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学習習慣作り

最後まであきらめずに取り組めるように、こんな工夫をしました

3回目の挑戦でようやく咲いた「おじぎそう」!その経験で最後まであきらめない姿勢が身につきました。

Y.Aさん Mちゃん (体験談当時の年齢:5歳4ヵ月頃〜6歳3ヵ月頃 女 第1子 福島県)

その当時の子どもの状況と私の気持ちはこうでした

毎年、市民文化センターで行われる幼稚園の最大イベント「器楽祭」。娘はその器楽祭でピアノを担当する事になりました。しかし、毎日の幼稚園の練習でうまく弾く事が出来ず「もうやめたい。ほかの人と代わってもらう」と泣き出してしまいました。娘には何とか頑張って、最後までやりとげた達成感を味わって欲しいと思いました。

<こどもちゃれんじ>の教材のこんなところが役に立ちました。

そんなときに届いたのが<こどもちゃれんじ じゃんぷ>のおじぎそうを栽培する体験教材でした。「おじぎそう」をうまく育てて花を咲かせる事が出来たなら娘の心に何かしら変化が起こるかも知れない。そう考えてその日からさっそく「おじぎそう」を育て始めました。ところが芽が出てきた所で2回とも枯れてしまい、またいつもの「もうやめたい」という娘の弱気が始まりました。「今度こそうまくいくよ。もう1回だけ挑戦しよう!」そう励ました3回目の栽培。土や日当たりや鉢の大きさ、水加減などに気を配り、一生懸命に世話をした結果、とうとうピンクの可愛らしい花を咲かせる事が出来たのです。その時の娘の言葉「諦めないで頑張ってよかった。何でも頑張ればきっと出来るね」と・・・。私も本当に3回目に挑戦して良かったと思いました。

さらに家庭で工夫してみたことは・・・。

それから娘は「器楽祭」のピアノも、間違えてうまく弾く事が出来なくても泣きながらですが頑張ってくれる様になりました。私も「3回も挑戦して最後まで諦めないで沢山の『おじぎそう』を咲かせる事が出来たんだもの。大丈夫よ。あなたならきっと最後まで何でも出来るよ。うまくいく!」と語りかけていました。娘もおじぎそうをちゃんと咲かせる事が出来たのが自分自身の自信につながった様で前の様に「もうやめたい」と言って泣く事は全くなくなりました。

現在の子どもの様子と私の気持ちはこんな感じです

器楽祭の大成功と達成感を味わった娘は今では何でも、最後まで頑張りぬく様になりました。スイミングも自転車も何にでも何度でも挑戦してとても上手になりました。これも<こどもちゃれんじ じゃんぷ>の栽培セットで「おじぎそう」を咲かせる事が出来たのが大きく影響しているのかもしれません。

今はこんなふうに考えています。

小学生になると幼稚園の様にいつでも親が側についていてあげる事は出来なくなり、子ども自身で考えて行動する事が多くなりましたが、いろんな場面での失敗と成功が娘の心の成長に大きく影響しているのだと思います。これからも失敗してもいいから何事も諦めないで最後までやりぬいて欲しいと思います。

編集部から

おじぎそうを栽培する体験教材は<こどもちゃれんじ じゃんぷ>の体験教材です。「やさしい心」「継続する力」「観察する目」などたくさんの大切なものが、「おじぎそう」の栽培をとおしてお子さまにはぐくまれていくことを願っています。

学習習慣の素地作り

沢井 佳子 先生

「遊び」がすべての幼児期。でも、「園」に入ってしばらくたつと、「勉強」「学習」ということが気になる保護者のかたもいらっしゃるのでははないでしょうか。幼児期にこんなことに気をつけておくと、「学習」に関しても、いい影響がもたらされるということを保護者のかたにお伝えしたいと思います。

就学すると「さあ、みなさん○○をしましょう!」といった先生からの指示を「聞いて」⇒「理解し」⇒「行動する」ということが求められます。この最初のステップの「注意して聞く」能力は、その先の対人コミュニケーションや学習など全ての基本となります。そしてこの「注意して聞く」態度を身につけるには、幼児期における、おうちのかたの働きかけや環境作りがとても重要なのです。

「え?『聞く』なんてうちの子できてるわ」とお考えになるかたもいらっしゃるでしょう。が、最近は「今、しっかり見ておかなくても、あとでまたビデオで見られる」という意識があったり、オーディオ・テレビ・ゲームなど、ともすると子どもの情報処理能力を上まわる刺激に囲まれて、お子さんが育っている例がとても多くなっています。そうすると、「今、しっかり聞かなくては(見なくては)」という経験がとぼしくなりがちですし、さらに耳や目に入ってくる情報を『聞き流す・見過ごす』ような態度が作られてしまうのです。私たち大人も、必要な情報を聞き取るためには、不要な音や映像を無意識のうちに聞き流し・見過ごしていますが、そうした大人の聞き流しは、重要情報を選ぶ注意力のフィルターを通して、おこなっているのです。しかしながら、認知の発達が過渡期にある子どもたちを、常にこのような「聞き流し・見過ごし環境」に置いておくのは好ましくありません。小学校に入って「先生の話を聞けない子ども」というのは、「先生の声が聞こえても、それに『注意を向けて聞き取る』ように訓練されていない子ども」だという場合もあるのです。

じゃあ何の音も映像もない環境で育てれば安心なのか?というと、もちろんそうではありません。やはりできるだけ多くの経験や多くの情報に触れさせて、子どもの世界観や好奇心を大きく広げてあげたいと思うものですよね。ビデオやテレビやCDも、もちろんそれを助ける有効なメディアです。

おうちのかたのひと工夫で、ビデオやオーディオに囲まれた生活を「聞き流し・見過ごし環境」にしてしまわずに、「多くの情報の中から、必要な情報を注意して聞く」訓練の場にすることができます。そのひと工夫とは、ビデオなどを、お子さんと一緒にご覧になりながら、場面ごとに、 おうちのかたが笑ったり、驚いたりする視線・表情や「これはおもしろいね!」「すごいね!」といった解釈を与えてあげることです。そうすることにより、お子さんは「音声や映像のシャワー」だった部分にも、注意を向けて「これは大事なんだ」「これはおもしろいんだ」「すごいな」などと「意味をもった情報」として消化することができるようになるのです。このようにして「必要な情報に注意をむけ、聞き取る」態度を幼児期に育くんでおくことは小学校に入学してから「自分で考えて行動する」ことが求められる時期にむけての大切な準備だといえるのです。

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