビデオなどを、お子さんと一緒にご覧になりながら、場面ごとに、 おうちのかたが笑ったり、驚いたりする視線・表情や「これはおもしろいね!」「すごいね!」といった解釈を与えてあげることです。そうすることにより、お子さんは「音声や映像のシャワー」だった部分にも、注意を向けて「これは大事なんだ」「これはおもしろいんだ」「すごいな」などと「意味をもった情報」として消化することができるようになるのです。このようにして「必要な情報に注意をむけ、聞き取る」態度を幼児期に育くんでおくことは小学校に入学してから「自分で考えて行動する」ことが求められる時期にむけての大切な準備だといえるのです。

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